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『天幕のジャードゥーガル』第11話「不器用な石」を振り返り|ボラクチンの策略、シタラの怒り、ソルコクタニの再起

アニメイトタイムズ

写真:アニメイトタイムズ編集部

2026年7月4日(土)より放送がスタートしたTVアニメ『天幕のジャードゥーガル』。トマトスープ先生による人気漫画を原作に、総監督・山田尚子さん、監督・Abel Gongoraさん、アニメーション制作・サイエンスSARUという豪華スタッフで描かれる歴史ドラマです。

第11話「不器用な石」では、これまでシタラたちを翻弄してきた大カトゥン・ボラクチンの過去がついに明かされました。自らを実験台にするボラクチンの覚悟、オゴタイとともに目指した国づくり。そのすべてが、これまでの出来事へと繋がっていきます。

一方で、シタラはドレゲネを救うため再び動き出しました。ソルコクタニへ投げかけた言葉が、彼女にどのような変化をもたらしたのか。ボラクチンとシタラ、それぞれの「知恵」と、ソルコクタニの決意が印象的だった第11話を振り返ります。

【写真】『天幕のジャードゥーガル』ボラクチンの過去とソルコクタニの再起【第11話振り返り】

明かされたボラクチンの過去

第11話では、これまでシタラたちを翻弄してきた大カトゥン・ボラクチンの過去が描かれました。

チンギス・カン亡き後、なぜか第一妃となったボラクチン。そんな彼女は、偶然手に入れたひとつの石へ強い興味を抱いていました。その石を面白がったオゴタイは、「できるだけ君の欲しいものを用意する」とボラクチンへ語りかけます。オゴタイは、彼女の知的な一面を理解しており、これまでとは違う国づくりを目指す自分にとって、良き理解者になってくれると考えていました。

その期待に応えるように、ボラクチンもまた、オゴタイの理想と、自分を必要としてくれる彼のために生きることを決意します。ボラクチンは東方の知識を積極的に学び、自らの身体を実験台にしながら、石から作られる薬の研究を続けていきました。

陽の光によって姿を変えるその鉱石は、良薬にも劇薬にもなり得る存在です。その物言わぬ不器用な石に、ボラクチンは自らの姿を重ねていた様子。

オゴタイのもとへ共に預けられたモゲとの微笑ましいやり取りも印象的でしたが、一方でボラクチンは、知的好奇心と使命感に突き動かされながら、自らの知恵を磨き続けます。彼女の存在も、その知恵も、扱い方ひとつで良薬にも劇薬にもなり得る、大きな力を秘めていたのでした。

ボラクチンの計画

ボラクチンは、自らの研究によって劇薬を生み出し、その解毒法もシタラから受け取ったジャダ石によって見出していました。

つまり、オゴタイの体調不良も、祈祷も、トルイが身代わりとなって命を落としたことも、そしてオゴタイが復調したことまでも、すべてはボラクチンの計画の上にあったのです。

あまりにも大胆で、あまりにも危険な一世一代の賭け。しかし、その賭けに勝利したボラクチンは、ソルコクタニの処遇、トルイ家との今後まで見据えています……!

オゴタイ家へ権威、軍事、知識を集中させること。そして、その先にある帝国の未来を描くこと。彼女がここまで徹底していたのは、ただ権力を欲していたからではありません。オゴタイが理想とする国づくりを実現するため、自らの知恵を尽くした結果だったのでしょう。

ソルコクタニ、参戦!?

一方、シタラはドレゲネとオゴタイの息子・グユクと対面します。カダクから事の全貌を聞かされたシタラは、ドレゲネがもう宮廷へ戻れないこと、そしてソルコクタニがグユクと結婚すれば、ドレゲネの身の安全が保証されることを知ります。

しかし、ボラクチンの手のひらの上で物事が進んでいることに変わりはありません。それでも、ドレゲネを失わずに済むと分かり、シタラは胸をなで下ろします。そのうえで、すぐさま行動を開始するのがシタラ。こちらも魔女の器ですからね。

ボラクチンから『原論』を与えられた恩を返すという名目で、自らソルコクタニの説得役に志願します。久しぶりに対面したソルコクタニは、トルイを失った悲しみから立ち直れず、見る影もないほど憔悴していました。グユクとの結婚話を持ちかけられても、「国のためになるなら……」と力なく答えるばかり。シタラは、自分の人生を奪った相手が、力を失い絶望している姿を直視することができません。

いつもなら相手の立場に寄り添い、その場を穏やかに収めるシタラですが、この時ばかりは違います。「大切な人を奪われても、絶望なんてしません」と、ソルコクタニを強く叱責します。甘えない。考えることをやめない。ソルコクタニに言い放った言葉は、シタラ自身の揺れ動き続ける心にも深く刺さります。

そして宮廷では、グユクも交えた会議が開かれます。トルイ家とオゴタイ家を結ぶ新たな契りとして、縁談は粛々と進められていました。なんと、そこへソルコクタニが現れたのです。その表情はトルイの妻として、凛としており、面食らうボラクチンやオゴタイを前に、彼女は堂々とこの結婚を拒絶。

何不自由なく過ごしたトルイとの日々。初めて知った喪失と絶望。そして、シタラから投げかけられた言葉。それらすべてが、ソルコクタニを突き動かしていました。そうこなくっちゃ、ソルコクタニ!

[文/タイラ]

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