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山田雅人のライフワーク"かたりの世界“ 最新作『爆笑問題・太田光物語』が生配信で上演!「きっと歴史に残るライブになると思います」

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山田雅人

長嶋茂雄、沢村栄治、ラグビー日本代表、高橋尚子、オグリキャップ、松井秀喜など、著名人の生涯やスポーツの名場面を、本人や関係者への徹底した直接取材から構成した“一人語り”で披露する唯一無二の話芸、それが山田雅人のライフワークともいえる「かたりの世界」だ。評判が評判を呼び、ひと目見ようというお客で、日本各地のライブはどこも大入り。そんな山田雅人の「かたりの世界」の最新作『爆笑問題・太田光物語』が、2020年10月23日(金)生配信ライブとして開催される事となった。

今回のライブは、山田が敬愛する放送作家・高田文夫の鶴の一声で企画が決定。当初は5月1日(金)に予定されていたが、新型コロナウイルス感染拡大のため10月23日(金)へと延期。語られる当人の太田光(爆笑問題)がゲストとして登場するということもあり、チケットは即完売していた。主催者サイドは徹底した感染対策のもとでの開催実現を目指していたが、すでに全席完売という状況下での開催は困難、との結論に至り、生配信ライブという形での実現を選択したという。

さて、この「かたりの世界」はどのようにして生まれたのか。また「かたりの世界」が完成するまで山田がどのような事前準備をしているのか、など気になる事が多々あるので、9月某日、直接山田に話を伺ってきた。

――そもそもこの「かたりの世界」はどのようなきっかけで生まれたのですか?

本格的にこの「かたりの世界」のライブが始まったのは2009年の3月17、18日です。鮮明に覚えています。高田文夫先生が落語家の春風亭昇太さんに「山田がこんな物語を作ったので、それを披露する場を作ってやってくれないか」とお願いしてくださったんです。それで、昇太さんが「春風亭昇太プロデュース」という形で僕のために2日間下北沢で舞台を用意してくださったんです。これが「かたりの世界」の始まりでした。

実はこの「かたり」は、僕が『渡る世間は鬼ばかり』というTVドラマに板前役でレギュラー出演していたときに生まれたんです。そのドラマに岡倉大吉役で藤岡琢也さんが出演されていて、藤岡さんと僕は師匠と弟子の役どころだったので毎日ずっと一緒にいたんですが、撮影の待ち時間が長いので休憩の楽屋で藤岡さんを喜ばせるためにやり始めたんです。

――最初は楽屋ネタだったんですか! ちなみに藤岡さんに披露していたのはどんなネタだったんですか?

藤岡さんは今は無き阪急ブレーブス(現 オリックス・バファローズ)の大ファンだったんです。ご自身も神戸出身だったので。その事を聞いた僕は、藤岡さんに喜んで頂きたくって、阪急ブレーブスの福本豊さんから聞いた話や、詳しい事を調べたりして面白おかしく話をしていたんです。それが高田先生の耳に入って「じゃあ“稲尾(和久)対長嶋(茂雄)物語”を俺のために作ってくれ!」って言われたんです。当時、毎年高田文夫先生の新年会にお邪魔させていただいていたので、ならば高田先生のご自宅でやらせていただこうと思い、年賀状に“稲尾対長嶋”出来ましたって記して先生に送ったんです。そうしたら正月明けに電話がかかってきて「この件、昇太に頼んだから。2日間お前の為に舞台用意したので、俺は舞台で見せてもらうから」って。いきなりでしたね(笑)。

その後すぐ今度は昇太さんから電話がかかってきて、「高田先生に何を頼んだんだよ!俺は君のために2日間も舞台を作ることになったんだ!ど~するんだよ、、、今度から高田先生に余計な事を言うんじゃない!」って怒られました。だけど昇太さんは舞台を作ってくれました。本当にいい人なんです(笑)。

で、舞台初日に「稲尾対長嶋」、2日目に「江夏の21球の死投」という物語を語ったんです。初日に高田先生が松村邦洋さんと一緒に観に来てくださったんですが、終わった後で僕の肩をポーンと叩いて「よかった。お前はこれで食っていける。迷わずまっすぐ進め。俺が保証する!」って言葉をかけていただいたんです。もう有難くてうれしくて泣きました。日本一の作家からそんな言葉を頂けて、自信になりますよね。

――本当に! その後はどうなったんですか?

その後ですか?気をよくしましてね。その夏に渋谷の東京都児童会館、秋には銀座博品館劇場と、大きな舞台を無謀にも続けました。ある時、以前から芸人として気にかけて下さっていた永六輔さんが舞台を見に来てくださり、僕にこうおっしゃるんです。「今の芸能界は模倣芸にあふれている。山田雅人は他人の模倣芸をするな。お前はこの”かたり“をやり続けろ。売れようが売れまいがそんなことはどうでもいい。死んでから名を残せばいいから続けろ」そう言うんです。でも僕は生きている間に認められたいから 「死んでから認められるのは嫌です」と言ったら「あの吉田松陰だって死んでから認められたんだ」って。そんなこと言われてもね~(笑)。でもそんなこんながあって、翌年には「永六輔と山田雅人 二人会」をやってくださったんです。 それからだんだんと広がって、全国80か所くらいで舞台ができるようになりました。

――過去作った“かたり”の題材について。一つ作るのにどのくらい時間がかかるんですか?

