ZOOM UP 厚木市内唯一のレンコン農家 花上蓮園代表 花上真一さん
▽「常に新しいことを求めている自分がいて、面白そうだったので始めました」と、日に焼けた顔から白い歯を覗かせ楽し気に話す。中荻野でレンコンを作り始めたのは3年ほど前。配達の仕事で茨城県のレンコン農家に荷物を届けたことがきっかけだ。
▽幼い頃から祖父の家庭菜園を手伝い、大学生の時には自身で野菜を作り、7年前からは田んぼを借り米も作る。「自分の住む荻野地区の耕作放棄地の増加や耕作者の高齢化、後継者不足の問題解決にもつながればという思いもあります」。
▽好奇心が旺盛で、時間を見つけては全国各地を訪れる。「本当は海外にも行きたいけれど、ハス田の管理があるので長期で離れるのは難しくて」と笑う。おかげで、1年目は20アールだったハス田の面積を今は80アールにまで広げた。
▽味にこだわって栽培しているレンコンは8月から12月まで市内で販売する。花上さんは「僕は今時期のレンコンが味が甘くて、歯ごたえが良くて特におすすめです。多くの人の支えでここまできました。感謝しかありません」と話した。