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厚木市文化会館 8カ月ぶりに自主公演へ 自粛明け最初は「NHK交響楽団」〈厚木市・愛川町・清川村〉

タウンニュース

新しく導入した検温器

15年振りにNHK交響楽団を呼び、11月2日(月)に演奏会を開催する厚木市文化会館(厚木市恩名)。同館での自主事業は3月の自粛以来となる。公演自粛や感染症対策などに追われた同館のこれまでを取材した。

前回、N響が同地で演奏したのは、市制50周年を記念してのことだった。あれから15年。文化会館を運営する公益財団法人厚木市文化振興財団では、「市制50周年から15年で節目となる2020年にN響に厚木で演奏してもらい、華々しく祝おう」と準備を進めてきた。

しかし、今年に入り新型コロナウイルスが猛威を振るうと、状況が一変。市内でも小中学校が休校となると、公共施設が次々と自粛に追い込まれた。多分に漏れず市文化会館も利用休止となった。「都内では劇場でクラスターが発生したこともあり、厳しい状況だった」と同館スタッフは振り返る。新型コロナにより、14件の主催事業が中止に。貸館事業(財団がホールなどを主催者に貸す事業)は約450件がキャンセルとなった。

安全対策と動画配信

利用休止中は、キャンセル対応や公演中止となったチケットの払い戻しに追われた。新型コロナの終息が見えないなか、それでも安全に施設を利用してもらうため、同館ではガイドラインを整えた。サーモカメラ(検温器)を導入し、チケットは来場者自らがもぎるようにし、公演チラシの配布はやめ、グッズ販売用にパーテーションを設置した。座席も間隔を空けるように工夫した。ガイドラインをより周知するため、同館の芸術監督・横内謙介さんが主宰の劇団扉座の劇団員が登場する「ガイドライン動画」も制作した。

文化の発信拠点としての役割を止めないようにと、9月からは厚木シアターエールをスタート。コンサートを楽しみにしている市民に向け、演奏や音楽の魅力を届けたいと動画を配信している。

そして、開催自体が危ぶまれたN響の公演だったが、しっかりと安全対策をすることで開催の目途がついた。「自主事業をずっと自粛してきて、やっと開催できるという想い。今回は会館スタッフの熱い想いがこもった公演でもある。『ブラボー』という大きな声援を出すことはできないが、その分、大きな拍手をぜひ送ってもらいたい」と話す。

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15年ぶりのNHK交響楽団の公演は午後2時開演。チケットは販売中でS席9800円ほか。購入、問合せはチケット予約センター【電話】046・224・9999へ。

扉座が出演するガイドライン動画

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