例えば「長嶋茂雄物語」でしたら、20年かかりました。ご本人にお会いするまで20年かかったんです。アポもきっかけもないんで。その日が来るのを信じて寝かせるんです。で、その後ようやくご本人の前で披露する事が出来て、ご本人と巨人軍の許諾をいただき、二人でやったディナーショーで“かたり”をしたんです。で、その時ニューヨークから松井秀喜さんが観に来ていらしたので、その場で松井さんに取材して、その後「松井秀喜物語」を石川県でやったんです(笑)。

――今回は太田光さんの物語を作るという事ですね。太田さんを題材に“かたり”をしようと思ったきっかけは何だったんですか?

昨年12月、浜離宮朝日ホールで「藤山寛美物語」をやったんです。その時、高田先生が観にいらしたんです。「良かった」と言ってくださり、「上方のNo.1の喜劇人を作れたんだったら、今度は東京の笑いだな、過去じゃない、今だ。これから東京の笑いを引っ張って行く人をかたりなさい」とおっしゃるので「誰ですか?」と聞いたら「太田光だ」って。

そこから太田さんへの取材が始まりました。ご本人はもちろん、奥様、相方の田中裕二さんにも時間を取って頂きお会いしました。太田さんの昔住んでいた家の跡地を訪ねたり、この半年、僕の頭の中は太田光さんでいっぱいです。そして調べて行くうちに、高田先生が「これからは太田光だ」と言った理由が分かりました。

――太田さんは本当に才能豊かな方だと私も思うんですが、人間としての魅力はどう感じていますか?

彼には、どんな苦しい時でもそれを笑いに変える優しさと才能と強さがあるんです。田中さんがコロナに倒れた時も「病院で賭けマージャンやってる」とその時々の話題に引っ掛けて笑いに変える事が出来る天才なんです。だからこそ今回私が語らせていただくんです。

――本番当日は太田さんも同席されるんですよね?

ええ。舞台で僕の隣に座って頂いています。だから、きっとかたりの途中で太田光から突っ込みの襲撃を受ける事になるんだろうと覚悟しています。高田先生と松村邦洋さんもゲスト証人として立ち会ってくださいます。後半は4人でフリートークになります。機関銃トーク、本番はどうなるのか分かりませんが 歴史に残るライブになることは間違いないと思います。

――ここまで話を伺っていると、次は「山田雅人物語」を語っていただきたい気持ちになりますね。

実は過去のアンケートでもそういったお声をよくいただいているんです。今まで話してきた高田先生や昇太さんとの出会いなど、”かたり”の成り立ちを語ってくれと言われているので、今回の太田光物語が終わったら早速作り始めようと思っています(笑)。

この“かたり”は自分一人で作ったものではないですからね。高田先生はじめ様々な方々に支えられて出来ている舞台なんですから!そういう意味では今回の『太田光物語』は高田先生や松村さん、太田さんも同席されますから、日本一楽しいライブになると思いますよ。可能なら、田中さんにもお越しいただけたら嬉しいな~。快気をお祝いできたらいいな~と思います。

山田雅人 かたりの世界 『爆笑問題・太田光物語』は、イープラス「Streaming+」にて10月23日(金)19時配信開始。翌24日(土)いっぱいまでアーカイブ配信も行われるが、何が飛び出すか予想のつかない公演だけに、ぜひ配信開始の23日(金)19時からナマでライブ配信を見届けてほしい。チケットはすでに販売中なので、イープラスのサイトをチェック!

取材・文・撮影=こむらさき

【出演者コメント(プレスリリースより)】

私にとりまして”東京の父”と敬愛する太田光さん。私の方が年齢は上ですが、芸人の才能に年齢は関係ないというのが私の持論です。その太田光さんのかたりを作らせていただき、毎日のように家でさせていただいています。当初この舞台の開催を予定していた5月1日も、開演時間と同じ時間に自宅でさせていただきました。すると4時間という超大作になりました。今、けずるにけずり、ようやく1時間の作品になりました。まさに名作中の名作です。毎日、この作品をさせていただいて、いつも太田光さんと一緒に過ごしています。
山田雅人

⼭⽥雅⼈と初めて会ったのは、⼤阪の舞台の上。お互い駆け出しの芸⼈だった。あの頃私はヒネクレ者で、「周りの全てが敵」だと思っていたからロクに⼝もきいてない。まさかそこから三⼗年以上経って、こういう形で東京の舞台に⽴つことになるなんて⼀ミリも予測出来なかった。つくづく「時は偉⼤なる作家」だ。何がどうしてこうなったのか︖私はその答えを「語り」の中に⾒つけたい。だから「太⽥光物語」は私にとって「⼭⽥雅⼈物語」なのだ。
爆笑問題・太⽥光(東京の⽗)

⼭⽥さんに対抗して、ものまねで「⽥中裕⼆物語」でもできたらいいんですが、⼭⽥さんの「語り」の芸はまねできそうにありません。
太⽥光さんは、数か⽉後輩の僕の⾯倒をみてくれました。
爆笑問題さんと光代さんと初台で飲み明かして、その⽇に武⽥鉄⽮さんのものまねができたのがいい思い出です。
⾃分に⾃信を持たせてくれた最⾼の夫婦が出会ったその現場にいられたことが嬉しいです。
当⽇は昔の話をいっぱいします、お楽しみに︕
松村邦洋

太⽥光の爆笑な脳味噌はいかにしてできたのか。その⽗と⺟のクリエイティブな⽣き⽅とは。太⽥のそばから⽚⽟も離れない⽥中との運命の出会いとは。
すべてがすでに“名⼈”と私が認定した⼭⽥雅⼈の⼝からいま語りおろされていく。伝説誕⽣の瞬間である。
⾼⽥⽂夫

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