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入江悠監督10年ぶり自主映画『シュシュシュの娘』全国24館ミニシアターと人々を繋ぐ!

映画ログプラス

映画『シュシュシュの娘』プレミア試写会イベントレポート

8⽉11⽇(⽔)、映画『シュシュシュの娘』全国一斉プレミアム試写会が東京都渋谷区のユーロスペースにて実施され、入江悠監督、主演の福田沙紀さん、根矢涼香さん、井浦新さんの4名が登壇した。司会は笠井信輔氏。

本作は、入江監督が『SR サイタマノラッパー』シリーズ以来10年ぶりに撮った自主映画。コロナ禍で苦しむ全国のミニシアターでの上映を目指し、仕事を失ったスタッフ・俳優陣、未来を担う若者たち、1011名のサポーターの方々と夢を求め、製作された。昨年の秋に監督の地元・埼玉県深谷市にて行われた撮影では、クラウドファンディングの支援による最高の現場飯を用意するなど、自主映画ながら撮影現場の環境整備や若手映画人の育成にも積極的に取り組んだ入江組。多くの人々の想いが詰まった作品がついに、上映を迎えた。

また、この日の舞台挨拶は全国ミニシアターを⽣中継で繋ぐという前代未聞のイベント。終盤にはコール&レスポンスで全ての劇場に呼びかけ、各会場に集まったファンが手を振る場面も。さらに、大分や鹿児島の会場から監督への質問がされるなど、『シュシュシュの娘』を通じて全国のミニシアターと人が繋がる、特別な一夜となった。

【開催劇場一覧】
ユーロスペース、瓜連あまや座、深谷シネマ、シネマ・ジャック&ベティ、ほとり座、長野千石劇場、上田映劇、シネマスコーレ、出町座、京都みなみ会館、第七藝術劇場、シネ・ヌーヴォ、豊岡劇場、元町映画館、横川シネマ、シネマ尾道、シネマルナティック、別府ブルーバード劇場、シネマ 5、THEATER ENYA 、シアター・シエマ、Denkikan、宮崎キネマ館、ガーデンズシネマ (合計 24 館)

『シュシュシュの娘』予告編映像


―― はじめに監督・キャストの皆さんから一言ずつご挨拶をお願いします。

福田沙紀さん(以下、福田さん)
やっと皆さんに大声で言えます、どうも、〇〇です(笑)

(上映後の会場から大きな拍手。※〇〇は全国公開まで秘密です。)

撮影は凄く楽しく、皆で工夫して作った作品を皆さんに観ていただける日が来たことが、本当に嬉しいです。当たり前のことではないと思います。心から感謝していますし、この映画を沢山の人に観ていただきたいと思っています。

根矢涼香さん(以下、根矢さん)
やっと私も言えます、〇〇の親友です(笑)

この光景が凄く眩しくて、壇上に立てないことが続いたり、まだまだ大変な状況ですが、この日に対面で、離れた場所からも…感動で言葉がまとまらないですけど、この日を迎えられて心から嬉しいです。

井浦新さん(以下、井浦さん)
本日はワールドプレミア!にお越しくださいまして、本当にありがとうございます。様々な映画に参加していますが、今回入江組は初参加になります。

去年、入江監督が春頃から全国の映画館をヒヤリングして、どんどん発信している姿にとても胸を打たれて、「頑張ってください、応援してます」とメッセージを送ったところから始まっていきました。「いつか〇〇映画を作りたい」と監督がSNSでつぶやいたことが、僕の胸に刺さって、僕もいつか参加したいと思っていたので、妙なテンションになって監督についメッセージを送ってしまったんです。そうしたら、この作品の参加も決まり、今日はプレミアム上映会でお披露目して、とても感慨深い日になりました。皆さんに作品を観ていただけて本当に嬉しく思っています。

入江悠監督(以下、入江監督)
今日記念すべき日にお越しいただきありがとうございます。最初はコロナの中でカッとなって脚本を書いて動きだしました(笑)色んな方に応援していただいて、助けてくれる人が増えて今日まで辿り着くことが出来ました。ここから『シュシュシュの娘』がスタートしていきますので、応援よろしくお願いします。

―― コロナ禍でミニシアターが苦しい思いをしているし、俳優やスタッフさんも仕事がないという中で入江監督が映画業界に「映画を作ります」という形で集まった皆さんと作り上げた作品です。どんな気持ちで皆さんが参加されたのか、当時を振り返りつつ、本作に賭けた想いをお聞かせください。まず、福田さんはご自身で応募されたのですか?

福田さん
はい、メールアドレスを作るところから始めて。ちょうど所属している会社を出ると決めていた時なので、自分のビジネスとしてのアドレスを作った。そのきっかけが今回のオーディションでした。

その当時、果たして自分が俳優としてやっていけるか、これまで歩んできた道を振り返る時間が多い時期でした。その時にたまたま目にしたオーディションに縋る(すがる)思いで応募して。最初に監督から返事が来た日は、手が震えて、泣きました。

―― 大きな会社から独立してこれからどうしていくのか、コロナで仕事も減っている時に決まったという喜びは、伝わってきます。

福田さん
自分が今後どう歩いていくか、大きな自信があるわけではなかったんです。その中でこのような出会いがあったことはスゴイことだと思いましたし、返事が来るとも思ってなかったので震えが止まらずに。そこから本当に丁寧に監督がやりとりをしてくださって、一緒に映画を作ることを学ばせていただいて、一緒に歩ませていただきました。

―― ちなみに○○を宣伝で言わないのは監督が決めたんですか?

