有名になるためにどこまで過激になれるか?アメリカで爆発的な人気!主人公は“実録犯罪系”ポッドキャスト配信者『#スージー・サーチ』本編シーン
「第47回トロント国際映画祭」のワールドプレミアで話題となった新鋭ソフィー・カーグマン監督の最新作『#スージー・サーチ』が、8月9日(金)より公開される。このたび、本作の主人公・スージーも配信している設定のアメリカで人気を博す実録犯罪ポッドキャスト番組に迫る記事とあわせ、新たな本編映像と場面写真が解禁となった。
SNS 文化を鋭く風刺した衝撃作誕生!
ポッドキャストで未解決事件の考察を配信するもフォロワーの増えないスージー。ある日、インフルエンサーとして人気を集める同級生ジェシーの失踪事件を得意の推理で解決したスージーは、一躍世間から注目を集める存在となるが、事態は思わぬ方向に転がっていき——。
「いいね!」やフォロワー獲得に魅入られていくインフルエンサーと、それを欲する現代社会をブラックかつコミカルに描いた本作は、「トロント国際映画祭」でのワールドプレミアを皮切りに、「インスタントな名声と称賛を求めるSNS文化を鋭く風刺している」「人は有名になるためにどこまで過激になれるか?という現代的な問いを投げかける」「独創的でサスペンスフル!」「衝撃のラスト」と大きな注目を集めた。監督は本作が長編デビュー作となる新鋭ソフィー・カーグマン。主演にカーシー・クレモンズを迎え、現代的なテーマをポップな色彩で映し出す。スリリングに加速していく狂気に満ちた予測不能なダークスリラーが、遂に日本に上陸する。
主人公スージーのキャラクターが作られた背景とは?
未解決事件の考察をポッドキャストで配信するという、主人公・スージーの設定。日本ではあまり馴染みがないかもしれないが、そもそもポッドキャストは、日本とアメリカでの利用率に2.5倍の差があり、アメリカではおもに若年層を中心に利用者数が拡大。2027年には市場規模は約8兆円になると予想されるほど(Grand View Research)、猛烈な勢いで成長している。
そんなポッドキャスト番組の中でも爆発的な人気を誇るのが、実際に起きた事件や犯罪をテーマに扱った<トゥルークライム>と呼ばれる実録犯罪系カテゴリ。アメリカのポッドキャストランキングでは常に上位にランクインし、話題となっている。この実録犯罪系ポッドキャストは、ジャーナリストや元刑事が独自に証拠を集め、関係者にインタビューを行い、事件の真相や経緯をひも解いていく過程が配信される。映画、ドラマとも違い、視聴者も推理をしていくような没入感が味わえるのが人気の理由だという。またアメリカでは、YouTube同様に配信者の収益化ができるのも日本との違いだ。
実録犯罪系ポッドキャストが元々大好きだったという『#スージー・サーチ』のソフィー・カーグマン監督。特にお気に入りの番組として、これまでに8000万回のダウンロードを記録した、推理小説のような報道系ポッドキャスト「Serial」や、Netflixで「ダーティ・ジョン -秘密と嘘-」としてドラマ化までされた「Dirty John」などを挙げている。アメリカで一大ブームを巻き起こしている実録犯罪系ポッドキャスト番組。それらにインスパイアされ、一体カーグマン監督はどんな主人公を創り出したのか。公開後は、ぜひスージーのキャラクターや配信姿にも注目して欲しい。
https://youtu.be/f2zYPyZv9ms
「捜す場所を間違えたかも」失踪したジェシーを見つけ出せるのか!?
映像では、失踪したジェシーの行方の捜索過程を自身のポッドキャストで配信している姿が収められている。インフルエンサーとして人気を集める同級生のジェシーを見つけるために、スージーは独自調査に没頭。辿り着いた場所は、ひと気のない薄暗い雑木林。スージーはポッドキャストリスナーに向けて実況しながら、足を踏み入れていく。映像のラストでは地下への入り口を発見し、「捜す場所を間違えたかも——」と言葉を漏らす。思わずリスナーの気持ちになって、その先が知りたくなってしまうような配信中の映像となっている。
『#スージー・サーチ』は8月9日(金)より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷、池袋HUMAXシネマズほか全国順次公開