山口県・萩/世界遺産とともに萩焼を巡る旅
◆山口県・萩/世界遺産とともに萩焼を巡る旅
萩焼の窯元「大屋窯」「天龍窯」の器
400年以上前に開窯し、萩の歴史と、ものづくりに欠くことのできない萩焼。今回は、世界遺産を楽しみつつ、その窯元を巡って、愛用したくなる器を見つける旅をご案内します。
◆ー萩市の世界遺産とは?ー
8県11市に点在する産業遺産群からなる、世界遺産「明治日本の産業革命遺産」。萩には5つの構成資産があり、日本が“ものづくり大国”となった歴史を今に伝えるものになっている。
◆ー世界遺産の町、城下町・萩の6つの窯元巡りー
上/濱中史朗さんのカップ7,700円(右)、ロックグラス スタッズ49,500円(左)の細かなスタッズはひとつずつ削り出す 下/工房だった空間を改装し、2024年春に完成したショールーム。店内には石垣を取り込んで増築したスペースも
【1】大屋窯
1969年に濵中月村さんが開窯した「大屋窯」 。月村さんが監修して職人が作る大屋窯の商品のほか、2代目の代表を務める息子の史朗さんの作品、娘の孝子さんが作るジュエリーを販売する。
スポットデータ|大屋窯(オオヤガマ)
TEL.0838-22-7110
住所/山口県萩市椿大屋905
営業時間/11:00~17:00
定休日/水・木、ほか不定休あり
価格例/陶土や磁土で作ったチャーム各2,000円、れんげやスプーン各1,320円~
アクセス/萩駅より徒歩20分
上/2025年秋の新作で、人気のターコイズ色も揃うリーフ6寸各2,750円 下/あえて模様のように貫入を入れる商品も
【2】天龍窯
モダンなデザインから、和テイストの器、作家による萩焼の茶碗まで、多種多様な品揃えの「天龍窯」 。花びら、凛花、リーフなどシリーズ化したアイテムは、カラーやサイズ、デザイン違いも展開。
スポットデータ|天龍窯(テンリュウガマ)
TEL.0838-25-2649
住所/山口県萩市椿東3162-4
営業時間/9:00~17:00
定休日/年末年始
価格例/マグカップ3,300円など
アクセス/東萩駅より徒歩15分
上/ギャラリーには、きのこぎっしりのきのこルームや、植物の萌芽、花穂、胞子茎などをモチーフにした「種々(くさぐさ)」(写真)をはじめとする作品を展示 下/絵付けはすべてスポイトで行う金子さんの代表的な模様・墨流し。スポイトで化粧土を1滴ずつたらして描く
【3】カネコツカサ
陶芸家・金子司さんの、築250年の古民家をリノベーションしたアトリエ兼ギャラリー「カネコツカサ」 。金子さんのシグネチャーアイテムでもある、きのこの作品は、手びねりや和菓子の木型で制作。
スポットデータ|カネコツカサ
TEL.0838-27-0238
住所/山口県萩市三見2300-1
営業時間/9:30~18:30※訪問時は要連絡
定休日/不定
アクセス/萩駅よりタクシーで約10分
上/地ノ器 稜花台皿 脚付き各13,000円。朱色は工房の近くで採れる土を使用。窯の中に発生する煤を表面に吸着させて独特の色を出す 下/作品の見やすさを重視したディスプレイ
【4】御台場窯
「御台場窯」 当主の渋谷英一さんは祖父から受け継いだ萩焼の技術を駆使し、土そのものの発色を活かした器やアート作品を制作。朱・灰・緑青の3色展開の地ノ器は渋谷さんを代表するシリーズ。
スポットデータ|御台場窯(オダイバガマ)
TEL.0838-55-5555
住所/山口県萩市明木2856-4
営業時間/10:00~16:00
定休日/不定※訪問前に事前確認を
価格例/地ノ器 稜花台皿 脚付き各13,000円
アクセス/萩駅よりタクシーで約10分
上/色違いで揃えたくなる箸置き各550円 下/移築した昭和初期の家屋を店舗として利用。店舗は2棟あり、ゆったりと買い物ができる
【5】松光山
「松光山」は、伝統的な萩焼に現代のセンスを加えた優しい色合いや肌触りの器を発信。ろくろのほか、独自で作った型を活用しながら、色・サイズが異なるカップ、プレート、ボウルなどを多数用意。
スポットデータ|松光山(ショウコウザン)
TEL.0838-28-0112
住所/山口県萩市大井3216-1
営業時間/10:00~17:00
定休日/日※連休中の場合営業
アクセス/東萩駅より奈古駅前行きバスで約20分、大井浦下車すぐ
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