【三重県】組み合わせは無限大！好みの肉と焼いてみんなで楽しむ、みそ焼きうどん！
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三重熱愛みそ焼きうどん！濃厚赤みそ！ご飯が止まらない▽大阪餃子を食べる時は店特製の「餃子のタレ」自分で酢と醤油の調合はご法度！？▽福井道の駅で驚愕！パンのお供
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いよいよ寒くなったこの季節、あったかいうどんが食べたくなる。各地には様々なご当地うどんがあるが、三重県北部の亀山市にはまたユニークなうどんの食べ方があると聞いた。
シニア夫婦に聞くと「亀山はみそ焼きうどんやな」と教えてくれた。ん？みそ焼きうどんってありそうでなかった。
焼きうどんなら醤油かソースでは？
「お味噌とうどんといろんな具を入れてやな、ほおらうまいで！」と「ほおら」に力を込めていうのでよほどおいしいのだろう。でもみそでうどんといえばお隣の愛知県のみそ煮込みうどんがある。みそ焼きうどん、おいしいの？
青年グループが言うには「老若男女がおいしく楽しく食べられる」そうだ。「鉄板が真ん中にあって四方八方から突き合って皿にとって食べる」おや？ちょっと待って？一皿ずつでなく、大勢で囲んで食べるものなの？普通の焼きうどんの写真を見せると「もっと、おどろおどろしい感じ」えー？一体どんな食べものなんだ？
亀山市を回ると、あちこちに「みそ焼きうどん」の看板が。市内20店舗でこのメニューを提供しているという。
中でも一番人気と言われる「亀八食堂」に行くといきなり行列が！
中に入ると、どのテーブルにも鉄板が置かれていた。その上では、うどんと野菜、肉類が茶色く染まってじゅうじゅう焼かれていた。なるほど、これをみんなでつつき合うのがみそ焼きうどんか！
作り方を観察すると、何もない鉄板にキャベツやもやしなど野菜をどっさり入れる。
別の皿には大量のラードと赤味噌がたっぷりついた肉類が盛られ、これも鉄板へ。
お客さんが自分で炒めていくのだが、この時点でおいしそう。
そこにやって来たうどんは、意外にも袋麺！
これをさらに鉄板の上に乗せて炒めていく。
うどんが焼き上がったかどうかのうちに、みなさん自分の皿にとって猛然と食べ出す。「ピリ辛やで」とうれしそう。ビールにも合うと「ひんなか（昼中）から酒飲める」と笑顔で言う。タレや汁をうどんが吸うのでおいしいそうだ。「やみつきのうどんやね」
ところでメニューを見ると不思議なことに気づく。
「みそ焼きうどん」は載っていない。カルビ、ホルモン、豚肉など焼肉屋さんみたいな名前が並び、最後に「うどん玉」がある。みなさん、その中から好みのお肉と食べたい量のうどんを注文するのだ。
だから、人それぞれのみそ焼きうどんになる。「自分がルール」「組み合わせは無限大」とうれしそうに皆さんおっしゃる。確かにこれは楽しいね！
亀山市のみそ焼きうどんは鉄板で食べると限ったものではない。「川森食堂」には「みそ焼きうどん定食」なるメニューがあり、ごはんやみそ汁と共に出てくる。
みそ焼きうどんをごはんに乗せて、うどんを食べ、ごはんをかきこんでいる。炭水化物ずくめじゃないか！
レディーが「ごはんが必要ですよ！」とうどんを乗せたタレがついたごはんを示し、「これがごはんが進むやつ」となぜかドヤ顔で語る。「まだもう一杯いけるかな」と楽しげだ。
みそ焼きうどんは昭和30年ごろから食べられていたのを、2008年に町おこしの市民団体が「みそ焼きうどん」と命名し、以来市民に愛されるようになったという。
さらにお店を回ると、様々なみそ焼きうどんのバリエーションに出会えた。鉄板に卵を敷いた上に乗せた名古屋ナポリタンスタイル。パンに挟んで食べるみそ焼きうどんのコッペパン。とろ〜りチーズが乗ったみそ焼きうどんをアールグレイと共に提供する紅茶専門店もあった。
でもまず食べてみたいのが、鉄板で自分で焼いてみんなでつつき合うスタイルだね！他県の焼肉屋さんでもできそうだけど、みそダレは真似できないんだろうなあ！
