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「なぜ避妊?」全国から“ライオン避妊に意見”437件…動物園の決断の理由は【札幌】

SASARU

『円山動物園』にオスとメスのライオンがやってきました。

12月11日には一般公開が始まり、2頭の相性を見ながら同居に向け準備が進められていますが、『円山動物園』はどちらかに避妊処置を施すと発表。

「みんテレ」ではその理由を調査しました。

円山動物園にライオンがやってきた!

2022年2月にオスのリッキーが死に、しばらくライオンが不在だった『円山動物園』。

2023年、新たにオスとメスのライオンが仲間入りしました。

オスのクレイは『愛媛県立とべ動物園』から、メスのイトは『旭山動物園』からやってきました。

そんななか、『円山動物園』は11月9日に「どちらかに避妊処置をしたうえで同居させる予定」と発表。

すると、「避妊には反対」「繁殖させないのはかわいそう」といった疑問・反対・提案の声が全国から437件も寄せられました。

これを受け『円山動物園』は、「改めて検討し直す」と発表。

しかし、3週間後に避妊処置を施す方針を改めて示したのです。

なぜ『円山動物園』は避妊の道を選んだのでしょうか?

避妊の道を選んだ「意外な理由」

「もともと繁殖ではなく、飼育展示で見てもらうという形で2頭に来てもらうことになった」と話すのは、柴田千賀子園長。

オスとメスで受け入れた理由は、群れでの暮らしに近づけるという動物福祉の理由から。

また容姿が異なるオス・メスを飼育展示し、生態や生息地アフリカの状況を学んでもらうという動物園の目的のためなんだそう。

オスとメスを飼育すると聞くと、いつかはライオンの赤ちゃんが見られるのかと期待してしまいますが、なぜ避妊処置を施すのか。

その理由は、一度にライオンが産む個体数にありました。

「多頭で産まれてしまうので、1頭~5頭という話もある」と柴田園長は話します。

しかし『円山動物園』では、施設の状況から多頭飼育は難しいんだそう。

柴田園長は、「動物にとってストレスがなくある程度広い寝室が数あったり、動物福祉にそうような形で大事に飼育をしたい」といいます。

また、国内のライオンの頭数はすでに飽和状態にあるといいます。

日本動物園水族館協会に加盟する全国49園で、あわせて415頭のライオンが飼育されており、平均すると1つの施設で8頭ほど飼育されている計算になります。

2頭に自然に近い形で暮らしてもらいたい一方で、多頭飼育は避けたいと考えると、『円山動物園』は避妊の道を選ぶしかなかったのです。

「大事に思ってくれる皆さんの気持ちも分かる」と柴田園長。

「それに応えるためにもしっかりとした飼育をして、2頭の元気な姿をみて応援されるように頑張りたい」と話します。

*みんテレ12月14日OAのものです

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