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海洋生物好きの夏休み自由研究テーマ紹介:イカとタコを調査比較「似てそうで意外と違う?」

TSURINEWS

「審査員特別賞」を受賞!(提供:TSURINEWSライター藤倉聡)

小学校時代の夏休みの宿題で最も悩ましいものの1つが自由研究ではないだろうか!?一昨年、甥っ子(当時8才)が「図書館を使った調べる学習コンクール(練馬区)」でイカとタコを研究して審査員特別賞を受賞したのでその工程などをリポートしよう。自由研究の作品作りに参考にしていただければ幸いだ。

調べる学習コンクール

「図書館を使った調べる学習コンクール」とは各地域の図書館で開催され、上位の作品は全国コンクールの審査対象となる。甥っ子の学校では3年生以上は夏休み必須の課題となっている。

イカとタコを選んだ理由

 「図書館を使った調べる学習コンクール」のテーマで、何故イカとタコに決めたのかとの筆者からの問いに甥っ子は、自分の好きな(興味のある)「イカとタコを詳しく調べたかったから」と答え、さらには「テレビ番組を観てイカとタコに興味が湧いてきたのでこちらに決めた」とのことだった。

イカとタコの研究(提供:TSURINEWSライター藤倉聡)

図書館で本を借りまくる

自由研究の工程としては、まずは近所の図書館に通いイカやタコの名がつく本を借りまくるところから始まった。借りた本の中から、代表的なイカとタコの種類や体の作りの共通点とその違いなどをピックアップ。

体の作り(提供:TSURINEWSライター藤倉聡)

気になる箇所を研究題材として目次を作り、その箇所の研究を徹底的に行った。

目次(提供:TSURINEWSライター藤倉聡)

深堀りした項目

いくつか例を挙げると「吸盤の違い(触腕の有無)」や「スミの違い(分身の術と煙幕)」「移動の仕方」などイラストも描いて説明していた。

スミのちがい(提供:TSURINEWSライター藤倉聡)

筆者は特に「イカとタコの祖先は貝殻を持っていたが貝殻を無くすとどう変わったか?」という頁の内容は初耳だっただけに面白く感じた。

祖先は貝殻をもっていた?(提供:TSURINEWSライター藤倉聡)

「イカやタコは凄く目が良いが色の識別ができない」という点と「獲物の捕まえ方(獲物を見つけてから口に入れるまで)」については、特に筆者は釣り人として大いに参考となった。前者は釣りに使うエギやプラヅノ等のカラーは然程気にしなくて良い!?と考えられたし、後者は水中でのイメージが湧いてきて釣果アップが期待できそうだと思えたからだ。

えもののつかまえ方(提供:TSURINEWSライター藤倉聡)

アンケートも実施

さらに、図書館の冊子の内容だけでは彼の探求心は満たされないようで、自由研究の最後に「イカとタコどちらが好き」というアンケートを作成して、自分の家族を始め、学校の友人家族など41人から回答を得た。アンケートの内容は大きく2つに分けてNo.1は生きている状態で「Q1イカとタコどちらが好きか?」「Q2 Q1で選んだ方の好きな種類は?」について回答してもらった。

アンケートも実施(提供:TSURINEWSライター藤倉聡)

アンケートのNo.2はお料理編として「Q1 イカとタコどちらが好きか(食べ物として)?」「Q2 Q1で選んだ方の1番好きな料理は?」と質問してみた。

イカ料理orタコ料理?(提供:TSURINEWSライター藤倉聡)

アンケートのまとめとして、NO.1とNo.2のQ1の回答がどちらも同数となったので、詳細ついても表にした(No.1とNo.2のQ1で異なる回答の方もいた為)。

アンケートの結果(提供:TSURINEWSライター藤倉聡)

ちなみに彼は研究すればするほど、イカとタコの両方ともますます好きになりアンケートには答えられなくなってしまったようだ。

水族館で観察

最後に、自分自身の研究結果を確認しに「品川水族館」へイカ・タコを観察しに行き、研究したことを直接確認できたことに大変満足していた。後日、筆者が釣ってきたマダコを興味津々で見ている姿はまるで学者のようでもあった。

特別賞を受賞

今回初めて「図書館を使った調べる学習コンクール」への応募ということもあり、かなりの気合いの入れようだったと姉(彼の母)から聞いた。結果は「審査員特別賞」を受賞!本人は大喜び。今回記事の執筆にあたり改めて記念写真を撮影した。

楽しかった点と大変だった点

まずは楽しかった点は、

・イカとタコの研究を始めた時はこんなにも違う特徴があるなんて思いもしなかったが、研究することによって知識が広がったこと。

・イラストを描いたり、アンケートで皆が好きなもの知ることができたこと。

・参考文献を明記することの重要性などレポートの作り方などについても学べたこと。

 大変だった点は、

・書きたいことが沢山あり過ぎて、なかなか終わりが見えてこなかったこと。

今回研究することの楽しさをつくづく感じたようで、これからも興味のあることについてはとことん調べて皆に知ってもらいたいと言っていた。彼がいつかイカやタコを釣ってみたいと語っていたことが、筆者にとって彼の最大の研究の成果だと思えてならなかった……。

研究のまとめ(提供:TSURINEWSライター藤倉聡)

<藤倉聡/TSURINEWSライター>

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