【もう味つけに迷わない!割合でつくる 和のおかず】豆腐とエリンギの照り焼き
和食の味つけ、実はとってもシンプルな割合でできること、ご存じでしたか? 今回はそんなシンプルな割合でつくる、和のおかず。いわゆる「だし」も、一切登場しません。それでも今回ご紹介するレシピは、どれも味はピタリと着地しています。和食は、食材と季節感を大切にする料理です。少ない調味料と思いきり簡単な味つけで、旬の味わいを満喫してみませんか!
しょうゆ:みりん:酒が1:1:1の焼き物。程よい甘さで食材が引き立ちます。豆腐は水きりでくずれにくくなり、食べごたえもアップ。調味料のうまみと油のコクが淡泊な食材を引き立てます。
【レシピ】豆腐とエリンギの照り焼き
1 豆腐はペーパータオル(不織布タイプ)で二重に包んでバットに入れ、おもしをして30分間おく。水けを拭いて長い辺を半分に切り、さらに厚みを半分に切って、小麦粉を全体に薄くまぶす。エリンギは縦半分に切る。
2 フライパンに油大さじ1/2を中火で熱し、豆腐、エリンギを並べる。2分間ほど焼いて焼き色がついたら上下を返し、さらに2分間ほど焼き色がつくまで焼く。
3 Aを加え、強めの中火で煮詰めながら全体にからめる。
4 器に盛り、細ねぎ、しょうがをのせる。
[1人分230kcal 調理時間15分(豆腐を水きりする時間は除く)]
【教えてくれた人】関岡弘美(せきおか・ひろみ)
京都出身の料理研究家。パリで料理、製菓、ワインを学ぶ。育った家庭の味と海外での経験を生かして、今の時代に即したつくりやすいレシピを紹介している。
撮影・野口健志
スタイリング・肱岡香子
取材&文・遠藤綾子
NHKテキスト『きょうの料理ビギナーズ』2024年10月号より抜粋