清水エスパルスの新人DF高木践が迷う“キャラ設定”でペナルティ・ヒデがアドバイス「ポジションは一つじゃない」
SBSラジオの静岡サッカー熱血応援番組「ヒデとキトーのFooTALK!」で、静岡新聞の清水エスパルス担当、小沢佑太郎記者がチーム状況を報告しました。聞き手はパーソナリティのペナルティ・ヒデさんと鬼頭里枝さん。(2024年7月9日放送)
鬼頭:清水エスパルスは7月6日にホームでジェフユナイテッド千葉と対戦しました。試合が始まってすぐに、松崎選手がアクシデントで交代となりました。松崎選手の状態が心配ですが…。
小沢:一つお伝えしておきたいのが、ファールをした相手の選手は試合が終わった後に清水のロッカールームに来て、松崎選手に謝罪をしていました。松崎選手も「気にするな、気にするな」みたいな感じで受け入れたという場面がありました。
松崎選手はコンディションも上がってきて先発が続いていたので、本人が一番悔しいのではと思います。本人はSNSで脱臼という表現をしていました。
ヒデ:無理はしてほしくないですよね。
小沢:精密検査を受けると思いますが、先日の練習では片腕をつった状態でグラウンドをちょっとのぞくような感じでした。まだ体を動かせる段階ではなさそうで、ちょっと時間をかけて直すのではと思っています。
白崎選手は本当に触ってなかったの?
鬼頭:試合は前半7分、ルーカスブラガ選手のゴールで先制。このゴールを振り返ってください。
小沢:キーパーの権田選手のロングフィードをブラガ選手がうまく収めて、相手のディフェンダーに競り勝って、ゴールに前に入れたボールがそのままゴールに。
ヒデ:あのゴール、白崎選手はゴール前で触ってなかったですか?ちょっとコースが変わったように見えたんですけど。
小沢:白崎選手は触ってなかったです(笑)でも白崎選手がプレッシャーを掛けたからこそ生まれたゴールでしたね。白崎選手が飛び込んでなければ、キーパーもキャッチしてたんじゃないかなと。
ヒデ:もう一度聞きますよ。白崎選手は触って…
小沢:ないです(笑)
ヒデ:わかりました。そういうことですよね。
鬼頭:さらに30分にはコーナーキックを高木選手が頭でゴール。阪南大学出身の大卒ルーキーがプロ初ゴールとなりました。この2点目は。
小沢:本人も練習通りすぎて、びっくりしていました。「矢島選手のボールが練習通りにピンポイントで来て、頭で合わせるだけでした」っていう表現をしてましたね。
鬼頭:高木さんってすごい面白い方なんですよ。今、キャラクター迷ってるっておっしゃってました。
ヒデ:私、芸人2年目の時にそれありましたけど…。芸人じゃなくても、キャラクターで迷うんですね(笑)
鬼頭:まだ大卒ルーキー、若いですからね。ムードメーカーでいくか、ちょっとひょうきんな感じでいくか、かっこいい感じでいくか。
ヒデ:僕が言えるのは「今感じたことを全部やろう」ということ。判断するのは周りですから。
小沢:本人は関西出身ということもあって、ムードメーカー的にいきたい思いもあれば、まだルーキーなので抑えている部分もあるようで…。
ヒデ:いいんですよ。かっこいい系でいこうが、いじられ系でいこうが、逆に盛り上げ役でいこうが。もういろいろやってください。ポジションは一つじゃないんです。僕は気持ちが非常に分かる。
監督「選手層の厚さ示せた」
鬼頭:試合後、監督や選手はどんなふうに振り返っていましたか。
小沢:リーグ前半戦の千葉戦はかなり手こずりました。今回はクリーンシートで2−0。すごく手応えを感じたのでは。
ヒデ:権田選手のファインセーブもありましたしね。
小沢:なにより乾選手とカルリーニョス選手が不在でも勝ち切ったのは大きいですね。
ヒデ:秋葉監督は何かおっしゃってましたか。
小沢:試合開始時の気温が30度ぐらいある消耗戦で、松崎選手のアクシデントもありました。その中でも勝てたことで、「選手層の厚さを示せた試合だ」と話していました。
鬼頭:さらに今節はけがから復帰したセンターバック蓮川選手がベンチ入りしました。これは嬉しいニュースですね。
小沢:リーグ序盤から先発の選手だったので間違いなくチームにとってプラスになると思います。スピードや対人の強さなどの特徴はもちろんあるんですけど、攻撃の起点になれるようなビルドアップもできる。相手を1枚はがしてパスを繋げたりとかできる選手なので、得点の方に絡むっていうところも期待したいですね。
鬼頭:センターバックは高木選手も高橋選手もいますし、うれしい悲鳴ですね。
小沢:高木選手の活躍は先輩選手の刺激になってるんじゃないかなと思います。
これぞレジェンドのセレモニー
鬼頭:この試合前には、現役引退した岡崎慎司さんのセレモニーがありました。最後は勝ちロコにも参加されてましたね。
小沢:すごい雰囲気でしたね。これぞオレンジサポーターに愛されたレジェンド選手だなと思いました。試合が第23節だったというのもちょっと運命的な感じがしました(23は岡崎さんが付けていた背番号)。千葉サポーター側のスタンドにも協力してもらって、ビッグフラッグも出ていましたね。
ヒデ:岡崎選手はプレミアリーグでもタイトルを取ってますからね。
小沢:「プレミアで優勝できたのも、エスパルスに育ててもらったからこそ」とおっしゃっていました。
鬼頭:本当にコメントの一つ一つが素敵でしたね。
小沢:そうですね。「オレンジの魂を持って世界に挑戦します」と。
ヒデ:ヘディングでここまでやってきたっていうすごさを感じますよね。ただのガッツマンなだけでなく、ちゃんと決めきってきましたからね。