入江監督
そうですね、ミニシアターって宝箱じゃないですけど、ミニシアターってよく分からないけど入ってみよう、入ってみたらビックリしたみたいな場所かなと。

根矢さん
まず、入江監督が自主映画を撮ることがビックリ。実は私自身が映画を志したきっかけが『SR サイタマノラッパー』だったんです。茨城県の高校生だった時に観る機会があって、当時はあまや座さんもなく、大きな映画館でかかる映画かレンタルビデオしか映画を味わえなかった。こんなに生活の隣にあるような映画、自主映画ですけど私にとっては初めての体験で、面白い日本の映画がある、自分も映画を目指してもいいのかなと思って映画の道を選んで進学をしました。

その始まりだった入江監督がもう一度、10年ぶりに自主映画を撮ることと、コロナで私もドラマが止まったり、楽しみにしていた出演予定の舞台が中止になってしまったり、映画もどうなるか分からない状況になってしまって凄く落ち込んでいたんですけど、そういう時も助けてくれるのが自分の好きな映画。そして、全国のミニシアターを助けようという映画人の皆さんの動きが本当に心づけられたので、どういう形でもいいのでこの波に私も乗せて欲しいという思いで応募しました。オーディションのダンスが全然ダメだったのも覚えているんですけど(笑)

映画が始まる前から終わるまで、そしてこうして届いていく過程を楽しめる映画って自主映画ならではだと思うんです。お客さんとの距離が近いのもそうですし、作り手側も近い分熱量を受けやすいので、自主って自分でお金を出すだけじゃなくて、自分を届けたいと思う人たちが集まる場所だと思うので、この映画に関われたことが本当に嬉しくて仕方ないです。

井浦さん
とにかく去年から苦しんでる全国のミニシアターに対しての入江監督の活動が胸打たれていました。僕自身も何とかしなければいけない、いつもお世話になっている全国の映画館、ミニシアターに対して何が出来るのだろう、行動したくても行動する何かがなくて。そんな中、監督は一人で連絡して、ヒヤリングして、発信して現状の声を伝えていくことをやられていて、僕もそれで勇気をもらっていた一人でした。監督が怒りをぶちまけている時期があって、僕も色んな映画の撮影がなくなっていく中で悔しいなという想いを共有しながら、「監督がこんな時だからこそ自主映画を撮る」とSNSで発信されたのをバクっとかみついて、「もう末席でいいので、俳優じゃなくてもいいので参加したいです」とメッセージを送って。

実際、撮影のスケジュールが見えてきた時に、有難いことに僕は仕事が入っていたんです。これは参加は叶わないかもしれないけど、ずっと応援し続けたいと思っていたので、後方から差し入れを送ったり、応援しようと思っていたところ、監督から「この役をやって欲しい」という連絡をいただいて、それが本当に嬉しくて。

若い世代と学生と、仕事がなくなってスタッフや俳優と作りたいと仰っていたので、ここは自分は身を引かないといけないと思いました。でも、監督の方から「この役はどうしても井浦さんにお願いしたい」という熱いメッセージをいただいて、それは断る理由はなくどうにかして参加したいという想いで参加しました。

―― このご時世の中で、自分がやるべきは自主映画なんだ、その原動力はどこから生まれたのですか?

入江監督
一つは、○○映画の企画が通りにくいんです(笑)

―― 書かないでくれと言いながら、そこから入るのはナシですよ(笑)改めて、自主映画は自分で全てをやらないといけないので当然手間がかかると思います。その自主映画をやろうと思ったのはなぜですか?

入江監督
10年弱くらい商業映画で映画監督を続けてこれたんですけど、プロの仕事は細分化されていて、色んな仕事を完ぺきにやってくれて、ある種監督は神輿みたいに担がれている。そのポジションに甘んじていていいのかな、人間力が下がってないかなと思って。自主映画はロケーション一つとっても現地の方と交渉して許可をいただいたり、俳優さんと条件交渉をしたり、全部を自分でやらないといけないので、人間としての個の力を試されるんです。それをもう一回自分が出来るのか、今やっておかないと二度と立ち上がれないなと思った。それが去年でした。

―― オーディションもご自身で?

入江監督
コロナの状況で大勢では集まれないので、なるべく一対一でやらせていただいて。応募いただいた方の書類は全部読ませていただいたんですけど、「舞台がなくなった」「上京したけど俳優の道がみえなくなった」とかがあって、落とさざる得なかった方々には本当に申し訳ない気持ちはずっとありますね。

―― 井浦さんは今回自主映画に参加されていかがでしたか?

