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小さな焼き菓子屋おおぞら(千葉市稲毛区)おいしいお菓子でみんなを笑顔に

ちいき新聞

小さな焼き菓子屋おおぞら(千葉市稲毛区)おいしいお菓子でみんなを笑顔に

社会福祉法人「父の樹会」が運営する障害福祉サービス事業所「おおぞら園」による焼き菓子のブランド「小さな焼き菓子屋おおぞら」。

「おおぞら園」は定員20人の就労継続支援B型事業所で、一般企業に就職するのが難しかったり、離職してしまったりした、働く意欲のある知的に障害のあるみなさんが仕事をしています。

目次▼ 小さな焼き菓子屋おおぞらおいしさの秘密 ▼ 千葉の食材を使って地域に貢献! ▼ 焼き菓子のラインナップを紹介 ▼ さまざまなコラボも。どんどん広がる可能性

小さな焼き菓子屋おおぞら
おいしさの秘密

焼き菓子部隊は、6人前後。危険が伴う「焼き」の工程は施設を運営するスタッフが行いますが、材料の計量から生地作り、型に流し込む作業、梱包までほぼ利用者さんが中心になって担当しているそう。

丁寧に作られた焼き菓子は、県内の協力店やイベントへの出店などで幅広く販売され、そのおいしさはちょっとした評判を呼んでいるのです。

2021年から、東京・銀座のセレクトショップ「俺のグランドマーケット」でも取り扱いが開始されるなど、福祉事業所としては異例の快挙を成し遂げている点も話題です。

焼き菓子の製造は、6年前のおおぞら園開所時にスタートしました。 商品第一号は、フランスの伝統菓子で、サクサク&ホロホロとした食感がクセになる「ブールドネージュ」。レシピは、千葉市出身のスイーツアートクリエイター秋葉ひろこさんと共同開発しました。

現在の看板商品である「フィナンシェ」は、ブールドネージュで余ってしまう卵白の使い道を考えたときに思い付きました。

「メレンゲクッキーなど色々考えたのですが、贈り物に使ってもらえるようなリッチな焼き菓子がいいな、と思って。特に工程がシンプルだったのでフィナンシェを選びました」と話すのは、管理者の小柴友幸さん。

当初は、独自のレシピで製造していましたが、さつまいもを使ったフィナンシェを試作した際、味が飛んでしまってうまく仕上がらないという事態に。そんな矢先、名古屋市に「FINANCIERIE“H”」というフィナンシェ専門店があることを知り、勉強のために取り寄せてみると自分たちが目指したい味に近い! ダメ元で、オーナーパティシエの加藤さんに商品開発について相談したところ、なんと快諾していただけました。

それ以来、味が決まらないときやイメージがわかないときなど、アドバイザーとして相談にのってもらっているそうです。

千葉の食材を使って地域に貢献!

「小さな焼き菓子屋おおぞら」の人気の理由はシンプルに「おいしい」から。

焼き菓子の味の決め手となる、薄力粉とバターは国産品を100%使用するなど、素材にもこだわりが光ります。 さらに、フィナンシェには地元の食材を積極的に採用し、地域活性にも貢献。

千葉市花見川区にある米山養蜂のはちみつ、九十九里町の株式会社HAPPY NUTS DAYのピーナツバター、山武の海の塩、南房総市の農家が手掛けたレモン、佐倉市の株式会社ヤマニ味噌のみそ…など、千葉の恵みをふんだんに使っています。

2021年は、新型コロナウイルス感染症の影響でイチゴ狩りの客足が減ってしまった山武市の農園のイチゴを仕入れ、期間限定商品「梶さんのいちごフィナンシェ」も作りました。

「こういった施設で作られる食品は、障害者を応援する気持ちで買っていただく傾向があります。もちろん、それもうれしいのですが、『おいしいから』という理由で手に取ってもらえるのが、本当の意味で利用者さんの自立につながると私たちは考えています」と話す通り、クオリティを追求するために妥協は一切なし。

食べた人が笑顔になり、地元の生産者も豊かに、そして焼き菓子を作る利用者のみなさんのやりがいや自立につながる、そんな商品を作ることを目指しています。

焼き菓子のラインナップを紹介

「小さな焼き菓子屋おおぞら」の商品は大きく分けて、ブールドネージュ、フィナンシェ、フィナンシェラスクの3種類。 すべて、香料や着色料などの食品添加物は一切使用しないので、安心して食べられるのも魅力です。

ブールドネージュ

アーモンドの風味が香ばしい、口の中でとろけるような軽い食感のクッキーです。 味はプレーン、ココア、ミックスベリー、きな粉、抹茶の5種類。

フィナンシェ

上質な食材を使って、しっとり感を大切に仕上げています。 「ショコラフィナンシェ」は、前出の名古屋の専門店「FINANCIERIE“H”」の加藤さんが、おおぞら園のためにレシピを提供してくれました。

味は以下の通り。 ・プレーン ・ショコラフィナンシェ ・抹茶フィナンシェ ・ラム酒薫るフィナンシェ ・味噌フィナンシェ ・南房総産れもんのフィナンシェ ・千葉をつめ込んだピーナッツフィナンシェ ・山武の海の塩フィナンシェ ※季節により異なる場合あり

フィナンシェラスク

自慢のフィナンシェをじっくりと約2時間低温で焼き上げ、カリっと仕上げた一品です。 味はココア、ラムレーズン、プレーン、ピーナッツの4種類。

<購入できる場所>●おおぞら園 ●オンラインショップ(https://oozora.theshop.jp/) ●イトーヨーカ堂アリオ蘇我店 1F 銘店コーナー ●はーとふるメッセ千葉寺店(千葉市中央区千葉寺町1208-2) ●俺のグランドマーケット(東京都中央区銀座5丁目13-19 デュープレックスタワー5/13 1F) ※全国に発送OK

さまざまなコラボも。
どんどん広がる可能性

地域のお店や企業とのコラボレーションも増えつつあります。 例えば、2021年2月14日に発売した「ポニョ・フィナンシェラスク」は、佐倉社中合同会社(佐倉市)の声掛けにより、お土産品として開発。

また、本八幡にある「三毛猫雑貨店」からは、「焼き型を提供するので猫型のフィナンシェを作ってほしい」とリクエストがあり、こんなかわいい商品を作っています!

千葉市の名産を作ろうと活動している「加曽利貝塚ともに生きるプロジェクト」では、どんぐり粉を使ったクッキーの製造を担当。

たくさんの人との輪が広がり、「おおぞら園」の利用者さんの活躍の場がどんどん増えている「小さな焼き菓子屋おおぞら」。

その背景には、「活躍の場が広がることで利用者に自信や夢を持ってほしい」という小柴さんをはじめとする運営スタッフの思いがあります。「その思いに共感してくださった方々のお陰で、道が開けました」と小柴さん。

その気持ちは利用者のみなさんも受け取っており、贈答用などで大量に注文が入ったときでも、「大変だ!」と言いつつ、しっかり最後までやり遂げるのだそう。

焼き菓子をきっかけに、障害者への理解や興味が深まり、垣根のない社会へ。 おおぞら園の挑戦の先には、そんな未来が広がっています。

おおぞら園住所/千葉県千葉市稲毛区長沼原町324-17 営業時間/月~金 午前8時30分~午後5時30分 問い合わせ/043(306)3912 HP http://chichinokikai.web.fc2.com/patissier.html

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