なぜ人は三田の山奥に足を運ぶのか?生ドラアイスも新登場『廻農園カフェ』の魅力とは 三田市
「こんなところにカフェが!?」と思わず驚くような、三田の山あいにある『廻農園カフェ』。市街地からは30分、神戸三田アウトレットから40分という場所にありながら、週末になると次々と車が訪れます。決してアクセスが良いとは言えないこの場所に、なぜ人が集まるのでしょうか。
有機農業に取り組むご主人と、カフェを切り盛りする妻の貴英子さん。初めて訪れる人はもちろん、「誰かを連れてまた来たい」と思わせる魅力がここにはあります。
豊かな緑が広がる末吉地区へ、夏から登場した新メニュー「生ドラアイス」と、人気の「特製唐揚げ」を目当てに再び訪れました。
宮城『内田菓子店』にレシピを教わった「生ドラ」は、今や同店の名物。しっとりとした生地のどらやきに、濃厚なジャージーミルクを使ったバニラアイスをサンドした和スイーツは、どこか懐かしく夏休みのおやつにもぴったり。
「うちはコーヒーも美味しいんですよ」と貴英子さん。すっきりとした飲み口で、レトロカップで提供される一杯は、まるで夏休みのおばあちゃん家に来たようでほっこりと和みます。黒豆茶のほか、自家製かりんや梅を使ったジュースも揃っています。
ランチは『廻農園』の旬野菜をふんだんに使った週替わりメニュー。訪れるたびに内容が変わるので、何度食べても新しい発見があります。
肉と魚の両方がついてくるランチは、まさに”自然の恵み御膳”と呼びたくなるひと皿。
小鉢の品数も多く、野菜をしっかり味わえるのが魅力です。
そして、ぜひ味わってほしいのが「特製唐揚げ」。自家製にんにくを使った唐揚げは香り豊かでジューシー。ランチの追加メニューとして注文する常連さんも多い、隠れた人気メニューです。
「食べたもので体は作られるから、食材は大切」そう話す貴英子さんにおいしさの理由を尋ねると、返ってきたのは「水」でした。
三田のもっとも端にある末吉地区は、山からの一番水が流れてくる集落。濁りのない澄んだ水が、野菜のうま味を引き出しています。ご主人は、「食材王国みやぎ」宮城県の出身。昼夜の寒暖差があり、豊かな水に恵まれたこの土地は、故郷にも似た環境で、おいしい作物を育てるのに適しているそうです。
そんなご主人が育てる無農薬米や有機野菜をもっと知ってほしいという思いから、不定期で料理教室をスタート。畑で野菜を収穫するところから始まり、育て方を学びながら、自家製糀(こうじ)を使ったカフェメニューを実際に作ります。
ただ料理を楽しむだけではなく、食や農業への関心が自然と深まる内容で、子どもや男性でも楽しめる内容となっています。
カフェの営業がない平日は、エプロンを作業着に替えて畑仕事に励む貴英子さん。獣害対策や草刈りまでパワフルにこなします。
「悩んでいる時間がもったいない。人生一度きりだから精一杯やりたい」そんな前向きな姿勢がカフェづくりにも自然と反映されています。
野菜をたくさん食べたくなったらここに来るんです、とカウンターで食事をされていたお客さん。自然の中で心づくしの料理を味わい、ほっとひと息ついて、心も体も元気をチャージできる、まるで実家のような場所。
お子さん連れも驚くほど多いそうで、4世代揃っての来店もあったとか。座敷席もあるので、ゆっくりと過ごすことができますよ。
場所
廻農園カフェ(めぐるのうえんカフェ)
(三田市末吉21)
営業時間
金曜日、土日祝(変更の場合あり。公式Instagramなどでご確認ください)
11:00〜16:00
定休日
月曜~木曜日
駐車場
あり(無料)
15台