会期中にどんどん変化していく作品が見られます♪ A-LABで白髪一雄生誕100年記念事業関連企画展 「常行三昧 Jogyo Zanmai」が開催中 尼崎市
A-LAB(尼崎市)では現在、尼崎で抽象絵画を描き続けた白髪一雄(しらが かずお 1924-2008)の生誕100 年に関連して、「常行三昧 Jogyo Zanmai」が開催されています。
白髪は、床に広げたキャンバスの上に絵具の塊を置き、天井から吊るしたロープにつかまりそれを素足で画面全体に展開させて描く手法で迫力のある作品は観る人に強烈な印象を与え、世界的に高く評価されていた画家です。
今回の企画展の「常行三昧」とは、比叡山で行われる修行の一つで、念仏をとなえながら本尊阿弥陀仏のまわりを歩き続けるというもので、白髪自身も比叡山延暦寺で修行していたそうです。これになぞらえ、櫻井類、高田マル、大上巧真の3名のアーティストが「絵」とは何かを問いながら実験的な絵画を制作し続けます。
それぞれのやり方で、行為または出来事としての絵画を探究してきたアーティストたちが織りなす作品はどのような「絵」になるのか、会期中にどんどん変化していく展示から目が離せません。
<来館者へのメッセージ>
会期中アーティストが制作を続け、展示が変わっていく展覧会で、会期始めと終盤では展示の様子がガラリと変わっているので、是非時期をずらして何度か見ていただけるとより楽しめます。作家も在廊する機会もあるので、直接作品のことを聞くこともできます!
<記者のひとこと>
暑くて外に出かけるのも億劫になりがちですが、室内の涼しい所で尼崎出身の白髪一雄に感化されたアーティストたちの作品を見て「作品」とは「絵」とは何かを考えるきっかけにしてほしいです。
会期
2024年7月20日(土)~2024年9月23日(月・祝)
場所
A-LAB
(尼崎市西長洲町2-33-1)
会館時間
10:00~18:00
休館日
火曜日
入場
無料