甥っ子&友達家族と行くリヴァスポット早戸【神奈川】テンカラ釣りとフライフィッシングの楽しさをレクチャー
6月15日(土)に、甥っ子(小学5年生)の小学校の友達家族と「リヴァスポット早戸」へ釣行してきた。友達家族はほとんど釣り経験がないので、筆者はアテンドに集中することにした。今回はテンカラ釣りを体験してもらい、皆が大満足だった様子をリポートしよう。
リヴァスポット早戸でテンカラ釣り
以前、甥っ子(光太朗)が釣ったカサゴを同級生の友達の天惺君の家に持って行ったところ、その後彼が「次いつ釣りに行くの?(一緒に行きたい)」と何度も姉(光太朗母)に尋ねてきたと聞いた。
天惺君はほとんど釣りをしたことがないらしいが、すごく興味を持っているとのこと。そこで同じく小学校の友達の幸太君とご両親も誘って釣行を計画した。
釣り方を考える際に天惺君は虫を触れないと聞いていたのでターゲットに悩んだが、テンカラなら疑似エサだし、リールの使用もないので初心者にはうってつけだろうと思い、6月15日(土)に釣果確実な「リヴァスポット早戸」への釣行を計画した。
事前の打ち合わせなどはグループLINEを作成してのやり取りとなった。
天気予報と当日の状況
筆者のスケジュール上の都合で釣行が2か月先の予定となり、6月と言うと季節柄天気が心配された。
いよいよ当日が近づいてきた1週間前から天気予報に注目すると数日おきにコロコロと予報が変わりストレスの連続となったが、結局当日は晴れ。子供たちの釣りへの情熱が天気を支えてくれたものと確信した。
リヴァスポット早戸に到着
当日は3家族9人ということもあり、釣り場が混みあうと同じエリアで一緒に釣りができなくなるため、施設オープンの6時前に現地集合をすることにした。
5時20分頃現地に到着するとすでに数名の先着者がいた。次々に友達の家族も到着し、天惺君パパの会社の同僚の方もこの日のことを聞いて訪れていたので、一緒に受付を済ませた(当施設では来場者の7割以上が釣りをするルールであるため、ママたち3人は無事に見学となった)。
受付では施設利用料金の他にテンカラのレンタルなどをお願いして、筆者お気に入りの山沿いのポイントへと向かった。
初心者向けテンカラ釣りレクチャー
ポイントに到着後、子供たちのタックルに毛鉤(フライ)を結び付けていく。
フライは何にするか悩んだが、魚が水面から飛び出して捕食するシーンをぜひ楽しんでもらいたいと思い、まずはドライフライを選択した。
次にテンカラのキャスティングの練習に移行した。始めは思うように投げられなかった彼らだが、しばらく練習すると上手に前方へ飛ばすことができるようになり、実釣開始となった。
最初は川原からキャストしていたが、水量が少なく魚がいるポイントが限られていたので、次第にプールとプールを遮る堰上へと向かっていった。
一方、パパたちには重めのフライを結んで様子を見てみることにした。
ファーストキャッチは幸太君パパ
子供たちは楽しそうにキャストを繰り返しているが、魚からの反応はないようだ。彼らの近くで釣っていた幸太君パパに声を掛けるとこちらも釣れていないようなので、まずは幸太君パパのフライをテルテルにチェンジしてみることにした。
するとすぐにニジマスをキャッチ。そこで子供たちのフライもテルテルやトラウトガムといったお助け系に変えてみることにした。
オマツリが連発
しかし、レンタルタックルでは手前マツリを連発でとても釣りづらそうなため、ラインを筆者が予備で準備しておいたテーパーラインに交換。予備が子供の分のみしかなくパパたちにはそのまま頑張ってもらうことにした。
筆者はフライタックルでニジマスキャッチ
しばらくすると落ち着いてきたので筆者も釣りをしてみることにした。テンカラ用のラインは子供たちに使用して無くなったので、午後に使用する予定だったニンフィング用のフライタックルにテルテルで挑んでみた。
すると第1投目からヒット!慎重に魚を寄せて無事にニジマスをネットイン。
子供たちもフライタックル初体験
2投目も連続でヒットしたので、今度は後ろにいた天惺君にロッドを渡した。片手でロッドを持ちながらもう片方の手でラインをたぐってくるというフライフィッシング独特のやり取りを楽しんでもらおうと思った。
すると彼はすごく興奮気味にファイトを開始。バレそうなシーンも何度かありハラハラドキドキの激闘だったが遂にニジマスをキャッチ!
