尼崎の江戸時代城下町の雰囲気を感じる「寺町ガイドツアー」体験レポ【後編】 尼崎市
江戸時代の城下町の風情が色濃く残る、尼崎市「寺町」エリア。その魅力に触れるガイドツアーに参加した筆者が、ツアーの様子を体験レポートでご紹介。前編でお届けした『全昌寺』『本興寺』に続き、後編では『甘露寺』『大覚寺』でのツアーの模様をお届けします。
【甘露寺】
その名前から、ツアーに参加した子どもたちの多くは某国民的人気アニメのキャラクターを想像し、たくさんの質問が飛び交うそうですが、残念ながら特に関連はないそうです(笑)。
同寺は、1490年の室町時代に円誉上人源永が開いたと伝えられており、元は大物町にあり尼崎城築城にともない寺町へ移転されました。
本堂の屋根の上には金色に輝く鳳凰が見られとってもかっこいいです。桃山時代の優雅な様式を取り入れられており西方極楽を再現した『西方浄土極楽鳳停殿』です。
瓦には立派な龍や鳳凰、飛天が彫られているのも見どころになっています。
さらに多産・繁栄を願ううさぎの瓦も発見し、今後はお寺を巡る際は上を見上げることが習慣になりそうです(笑)。堂内に入る機会は少ないのですが、飛天が彫られたクリスタルガラスから夕陽の光が黄色く輝く阿弥陀三尊が幻想的な雰囲気を醸し出しているそうです。
【大覚寺】
毎年2月3日の節分の日に「豆まき」や「大覚寺身振り狂言」が上演されることで有名な『大覚寺』。
現存する尼崎最古の古刹で、本堂以下の建物は明治1877年の大火で消失し再建されています。
605年に聖徳太子が百済の高僧日羅上人に命じて長洲の浦に造らせた寺と伝えられています。そんな歴史のあるお寺ですが、屋根は強くて軽いチタニウム製と高級・高品質なものになっています。
こちらは『芦刈からくり堂』と呼ばれる建物で、節分祭には「からくり人形」が上演されます。江戸時代の技法と機構を忠実に守って作られた人形を、人ではなくコンピューター制御の空気圧によるエアーシリンダーで操っているというから驚きです。
中央にある常設の能舞台では、当日朝から夕方まで「大覚寺身振り狂言」が奉納され、誰でも無料で鑑賞することができます。
筆者も以前取材でうかがいましたが、台詞が一切ないのに、演者の方々の演技の迫力や内容がおもしろく、何時間でも見ていたくなるほどでした。
今回寺町ガイドツアーを体験し、いつも何気なく見ている場所でも知らないことだらけで個々のお寺についてっと詳しく知りたいと感じられる90分ツアーはあっという間にすぎてしまいました。
身近な生活の場が貴重な文化財や観光スポットだったということを改めて知り、これから“街をもっと楽しみたい”と思います。