コアタイム廃止やフルリモートで育休復帰率100% 東京都「みらワカ」認定企業の働き方
かっこ(東京都港区)は3月4日、東京都が推進する「東京サステナブルワーク企業(みらワカ)」に認定されたと発表した。
同社は独自に整備してきた「フレキシブルワーク制度」により、月平均残業3時間、リモートワーク実施率90.8%、育休復帰率100%を達成している。(2024年12月末時点)
圧倒的な数字を生み出す「フレキシブルワーク制度」とは
同社では、従業員が最大限に能力を発揮することを目指し、独自のフレキシブルワーク制度を推進してきた。同制度の具体的な内容は、以下の通り。
1.残業の少ない働き方の実現
フルフレックス制度により11〜16時のコアタイムを撤廃し、勤務時間を個人の裁量に委ねる。工数管理と組み合わせることで生産性を維持しながら、長時間労働を構造的に防ぐ。
2.多様な働き方の実現
時間単位での有給休暇取得制度とフルフレックス制度を組み合わせ、子育てや介護といったライフイベントが発生しても仕事を継続できる環境を整えている。
3.能力を生かせる賃金・処遇制度
役割に応じた役職・報酬制度を設け、半年ごとに評価を実施。個人の成長度や事業への貢献度を適正に賃金へ反映する仕組みを運用している。
4.遠隔地居住制度
従来の関東圏という居住地制限を撤廃し、雇用形態を問わず全国どこからでも勤務できる体制を整えた。なお、オンラインでの勤務体制を原則とし、会社指示によるオフィスへの出社は出張扱いとなる。
5.テレワークの推進
コロナ禍以降も原則在宅勤務を継続する形で定着している。全従業員へのテレワーク手当支給やプロコーチによるコーチング制度の導入など、就業環境整備にも投資しており、リモートワーク実施率90.8%を達成した。
これらの制度により、転居や育児・介護などのライフイベントが発生しても離職せずに働き続けられる環境を整備。育休復帰率100%という成果にもつながった。
場所や時間に縛られない働き方を実現 現場のリアルな声
制度の効果は数字にとどまらず、実際の働き方にも表れている。同社の制度を活用した社員は、以下のようにコメントしている。
・2人目を出産して、仕事に復帰するタイミングで、かっこへ転職し、現在フルタイムで働いている。フルリモートやコアタイムなしのフルフレックス制度が整っているので、子供に何かあったときに対応しやすい。
・地元の宮城県で生活をしながら働いている。業務上の支障はなく、自分の業務時間をより多く確保できるようになった。また、オンラインで社内の人と交流する機会もあり、人間関係も充実している。
フルリモートの弱点「コミュニケーション不足」をどう補うか
テレワーク主体の職場が抱えやすい孤立感やコミュニケーション不足に対し、同社はプロコーチによるコーチング制度を設け、業務上の悩みや人間関係の課題を相談できる環境を整えた。
また、定期的な全社イベントやCacco Cooking Clubなどのクラブ活動を通じ、業務外でのリアルな接点も意図的に確保している。テレワークを維持しつつ、対面の機会を組み合わせることで組織の一体感を保つ工夫を取り入れている。
「東京サステナブルワーク企業(みらワカ)」認定制度とは
東京都は、残業の削減や休暇の取得促進、柔軟な勤務形態の整備といったサステナブルな働き方に取り組む企業を「東京サステナブルワーク企業」として登録・認定している。
東京都内で事業を営む、従業員2人以上300人以下の企業が対象。必須項目2つ(月間総実労働時間、取り組みのHP公表)を満たした上で、選択項目(テレワーク推進、多様な働き方、有給取得率75%以上など)に4〜5個該当すれば「みらワカ」、6個以上で「みらワカプラス」として登録される。登録費は無料。
今回の発表の詳細は、公式リリース(PRTIMES)で確認できる。