福祉支援施設の利用者による「ほころび展」を初開催 感性豊かな作品200点を展示
児童発達支援・放課後等デイサービス「らふ」と生活介護事業所「コスモス」は8月26日~31日、東広島市立美術館(同市西条栄町)で合同企画「ほころび展」を初開催。総勢80人が関わり、200点に及ぶ作品が会場を鮮やかに彩った。〝ほころび〟という企画名は、花のつぼみが開き、花が咲く様子に例えられ、福祉の分野が成長していく姿を表現したいという思いが込められている。
会場は、ボルタリングをイメージし、「らふ」の子どもたちが色を施したカラフルなプレートを壁一面に展示。町並みや宇宙をイメージした造形物、個性豊かなモンスターも並び、来場者の想像力をかき立てた。
「らふ」には3~18歳までの発達特性のある子どもたちが通い、ものづくりを中心にボルタリングなども取り入れ療育を行っている。
「コスモス」では18歳~70歳代の知的・身体に障がいのある利用者約30人が、日々陶芸・和紙作り・手織物などの制作活動に励んでいる。今展示では花びんなどの陶器、和紙で作ったお面やダルマ、手織りによる織物など多彩な作品が並んだ。
来場者の若松重喜(わかまつ・しげき)さんは「宇宙のオブジェはロケットから人が降り立つ風景が思い浮かぶようで、想像力が膨らむ作品に感心した」と楽しそうに話していた。
今回の企画・運営を担当した洋服屋Soranjilの日吉琳太郎(ひよし・りんたろう)代表は「今後も多くの人に素晴らしい作品に触れてもらい、笑顔あふれる機会を増やしていきたい」と意気込んでいた。
文・写真=𦚰
プレスネット編集部