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猫の『おしりが臭い』ときの原因5つ 放置しても大丈夫?適切な対処法も解説

ねこちゃんホンポ

猫のおしりが臭い原因5つ

おしりの臭いといっても、原因はひとつではありません。汚れが少し残っているだけのこともあれば、炎症や体調不良が関係している場合もあります。

まずは、よくある原因を順番に見ていきましょう。

1.うんちが付いている・毛に絡んでいる

もっとも多いのは、排便後の汚れが少し残っているケースです。特に長毛の猫では、便がおしりまわりの毛に絡みやすく、そのまま乾いて臭いの原因になることがあります。

軽い汚れだけなら、やさしく拭き取ることで落ち着くことが多いです。

2.下痢・軟便でおしりが汚れやすい

便がゆるいと、おしりに付着しやすくなり、臭いも強く感じやすくなります。フードの変更、ストレス、冷えなどでも一時的に起こることがありますが、数日続く場合は注意が必要です。

おしりの臭いだけでなく、便の状態そのものや全体的な体調もあわせて確認しておきたいですね。

3.肛門腺(肛門嚢)の分泌物がたまっている

猫にも肛門の左右に肛門腺があり、分泌物がたまると独特の強い臭いが出ることがあります。おしりを床にこすりつける、しきりに舐める、気にして振り向くといった様子があれば、注意が必要です。

炎症や破裂につながることもあるため、繰り返す場合は放置しないほうが安心です。

4.皮膚炎や感染でおしりまわりに炎症が起きている

おしりの周囲が赤い、湿っている、ただれているといった場合は、皮膚炎や感染が起きている可能性があります。

下痢で何度も刺激を受けたり、汚れが長く残ったりすると悪化しやすくなります。臭いに加えて痛みやかゆみがありそうなら、早めに動物病院で相談したほうがよいでしょう。

5.シニア・肥満などで毛づくろいが届きにくい

高齢の猫や肥満気味の猫では、体が硬くなったり動きにくくなったりして、おしりまわりを自分できれいにしづらくなることがあります。その結果、汚れが残りやすくなり、臭いの原因になることがあります。

この場合は、体調そのものというより、日常のケアを少し手伝ってあげる必要があります。

放置しても大丈夫?受診の目安

軽いうんち汚れなどが原因で、拭いたあとに臭いが改善し、元気や食欲も普段通りなら、まずは様子見でよいことが多いです。

ただし、臭いが強い、何度も繰り返す、ほかの異常も見られるという場合は、原因をしっかり確認したほうが安心です。次のような症状がある場合は、受診を考えたほうがよいでしょう。

✔下痢が続く、血便がある
✔おしりを痛がる、触られるのを嫌がる
✔肛門まわりが腫れている、出血している
✔強い臭いを何度も繰り返す
✔元気や食欲が落ちている

おしりの臭いだけを見て軽く考えず、全身の様子もあわせて確認することが大切です。

家庭でできる適切な対処法

家庭でできる対処は、まず「清潔を保つこと」が基本です。無理に触りすぎたり、強くこすったりすると、かえって皮膚を傷めてしまうこともあるため、負担の少ない方法を選びましょう。

汚れは蒸しタオルやペット用シートで拭く

ぬるま湯で湿らせたガーゼやタオル、猫用のシートなどを使って、やさしく汚れを拭き取ります。

ゴシゴシこすると皮膚が荒れやすいため、少しずつふやかすようにして取るのがポイントです。
軽い汚れなら、これだけでかなり改善することがあります。

長毛の猫はおしりまわりの毛を整える

毛に便が絡みやすい猫では、おしりまわりの毛を少し短めに整えると、汚れが付きにくくなります。

無理に自宅で切るのが難しい場合は、動物病院やトリミングサロンで相談したほうが安心です。繰り返し汚れやすい猫には、かなり有効な対策になります。

下痢がある場合は食事やストレス要因を見直す

便がゆるい場合は、まず急なフード変更がなかったか、最近ストレスになりそうな変化がなかったかを見直してみましょう。あわせて、水分がしっかり取れているかも確認しておきたいところです。

ただし、下痢が続くときは原因が単純ではないこともあるため、早めに相談するのが安心です。

肛門腺が疑われるときは無理に絞らない

猫の肛門腺しぼりは犬より難しいことがあり、自己流で行うと痛めてしまうことがあります。

強い臭いが続く、おしりを気にする行動が多いといった場合は、無理をせず動物病院で処置してもらうほうが安全です。特に初めてなら、自宅で何とかしようとしないほうがよいでしょう。

まとめ

猫のおしりが臭いときは、うんちの付着、下痢、肛門腺のトラブル、皮膚炎、毛づくろい不足などが原因として考えられます。軽い汚れなら拭き取りで改善することもありますが、強い臭いが続く、痛がる、下痢や食欲低下があるといった場合は、動物病院で確認したほうが安心です。

日頃からおしりまわりをさりげなくチェックしておくと、小さな変化にも気づきやすくなります。猫が快適に過ごせるよう、必要なときは無理のない範囲でケアを手伝ってあげたいですね。


(獣医師監修:加藤桂子)

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