軽快なステップで川原に戻っていく後ろ姿からは、嬉しさがにじみ出ているのを感じ取ることができた。
次に同じく筆者が掛けた魚を幸太君にチェンジ。彼も初めてのフライタックルでのやり取りに少し戸惑いながらもラインをたぐる姿はとても真剣だ。
パワフルな引きに耐えながらこちらもニジマスをキャッチしてニッコリ。
なんとか友達2人に釣ってもらうことができて筆者としては一安心だった。テンカラは経験者の甥っ子もここまで何度かヒットはしたもののキャッチには至らず苦戦。友達同様フライタックルで筆者が魚を掛けたロッドを手渡して釣ってもらうことにした。
彼もフライタックルでのやり取りは今回が初めてで戸惑っていたが、なんとかニジマスを釣り上げることに成功!
その後子供たちはテンカラ釣りに戻った。バラシを連発しながらも皆自力で釣り上げるまでに成長していたことに驚いた。天惺君に至ってはこの日特別放流の「ヒメマス」もヒットしたが痛恨のラインブレイクとなってしまい残念。
ニジマスの塩焼きとフライを堪能
ランチは釣ったニジマスを天惺君パパ&ママが、食堂で塩焼きとフライにして来てくれた。同僚の方にも釣ったニジマスを分けていただき感謝。
仲間と釣り場で食べるニジマスの食味は最高で、何物にも代えがたい美味さがある!子供たちも皆、美味しそうに食べていて、釣りの魅力がしっかり伝わっていることを感じた。
午後のテンカラ釣りも激闘に
食事を終えると子供たちはいち早く釣り場へ向かって行った。いよいよ午後の放流に期待がかかる。放流後、甥っ子は経験者の意地とばかりに早速ニジマスを釣り上げる。魚が大好きな幸太君も流石の集中力でニジマスを追釣。
帰りの予定時刻の15時数分前に天惺君の熱い思いが良型ヒットに繋がったが激闘の末にバラシ。あまりの悔しさに帰りの予定時間は度外視して、あと5投で納竿することに変更となった。
しかし気合が入りすぎて2投目のキャストで手前マツリをしてしまい惜しまれつつ終了……。
当日の釣果は、パパたちも含めて1人当たり1~4匹という釣果に終わったが、子供たちは皆複数安打に加えバラシはその数倍以上あり、魚とのやりとりは十分できたので凄く楽しそうだった。
リヴァスポット早戸で魚を捌いて帰宅
釣り終了後、売店にて塩を購入してきてくれたので、捌き場で内臓除去などをして仲良く1家庭3匹ずつ持ち帰った。
我が家では翌日、ブツ切りにしたマスに塩・コショウ・片栗粉を塗して唐揚げにした。すると、甥っ子は自分が釣ったという満足感も加味されたのか、3匹分ペロッと食べてしまった。
リヴァスポット早戸での釣りは大成功
最初はおっかなびっくりだった子供たちだったが、最終的には友達の竿にヒットすると急いでランディングネットを持って駆け付けるようになり、釣果への貪欲さを感じた。
自然を相手に各々が考え立ち向かっている姿を見て、今回のアテンドが成功だったと確信した。
また、帰宅後ママたちのグループLINEでは「凄く楽しかった。良い経験をさせてもらった。また次回も楽しみにしているよ」と盛り上がったとも姉から報告を受けた。
筆者には何よりも嬉しい報告に「アテンド成功」と酒がすすんだ!今回は管理釣り場と言うこともあり費用が嵩んでしまったので、次回があるとするならば、近場の川や池(沼)、あるいは港や海釣り公園のようになるべく費用を抑えながら手軽に釣りの魅力を伝えられるところを選択したいと考えている。
人それぞれ考え方が違うとは思うが、費用を気にせず気軽に行える釣りにも魅力があることも伝えていきたい。
<藤倉聡/TSURINEWSライター>