尾崎地区で史跡ラリー 児童らが日本遺産など巡る
かつて東浜塩田と呼ばれた国内有数の塩田が広がり、日本遺産の構成文化財が複数残る尾崎地区で11月29日、地元の子どもたちがクイズに答えながら史跡を巡る「尾崎名所ウォークラリー2025」があり、尾崎小の全校児童が参加した。
日本遺産「『日本第一』の塩を産したまち播州赤穂」の認定継続を文化庁が今年7月に決定。子どもたちが郷土の歴史に触れる機会を設けようと、地元まちづくり団体「尾崎のまちを考える会」と学校、PTAが主催した。
最初に塩田が開拓された浜があったとの記録がある「明神木」や、塩を積んだ上荷舟が往来した水路跡など12か所にチェックポイントを設け、スタッフがその場にちなんだ問題を出題。子どもたちは、正解するともらえるシールをビンゴカード状の台紙に集め、楽しみながらゴールを目指した。
地域の各種団体から100人を超えるスタッフが参加して開催を支えた。塩の神様をまつる塩竈神社で出題係を担当した尾崎地区福祉推進連絡会の三宅伸治さん(73)=南宮町=は「クイズ係は初めて。低学年の子にもわかるように」と笑顔で子どもたちを迎えていた。