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犬の口臭の原因とは?病気との関係や予防方法を専門家が詳しく解説

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犬の口臭の原因とは?病気との関係や予防方法を専門家が詳しく解説

愛犬が顔を舐めてくれたり、顔を寄せ合って眠ったりすることは、飼い主さんにとって癒しですよね。しかし、そんな愛犬でも口臭がきついと顔を近づけることに戸惑いを感じる飼い主さんも少なくないのではないでしょうか。飼い主さんとしては、犬の口臭の原因は何なのかや、口臭をなくすことはできるのかなど知りたいですよね。

そこでこの記事では、犬の口臭の原因や対策、予防方法などを分かりやすく解説します。

愛犬の口臭の5つの原因

飼い主さんの中には、犬は口臭がするものと思い込んでいる方もいると思いますが、健康な犬であれば、口臭はほとんどしないと言われています。
では、なぜ犬の口臭がきつくなるのでしょう。ここからは、犬の口臭の主な原因を分かりやすく解説します。

口の中の乾燥

何らかの原因で口の中が乾燥すると、口臭がするようになります。口の中が乾燥すると、唾液の分泌が減り、粘度が増して凝縮するため、生臭いにおいが発生するとされています。

口の中の乾燥は、飲水量の低下や、暑さや鼻が詰まっているなどからくる開口呼吸をしている際によく見られます。愛犬がしっかり水分補給をできているか、鼻詰まりになっていないかを確認をしましょう。

歯周病など口腔疾患

愛犬の口臭の原因として多いのが、歯周病など口腔疾患によるものです。口腔疾患には、歯周病のほかに歯肉炎、口内炎、口腔腫瘍などが該当します。歯周病は進行すると、歯が溶けて抜け落ちてしまうこともあります。

内臓疾患

腎臓や肝臓、胃、腸などの内臓に異常がある際にも、症状の一つとして口臭がきつくなることがあります。原因は疾患別に異なりますが、口臭のほかにも食欲低下や元気がないなどの症状が見られる場合は、動物病院を受診するようにしましょう。

ドッグフードの劣化

口臭の原因の一つに、ドッグフードの劣化も考えられます。ドッグフードは開封すると、空気に触れて酸化していきます。開封後きちんと密閉しなかったり時間が経ったフードを与えていたりすると、酸化したフードの食べかすから、きつい口臭を発することがあります。特にふやかしたドライフードやウェットフードなどの柔らかい食事をすると、食べかすがつきやすいため注意が必要です。

食糞によるもの

自分の便を食べてしまう、食糞症がある愛犬の場合は、口から便臭がすることがあります。食糞症の主な原因は、飼い主さんの関心を求めていたり、退屈しのぎなどです。食糞症による口臭を改善する場合は、根本にある食糞症を治療する必要があります。自力での改善が難しい場合は、動物病院に相談するとよいでしょう。

病気が原因で口臭がする場合

犬の口臭は、病気が原因となっている場合もあります。内臓疾患からくる口臭は、臭いである程度どこが不調なのかを知ることができます。ここでは、臭い別に見る口臭の原因の見分け方を解説します。該当する場合は、動物病院を受診すると安心です。

1.すっぱい臭い

すっぱい臭いがする場合は、胃腸など消化器官の不調が考えられます。胃が炎症を起こしている場合、胃酸が過剰に分泌されることで、すっぱい臭いを発します。また、胃腸に不調がある場合は、嘔吐や下痢、食欲不振などの症状が見られることもあります。

2.便のような臭い

胃がよじれる胃捻転や、重度の便秘、腸が詰まる腸閉塞、自分の排便を食べてしまう食糞症などの場合、口から便臭がすることがあります。このなかでも、胃捻転や腸閉塞は命の危険がある場合もあります。口臭のほかに誤飲をした可能性がある、元気がない、腹痛がある、下痢または便が出ないなどの症状がある場合は、直ちに動物病院を受診するようにしてください。

3.アンモニアのような臭い

口臭がおしっこのようなアンモニア臭がする場合、腎臓病や肝臓病の可能性があります。そもそもアンモニアは老廃物として、腎臓で無害な尿素に作り変えられます。しかし、腎臓や肝臓などの排泄器官が何らかの原因でうまく機能しないと、アンモニア排出がうまくできず、体内にアンモニアが溜まり、口からアンモニア臭がするようになります。

肝臓や腎臓は症状が重くなってからでないと症状として現れないケースが多いため、アンモニアのような口臭がする場合は、動物病院に相談すると安心です。

口臭の予防と対処方法

愛犬の口臭がきつい場合、どのような対処をすると良いのでしょうか。また、日頃からできる口臭の予防法も知っておきたいところです。ここでは、犬の口臭の予防と対処方法を詳しく解説します。

動物病院で歯石除去を頼む

口臭の原因が歯周病の場合は、家庭での歯磨きケアでは治すことができないため、動物病院で歯石除去や抜歯などの治療をする必要があります。歯石除去や抜歯の処置は全身麻酔を要するため、老犬などの場合はできないこともあります。また、歯周病が進行して歯が溶けてしまった場合、溶けた歯を元通りにすることはできません。それでも、治療をすることで進行を遅らせることができます。

歯磨きの習慣をつける

犬の歯周病対策には、日頃から歯磨きを習慣づけることが大切です。犬の歯磨きは、歯磨きブラシのほかに、指はめブラシ、歯磨きクロス、デンタルケアジェル、デンタルケアスプレー、デンタルケアガムなどさまざまな種類があるため、愛犬に合った歯磨き方法を探しましょう。

歯磨きは子犬の頃から行うことで、大人になっても習慣化しやすくできるほか、口腔内を観察することができるため、口腔内の異常の早期発見にも繋がります。

ドッグフードやサプリメントでケアをする

ドッグフードやサプリメントの中には、悪玉菌を減らし善玉菌を増やす働きのある成分を配合した、食べながら口臭対策・予防のできる商品も販売されています。歯磨きと併用して行うのが良いですが、どうしても歯磨きを嫌がる場合は、口臭ケアのできるフードやサプリメントだけでも効果が期待できます。

病気の可能性も考える

先述通り、犬の口臭は病気が原因になっている可能性もあります。すっぱい臭い、アンモニア臭、便臭などがする場合や、口臭以外にも元気がない、食欲不振、下痢、便秘、嘔吐などの症状がみられる場合は、動物病院を受診すると安心です。また、腎臓や肝臓疾患は、初期の段階では症状が見られないこともあるため、定期的に健康診断を行うことも大切です。

健康トラブルのサインかも!愛犬の口臭に気を配ってあげて

・犬の口臭がきつい場合、なんらかの健康トラブルがある場合もある・犬の口臭の主な原因は口の乾燥、口腔疾患、内臓疾患、ドッグフードの劣化、食糞によるものがある・口臭の対処や予防は、動物病院での歯周病治療のほかに歯磨きを習慣づけることが大切

愛犬の口臭がきついと感じた場合は、歯周病など何らかのトラブルが起きている可能性があります。多くの原因は、歯周病などの口腔内トラブルです。歯石は日常の歯磨きケアではとることができないため、動物病院で歯石除去をする必要があります。また、口臭の臭いやその他の症状によっては、内臓疾患の可能性もあるため注意しましょう。

飼い主さんは、日頃から歯磨きの習慣をつけることで、愛犬の口腔内トラブルの予防、改善や、トラブルの早期発見がしやすくなります。歯磨きは成犬になってからでもできるため、是非この機会にチャレンジしてみてください。

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