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倉敷の春の風物詩となった、「倉敷春宵あかり」。倉敷美観地区の春の夜を和のあかりで彩るこのイベントを、心待ちにするひとも増えてきました。昼間とはガラリと変わり、夜は落ち着いた雰囲気となる町並みにぴったりのイベントです。期間中は家族や友人、カップル、犬連れなど多くのひとでにぎわいます。

17回目となった今年（2024年）も新しい取り組みがあるようです。昨年のようすや主催者へのインタビューを交え、魅力に迫ります。

倉敷春宵あかりとは

2006年に始まった倉敷春宵あかりは、倉敷美観地区の倉敷川を中心とした夜の町並みを和のあかりで彩る、趣あるイベントです。派手なイルミネーションとは異なり、やさしく柔らかな和のあかりは観るひとの心を潤してくれます。

もっとも人気のあかりは倉敷川に並べられる「和傘あかり」です。倉敷春宵あかりと聞いて、まずこのあかりを思い浮かべるひとがほとんどではないでしょうか。近年は、倉敷川の犬走りにずらりと並べて展示されているので、通路をふさがずに写真撮影ができるようになりました。

あかりは、期間中に毎日点灯するものと、指定日に登場するものがあります。絶対に観たいあかりがある場合は、お目当てのものがあるかどうかホームページやチラシで確認してくださいね。

第16回（2023年）のようす

前回の2023年のようすを紹介します。倉敷春宵あかりは同じあかりもありますが、新しいものも登場するので毎年楽しめるイベントです。

インディゴ傘あかり

2023年に初めて登場した「インディゴ傘あかり」。複合施設の倉敷SOLAにて展示されました。地面に置かずあえて高さを出しているのは、和傘と一緒に撮影をしてほしいから。しゃがまなくても立ったままで撮影できます。

斜めからと正面からで観えかたの違うインディゴ傘あかり。柄も違うので、撮影が好きなひとはどの角度で、どこで撮れば一番美しいかを考えるのも楽しみのひとつです。自分のお気に入りの画角を見つけましょう。

国産ジーンズ発祥の地、倉敷市にふさわしいインディゴの和傘。2024年も前回と同じ、倉敷SOLAみんげい広場にて展示されます。

希莉光あかり

倉敷光作所が制作する「希莉光（きりこ）あかり」は、毎年倉敷物語館で展示されます。ひとつひとつ手づくりで、細かな造りで、美しい。幻想的な世界が広がっています。

絵柄、色、大きさ、ひとつとして同じものはありません。希莉光あかりを鑑賞するときは、ぜひ地面にも目を向けてください。地面にも光の柄を描くよう、計算されて作られています。

暗闇に浮かび上がる幻想的な世界。ずっと眺めていたくなる不思議な魅力があります。

デザインは毎年変わるうえ、イベント期間中も少しずつ変化しているそうです。訪れるたびに新たな発見があるかもしれません。

第17回（2024年）の見どころ

倉敷春宵あかりには11種のあかりやイベントがあります。

どれも美しく、町並みに映える和のあかりです。

メインのあかりに加え、協力イベントは7つもあるので、こちらも合わせて楽しんでみては。

注目すべきあかりとイベントを3つピックアップしました。

春宵ふうせん

2024年に新たに登場するあかりの「春宵ふうせん」。和柄をメインとした和ふうせん型の吊りあかりで、倉敷アイビースクエアの通路や中庭で展示される予定です。

置くタイプのあかりとは異なり、下からも眺められ、あらゆる角度から鑑賞できるのではないでしょうか。どのようなあかりなのか楽しみですね。

春宵カフェ

協力イベントのひとつの「春宵カフェ」は、2024年に新たに誕生します。倉敷アイビースクエアの中庭にキッチントレーラーが出店。キューバサンドやゴボウスープ、オリジナルカクテル、ソフトドリンクなどが提供されます。

フードやドリンクを味わいながら、和のあかりを鑑賞。新しい倉敷春宵あかりの楽しみかたが誕生しそうな予感です。

Instagramキャンペーン

和のあかりを鑑賞するだけでも十分楽しめますが、写真を撮るかたはInstagramのキャンペーンに応募してみては。魅力的な写真を投稿したかたには、抽選で景品が当たります。

▼応募方法

・倉敷春宵あかりの風景を撮影
・公式アカウント（@kurashiki_tabi）をフォローする
・「#倉敷春宵あかり2024」を付けて、倉敷春宵あかりの写真を投稿

応募は簡単です。挑戦してみましょう。キャンペーン期間は3月9日（土）～31日（日）です。

▼プレゼント

・倉敷市内ペア宿泊券＋倉敷春宵あかりオリジナルマスキングテープ…1名
・倉敷市内食事券1万円＋倉敷春宵あかりオリジナルマスキングテープ…2名
・倉敷春宵あかりオリジナルマスキングテープ…50名

2024年で17回を迎え、倉敷の人気イベントとなった倉敷春宵あかり。毎回新しいあかりが登場し、訪れるひとを楽しませてくれます。

主催の倉敷春宵あかり実行委員会の上林茂輝（うえばやし しげき）さんに話を聞きました。

しっかりとイベントを楽しんでほしい

──今回（2024年）の見どころを教えてください。

上林（敬称略）──

見どころは新たに登場する、春宵ふうせんです。前年のお客さまの反応などを見て、次はどのようなあかりを用意するかを話し合っています。今回は和のあかりのイメージに合わせて、和柄をメインとした春宵ふうせんを用意しました。

協力イベントである倉敷アイビースクエアで開かれる、春宵カフェも新しいですね。お酒があるので大人のかたも喜んでいただけるかと。グルメとともに和のあかりを楽しんでいただけます。

新しいといえば、影絵あかりの会場に井上家住宅も加わったことですね。影絵あかりは窓に映像を投影し、そのストーリーを鑑賞するものです。ストーリーは毎年変わります。

写真を撮って楽しんでほしい

──前回（2023年）と開催期間が変わっていますが、なにか理由があるのでしょうか。

上林──

昨年（2023年）は2月18日～3月12日の開催でしたが、他のイベントと重なっていました。今年もランチいただきますや倉敷雛めぐりといったイベントが昨年の開催期間に開かれています。倉敷春宵あかりに集中して楽しんでいただきたいとの想いで少し期間を後ろにずらしました。

ずらすことで、春休みの期間にも重なりましたし、温かくなるので夜でもより過ごしやすくなるのではと思っています。

新しいあかりもありますが、定番の和傘あかりは見応えがあります。100基の和傘が倉敷川沿いに並ぶ風景は圧巻です。

倉敷春宵あかりは写真映えにはぴったりのイベント。昨年は1000件以上の投稿がありました。今回もInstagram写真投稿キャンペーンもするので、ぜひたくさん写真を撮って、応募していただきたいですね。

コロナ禍が落ち着いたので、今年は多くの来場が見込まれています。ゆっくりと鑑賞したい場合は、平日だと比較的すいているのでおすすめですよ。

おわりに

倉敷の春の風物詩となった倉敷春宵あかり。写真好きな筆者にとって、楽しみにしているイベントのひとつです。上林さんによると年々撮影を楽しむひとも増えてきているのだとか。鑑賞するだけではなく、撮って楽しめるイベントなのでしょう。

期間中、一部のあかりは毎日午後9時まで点灯しています。仕事帰りに寄って鑑賞するのもいいかもしれません。メインのあかりを一度にすべて観たい場合は、3月16日（土）に訪れてくださいね。

和のあかりに癒されに、倉敷美観地区におでかけしてみては。