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横須賀美術館が約10か月ぶりにリニューアルオープン

タイムアウト東京

横須賀美術館が約10か月ぶりにリニューアルオープン

2026年9月5日、神奈川県横須賀市の「横須賀美術館」が約10ヶ月間の改修工事を経て再オープンした。2007年の開館から19年が経過した同館では、設備の老朽化や外観の補修に対応するため大規模なメンテナンスを実施。調光システムや空調を更新し、作品保全と鑑賞環境の両面を整備した。

Photo: Karin Minamishimaロビー
Photo: Karin Minamishima海風が吹き渡る屋上

さらに、ウェブサイトでの所蔵品データベース公開や、アプリ「ポケット学芸員」による音声ガイド・手話動画の拡充など、デジタル面でのコンテンツも充実している。

Photo: Karin Minamishima「没後10年 横須賀美術館コレクションによる島田章三展」横須賀をモチーフにした絵画も展示しているので、街歩きをしながら同じ風景を探してみよう

再オープンを記念し、企画展として「没後10年 横須賀美術館コレクションによる島田章三展」を開催する。島田は横須賀出身の洋画家で、フランスで生まれたキュビスムを「日本人の言葉(造形)に翻訳」することに尽力。幾何学的な空間構成と独自の人物表現によって、具象絵画の新たな可能性を切り開いた。

同展では、油彩・素描・版画など、同館が所蔵する島田の作品約130点を全点公開している。

Photo: Karin Minamishima島田章三の「よこすか」

収蔵作品展の会場では、収蔵作品の数々とともに、「丸山純子 呼吸する庭」が展示されている。丸山は布や石鹸など、身の回りの素材を使って「循環」や「再生」を表現する現代美術家。横須賀を拠点とし、同館で展示するのが念願だったという。

Photo: Karin Minamishima丸山純子の「無音花畑―横須賀」。レジ袋で花畑を作る試みで、丸山と花を作れるワークショップも開催される

同館近くにアトリエを構えていた画家・谷内六郎の膨大な資料を紹介する「谷内六郎館」も再オープン。遺族から新たに寄贈された作品も加わり、パワーアップした展示を行なっていく。

Photo: Karin Minamishima「谷内六郎館」
Photo: Karin Minamishima谷内六郎の「レモンの月夜」。展示室内は、谷内作品の素朴でさわやかな世界観にあふれていた

また、ミュージアムトークや各種鑑賞会、音楽コンサートなど、子どもから大人まで楽しめるイベントが多数開催される。

三浦半島にゆかりのある作家の作品や、海を描いた作品を収集していることは、同館の大きな特徴だ。豊かな緑と東京湾に包まれた絶好のロケーションだけでなく、作品からも海風を感じられるだろう。生まれ変わった同館で、「アートの海水浴」を楽しんでみては。

Photo: Karin Minamishima自然光が心地よいミュージアムショップ

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