静岡県三島市の「ゴム焼きそば」を食べてみたら…名前の由来を一瞬で理解した
「ゴム焼きそば」。
普通ならまず並ばないであろう2つの名詞が繋がっているのを見て、一瞬脳がフリーズした。
調べてみたところ、この焼きそばはどうやら静岡県三島市で食べられるらしい。
どういう経緯でこんな名前がついたんだ? と思いつつ、実際に食べてみたところ……その名前に納得するしかなかった。
・ゴムすぎる
ということで、静岡県三島市にやってきた。
「ゴム焼きそば」が食べられるお店は、三島駅南口から徒歩3分で到着する「三島市立公園 楽寿園」という公園内にあるらしい。
土地勘は全くなかったのだが、駅から出てすぐ こんもりとした森が見えたのでどっちに進めばいいのかはすぐ分かった。
楽寿園の入園料として300円を支払い、緑に囲まれた道を歩いていくと……
ここだ!
お店の名前は「ブレーメン」。かわいいのれんがかかっているので、広い公園の中でも見つけやすいと思う。
メニュー一覧はこんな感じ。ご飯ものからスナックまで幅広い料理を食べられるほか、三島市の各地で販売されている名物コロッケ「みしまコロッケ」の販売もされているようだ。
これはただの布教なのだが、以前みしまコロッケを食べてみたらじゃがいものコロッケとは思えないくらい濃厚な甘さで超おいしかった。機会があれば是非。
話を戻そう。店内にある券売機で、ゴム焼きそばを注文。
今回はシンプルな「具なし」を選択したけれど、追加料金を支払うことでいくつかトッピングもできるようだった。
料金の500円を支払い、席についてしばらく待つ。
数分後に提供されたゴム焼きそばが……こちら!
────思ったより普通、かも?
見た目は完全にシンプルな焼きそばだ。じっくり観察しても、特に変わった点は見つからない。これのどこがゴムなんだろう……?
とりあえず食べてみよう。店員さんに教わった通り、付属のソースをかけて口の中に入れた瞬間……
弾力ヤバ!?!?
一見柔らかそうに見えた麺は、信じられないくらいもちもちだった。
普通の焼きそばとは明らかに違う食感。グミを麺状にしたらこんなふうになるのかも。
弾力が凄すぎて、箸で引っ張るとなかなか千切れずにちょっと伸びる。その様子はまさにゴムそっくりだった。
麺は硬めだけど、火はしっかり通っているみたい。どうやったらこんな食感になるんだろう……
なお、味はいたって普通の焼きそばだ。
強いて言うなら、ちょっと甘めの味つけかな? ソースがたっぷりかかったジャンキーな味が、移動で疲れた体に染み渡る。
よく噛みながら食べたので、焼きそばが全部なくなる頃にはだいぶお腹がいっぱいになっていた。
・素敵なエピソード持ちだった
ちなみにこちらのゴム焼きそば、もともとは三島市内にある別のお店で販売されていた商品らしい。
しかしそのお店が閉店することになってしまい、ゴム焼きそばのファンだった「ブレーメン」の社長さんが自分のお店で再現させてもらったそうだ。
インパクトの物凄さとは裏腹に、温かいエピソードを持っている焼きそばだった。
独特の食感と優しい甘さの麺は、一度食べたらきっと忘れられない味になるはず。
皆さんも三島市に行った際には、是非このゴム焼きそばを楽しんでみてはいかがだろうか。
・今回ご紹介した店舗の詳細データ
店名 売店「ブレーメン」
住所 静岡県三島市一番街19-3
時間 10:00〜16:00
定休日 月曜日
参考リンク:ブレーメン インスタグラム
執筆:うどん粉
Photo:RocketNews24.