【マンガ】災害時に“生理”が始まってしまったら… 元海上自衛隊員が東日本大震災支援で学んだこと/第3話
元海上自衛隊のイラストレーター・ヤマモトクミコさんが、東日本大震災の支援を通じて学んだことをマンガでお伝えする連載「元自衛隊員が描く“こころの防災”」。
「HBC演劇エンタメ研究会(エンケン)」のメンバーが、マンガに声をあててボイスコミックを制作しました。
今回は第3話のご紹介です。
【第1話から見る:元海上自衛隊が伝えたい「こころの防災」 東日本大震災から学ぶ/第1話】
第3話ボイスコミック
エンケンメンバーは、代々木アニメーション学院札幌校で声の演技について学び、収録に臨みました。
【アフレコ体験レポ:アニメの声優さんってスゴすぎ!現役アナウンサー3人がアフレコに挑戦してみたら...】
1〜3話ヤマモトさん役:堰八紗也佳アナウンサーコメント
ワクワクしながら視聴しました。代々木アニメーション学院で教わったことを活かし、絵から読み取れる感情を表現したつもりだったのですが…
自分としては、78点!悔しさの残る結果でした。
セリフの部分では、自分が“これくらいかな”と思うレベルより1.5倍くらい大げさに表現しないと、聴いている人には細かな工夫が伝わらないのかも…ということを実感しました。次回はもっと恥ずかしさを捨てて、全力で感情移入してやってみようと思います!
それと、楽しさが相まって声が高めになっていたので、もう少しヤマモトさんの声は低いトーンにしてみようと思います。
第3話:「災害時の生理どうする?」
あとがき
海上自衛隊に入隊1年目だった当時の私。
東日本大震災での災害派遣は私にとって、初めての「緊急事態」で、いつ終わるかわからないものでした。
地震が発生してから、派遣されるまでの直前の買い出しは、ほとんど時間がなく、生理用品については「もっと事前に準備しておけば…」と後悔することもありました。
私が自衛隊にいた頃は、職場の上官がほぼ男性だったこともあり、災害時における生理用品の重要性について、主張する機会を設けることがあまりできませんでした。きっと、災害にあわれた女性も、男性の自衛官には相談がしにくかったのではないでしょうか。
女性ならではのデリケートな問題。忘れないでいてほしいことは、災害中だって、生理はやってくるということ。
ナプキンやタンポンなどは、普段使っているものと支給されるものでは、使用感に違いがある場合が多く、なかには不快感を感じる人もいると思います。
災害時に備え、普段から信頼して使っている生理用品を用意しておくこと。
ただでさえ、なにかとストレスが多い避難所での生活。少しでも安らかな心を保つためにも、読者の皆さんには、ぜひそんな”心構え”をおすすめします。
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ボイスコミックは随時公開!:ボイスコミックこころの防災
マンガは全話公開中:連載「元自衛隊員が描く“こころの防災”」
漫画:ヤマモトクミコ
北海道・札幌市在住のイラストレーター。2010年に、海上自衛隊入隊。入隊1年目で東日本大震災の支援に従事。約10年間、自衛隊員として全国各地を飛び回る日々を過ごし、結婚・出産を経て、退職。独学でイラストレーターに。2児の母。
Instagram:@studio.kimi_cony
X:@kumiko_illust
編集:Sitakke編集部 ナベ子
【参考】イラスト作成時の写真資料として
海上自衛隊ホームページ