奇跡の63歳! 2.4万人が憧れる「ツヤ美肌」の持ち主・るん大西さんがメイクに目覚めたきっかけは【インタビュー】
毎日が発見ネット世代を代表する魅力にあふれた"あのひと"。美しく年を重ね、いまをポジティブに過ごす彼女たちの姿に惹かれている方も多いはずです。そこで毎日が発見ネットでは、素敵な彼女たちの魅力に迫るべく「発見隊」を発足! 今回はそんな「発見隊」メンバーのひとり、るん大西さんにお話を伺いました。
インスタグラムやYouTubeで大人女子のためのメイクやコスメ情報を発信している「るん大西」さん。いまの私たちが知りたいメイクを動画でわかりやすくアドバイスをしてくれて、とても参考になります!
60歳で離婚。一念発起してメイク動画をあげるようになると...
現在、インスタグラムのフォロワーは2.4万人超。現在63歳のるん大西さんですが、メイクの投稿をアップするようになったのは60歳を過ぎてからだと言います。
ゆったりとしたトーンの口調も嬉しいインスタのリール投稿の一コマ
思いがけず60歳で離婚。その後2年間は満身創痍でメイクもおしゃれもせず、毎日ジャージ姿で仕事以外は家に引きこもっていたというるん大西さん。
そして3年目のお正月、「こんなことしていたら、人生あっという間に終わっちゃう...そんなの嫌だ」と一念発起。
元々メイクの仕事をしていたこともあり、自分を奮起させるつもりでメイク動画をあげるようになったのだそう。
すると、大勢の同年代の方から「またメイクしようと思えた」「まだまだ頑張ろうと思った」「綺麗になりたいと思った」などの嬉しいコメントをもらい、逆に元気をもらえたのだとか。
「『私はまだ誰かの役に立てるんだ!』と思うことができ、『自分は価値がない...何のために生きているんだろう?』と思い悩む暗いトンネルに光が見えました」。
YouTubeではメイクの工程をじっくりみることができます
フォロワーからのコメントに「必要とされている」と感じ、救われ、そして「生きがい」を見つけられたと語っていました。
東日本大震災のボランティアで感じた「メイクの力」
るん大西さんが、メイクの資格を取得されたのは50歳を過ぎてから。
きっかけは東日本大震災での出来事でした。
震災後、自身で起業した小売り事業を辞し、近所のシニアの方にお弁当を振舞うボランティアを開始。
そのときの休憩時間に、集まってこられたシニアの方に「こんなふうにしたら若々しいのに!」と遊び感覚でメイクをしていたんだそう。
すると、みなさんに笑顔が生まれるように。
「あの悲惨な毎日の中でも、『写メ撮って待ち受けにする』『孫に見せる!』と笑顔でとっても喜んでいただけました。どんな時でも女性が綺麗になることは笑顔になるんだと感じ、これからは女性を綺麗にして笑顔にしていこうと決意しました」。
ベースメイクの仕方で「お肌が違う!」というコメントが
そこから、メイクセラピスト、そしてメイクアップアーティストの資格を取得。
その後、がん患者のためのメイクイベントに参加したり、大学生に向けた就活メイクや個人のメイクレッスンなどを行ったりするようになりました。
50代、60代ならではメイクのポイントを紹介
るん大西さんにとってメイクは「あくまでも自分が心地よくいるための手段の一つ」。
「メイクをしない方が心地よい日もあります。強めのメイクで自分を鼓舞してみたり、優しくなれずにいるときは優しいメイクで鏡に映った自分をみて暗示にかけたり、自分を応援できる手段でもあります」。
「今はメイクで多くの方を応援できて本当に幸せです」とるん大西さん
メイクは自分を応援できる手段──。
ご機嫌に心地よく日々を過ごすためにも、るん大西さんのメイク術をお手本にしたいですね。
取材・文/伊藤延枝