井浦さん
僕は一日の参加でクランクインの初日だったので、スタッフ間も現場でどう立ちまわっていくかスタートした日でした。

例えば、ベテランの助監督さんが、若い学生達にカチンコの打ち方を教えていたり、それをずっと向こうの方からカチンコを練習する音が聞こえてきたり、“なんて素敵な現場だ”と思って。

その一日だけでも十分感じたのは、撮影時期にたまたま空いてるから参加している人は一人もいなくて、入江組で一緒に映画を作りたい、想いや愛情がある人しかいない現場だったんです。そこが、自主映画が大きく違うところなんじゃないかなと思います。一つの作品を低予算で少ない時間の中で作り上げていくには人間力しかなくなってくるので。みんなで支え合って、一体感を持って、一気に撮りきっていく(自主映画の)醍醐味でもあるので。入江組で映画を一緒に作りたいという人しかいない、それが本当に大きかったと思います。

―― ちなみに、お弁当が良かったそうですが、自主映画が多い根矢さんにとっては今回の食事は?

根矢さん
かなり豪華です!食事って本当に大事で、ひたすら作品に向かっていく時にふと落ち着くのは食事の時間。役が抜けたり、ホッと一息する中でご飯が美味しいことって大事なことだと、たかがご飯なんですけど、やっぱりご飯なんです。エネルギーなので、ガソリン満タンでした。

―― 手弁当の制作で食事を大事にしようと思われたのはどうしてですか?

入江監督
厳しくなってくると睡眠とか食事にしわ寄せがくるんです。韓国で撮った前作の日本映画の食事が豪華だったんです。これは負けてられないなと。『SR サイタマノラッパー』の時はおにぎり2個配給みたいな感じで、自分が変えていかないとと思って変えました。

―― ここで全国の皆さんを一つずつお呼びしますので、体を使って大きなリアクションをお願いします!

⽠連あまや座さん

シネマ・ジャック&ベティさん

ほとり座さん

⻑野千⽯劇場さん

上田映劇さん

シネマスコーレさん

出町座さん

京都みなみ会館さん

第七藝術劇場さん

シネ・ヌーヴォさん

豊岡劇場さん

元町映画館さん

横川シネマさん

シネマ尾道さん

シネマルナティックさん

別府ブルーバード劇場さん

シネマ5さん

THEATER ENYAさん

シアター・シエマさん

Denkikanさん

宮崎キネマ館さん

ガーデンズシネマさん

深⾕シネマさん

ユーロスペースさん!!

各劇場からプレミア試写会を盛り上げた俳優部と司会の笠井氏。

―― 以上計24館でした。福田さん全国と繋がっていかがですか?

福田さん
人の前に立つのはいつぶりだろうと思って、グッときました。

(その後、広島の横川シネマから参加の出演者吉岡さんと中継を繋いだり、大分の別府ブルーバード劇場や鹿児島のガーデンズシネマにご来場のファンからの質問に答えるなど、全国のミニシアターとの交流が行われた。)

―― 最後に一言ずつ、ご挨拶をいただきたいと思います。

井浦さん
この映画はこれから全国の上映が始まっていきます。気に入っていただけたら応援よろしくお願いします。今日はどうもありがとうございました。

根矢さん
この映画は設定していた沢山のゴールがあったんですけど、今日新たに一つゴールを迎えて、またスタートを切ろうとしているので、是非とも皆さんの力が必要です。映画を広めて、映画文化を楽しんでください。また、元気に会える日を楽しみにしています。

福田さん
自主映画なので宣伝部もおりません。もし、いいなと思っていただけたら宣伝部の一員のように広めていただけたら嬉しいです。それがミニシアターに人が沢山きていただくきっかけになって、今後も沢山の人がミニシアターで活力を得られる、そんな素晴らしい場所が続くように心から願っています。今日はご来場いただき本当に有難うございました。

入江監督
コロナで色々な動きが制限されるんですけど、出会いが少なくなるのは悔しいなと思って。今日は各地の皆さんの姿が見えていますけど、僕も行ったことがない映画館があってこのタイミングで行くしかないので全国を回って行きたいと思います。今日観ていただいた方はミニシアターを支える最先端の方だと思っています。まだまだ客足が戻らないというミニシアターの支配人さんが多いですけど、何とか戻したいと思っています。是非、お力をお貸しいただけると嬉しいです。今日は本当に有難うございました。

映画『シュシュシュの娘』は、8月21日(土)より渋谷ユーロスペース他にて公開!!

キャスト

福田沙紀、根矢涼香、宇野祥平、金谷真由美、松澤仁晶、三溝浩二、仗桐安、安田ユウ、
山中アラタ、児玉拓郎、白畑真逸、橋野純平、井浦新

製作・脚本・監督・編集

入江悠

DCP / 88 分 / カラー / スタンダード / 5.1Ch (モノラル・センターのみ) / 2021 / 日本

制作プロダクション・配給:コギトワークス
公式HP:https://www.shushushu-movie.com
クラウドファウンディング H P
公式 Twitter
公式 Instagram
公式 YouTube
公式 note

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