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冬アニメ『わたしの幸せな結婚』第二期連載インタビュー第十一回: 甘水直役・内田夕夜さん|「対峙なんてしませんよ。ただ美世を幸せにしたいだけです」

アニメイトタイムズ

写真:アニメイトタイムズ編集部

アニメ『わたしの幸せな結婚』(原作:顎木あくみさん著、月岡月穂さんイラスト)の第二期(TOKYO MX 毎週月曜 22:30~)が放送中です。

本作の舞台となるのは、日本古来の美意識と西洋文明の流行が織りなすロマンの香り高い明治大正を思わせる架空の時代。継母たちから虐げられて育った少女・美世が、孤高のエリート軍人・清霞と出会い、ぎこちないながらも、互いを信じ、慈しみ合いながら、生きることのよろこびを知っていく――〝愛〟と〝異能〟が紡ぐ、異色のシンデレラ・ストーリー。第二期では、 来春にも挙式を予定し、穏やかな日々を過ごすふたりに思わぬ出来事が訪れ……。

アニメイトタイムズでは、第一期に引き続き、キャストのメールインタビューを連載形式でお届け。第十一回は「異能心教」の祖師であり、第二期の重要人物・甘水直を演じる内田夕夜さんです。

 

 

前回はこちら

 

【写真】冬アニメ『わた婚』第二期:内田夕夜インタビュー【連載第十一回】

私は、甘水を純粋で純白だと思っている

──連載インタビューで内田さんにお話をうかがうのは初となるため、少し遡ってお話をおうかがいさせてください。『わたしの幸せな結婚』の物語について、最初にどのようなご印象をお持ちになりましたか? また、作品のテーマやキャラクターたちにどのような魅力を感じられましたか?

甘水直役・内田夕夜さん(以下、内田):以前、西洋の絵の具で描かれた浮世絵を見た事があるのですが、最初はその浮世絵のような印象を持ちました。

美学と価値観の混沌の時代と、そこに生きる人々には、儚くも凛とした美しさが有り、とても魅力的に感じます。

 

 

──第二期における重要人物であり、社会の転覆を企てる「異能心教」の祖師である甘水。甘水を演じる上で工夫した点や、楽しかったところ、逆に難しかったところなどがあれば教えてください。

内田:私は、甘水を純粋で純白だと思っているので、その純白の濃さを、人によってどう変えるか?その塩梅が工夫のしどころであり、楽しさであり、難しさでした。

 

 

「澄美ちゃん」の言い方に「こだわってディレクションしていただいた」

──内田さんは「日髙のり子さんと一緒に収録させていただいた事に深く感謝します」といったコメントを寄せられていました。また、「自分で白いつもりでも、お隣に透明感があると自分の汚れがよくわかり、汚れちまった自分の使命は、何がなんでもこの純粋を守る事だと本能的に感じさせていただきました」ともおっしゃっていました。日髙さんとのアフレコにおいて印象的だったやりとりなどございましたら教えて下さい。

内田:日髙さんの澄美ちゃんの第一声をお聞きした瞬間に、その透明感に圧倒されて、透明でなく白い自分は汚れていると感じて、この透明感を守る役が自分である事に喜びを感じる。ここまで1秒。みたいな感じです。

 

 
これを頭ではなく心に打ち込んでいただいたので、最後まで甘水を演じる核となりとても助かりました。

──その他、アフレコで印象的だった他キャストとのやりとりや、ディレクションなどございましたら教えて下さい。

内田:収録が進むにつれ、石川界人君が日髙さんや上田さんとやりとりをしているのを見るとイラッとするようになりました。幸いこの時期は他の作品で石川君とご一緒していなかったので、その気持ちをそのままこの作品に利用しました。

それから、「澄美ちゃん」の言い方に凄くこだわってディレクションしていただいて嬉しかったです。

──甘水は美世たちからすると敵という立場にはなってしまうものの、澄美、美世に対する強い思いを抱くなど、複雑な感情を持っています。もし内田さんが甘水に声をかけるとしたら、どのような言葉をかけてあげたいと思いますか?

内田:言葉ではなく、思い切り抱きしめたいです。

 

 

──第二期で登場するキャラクターの中で、ご自身以外で特に気になるキャラクターや注目されているキャラクターを教えて下さい。

内田:勿論、澄美ちゃん。そして、やはり美世と清霞です。

組紐を編む様に一本一本、二人の絆が編まれる様子はとても素晴らしかったです。

 

ただ真っ直ぐに。全てをかけて。愛します。

──本作に参加されたことで、ご自身にどんな変化がありましたか? 得たこと、学んだことがあれば教えて下さい。

内田:先輩の圧倒的な説得力や、後輩のヒリヒリする突き上げ。また、他人と掛け合う事で何倍にも増幅する演技など、コロナ禍の別録りで薄らいでいた物を色濃く感じる事が出来ました。全てが作品に秘められていた力なのだと思います。凄い。

──次回、ついに美世と甘水が対峙することに。視聴者に楽しみにしていて欲しいことを教えてください。

内田:対峙なんてしませんよ。ただ美世を幸せにしたいだけです。

その為に、ただ真っ直ぐに。全てをかけて。愛します。

 
[構成・逆井マリ]

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