カメレオン・ライム・ウーピーパイ『RUSH BALL 2025』ーー異彩で痛快、キュートでカラフルな“踊って楽しむATMC”に
『RUSH BALL 2025』カメレオン・ライム・ウーピーパイ
灼熱の太陽から降り注ぐ光と恐ろしく青い空、バキバキにビビットなオレンジのロングヘアー。目に映る全てが8月も終わろうとしているのに、ハイサマーを感じさせてくれたのはChi-によるソロユニットのカメレオン・ライム・ウーピーパイだ。彼女の仲間であるWhoopies1号(ベース)・2号(Dr.DJ)が先導する形でステージに現れ、Chi-も加わり3人で「Love You!!!!!!」「Where Is The Storm」「Donkey Song」を連発。バンド色の強い『RUSH BALL』において、重低音が効いたズンっと体にくるビートで踊らせる彼女たちのサウンドは、異彩。そんな“踊れるビート”を楽しんでいるのが何より本人たちというのが痛快で、ラップしても体を揺らしても、ステージを歩き回っていても、どこかChi-の振る舞いはこなれているし洒落ている。
「一番いい感じの時間ですね〜みんな最高!」とビッグスマイルで投げかけた後に披露されたのは、TVアニメ『ONE PIECE』エッグヘッド編エンディング主題歌に抜擢され話題の最新曲「PUNKS」。<ピーパピーパピポ>というフレーズが中毒性抜群で何よりそこにいるみんなで盛り上がれるキャッチーな1曲だ。そこから客演にPESを迎えた「REACH feat. PES」、「Crush Style」へ。ライブ中、何度も何度も「最高」という言葉で感情を表現したChi-。キュートでカラフルなステージは耳も目も楽しませてくれた。次なる『RUSH BALL』は、ぜひさらに大きい方のステージで観たい!
取材・文=桃井麻依子 撮影=松本いづみ
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