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【横浜市瀬谷区】上瀬谷発の新ブランド「せやアスパラ」誕生 農家・市・明大がタッグ

タウンニュース

「せやアスパラ」を持つ岩崎組合長

 旧上瀬谷通信施設における農業の高収益化を目指す取り組みの一環として、地区内の農家と横浜市、明治大学の野菜園芸学研究室が連携した新たなブランド「せやアスパラ」がこのほど誕生した。シーズンの5月末頃まで数量限定で販売されている。

5月末頃まで販売

 17軒の農家で組織される「瀬谷・上川井アスパラガス生産組合」の岩崎良一組合長によると、同商品は、朝に収穫されたものが直売所で販売される新鮮さや、みずみずしさが大きな魅力。柔らかく、甘みもあるという。ベーコン巻きやパスタなどさまざまに調理でき、「素焼きするだけでも十分に美味しい」と岩崎組合長は胸を張る。

 価格は税込400円前後。主な販売場所は海軍道路沿いのJA横浜「ハマッ子」直売所瀬谷店=瀬谷区本郷2の32の10=。数量限定で、収穫シーズンが続く5月までは安定して販売できる見通しだという。

高収益目指して

 高収益を目指した試験栽培は、地権者組織「旧上瀬谷通信施設まちづくり協議会」の農業振興部会によって2023年にスタート。栽培の確立に向けて、市と同研究室も研究協定を結び、農家を含めた3者で取り組んできた。

 せやアスパラでは、同研究室と種苗会社のサナテックシード(株)が共同開発した「採りっきり栽培®」が採用されている。これは通常の栽培方法では収穫までに3年以上かかるところを、定植翌年から可能にするもので、短いサイクルで完結する点が大きな利点。病害が少なく、低コスト、省力化も期待できるという。

 アスパラは他の野菜の収穫量が少ない端境期(はざかいき)に採れるため、収益源の確保も期待される。また、市内では組織的に生産している団体がないため、差別化が図れる点も栽培の決め手になった。

 収穫は今年で2年目。ブランド化に向けて、今年1月に同店の来店客を対象に一般投票を実施。3案から、「せやアスパラ」に決定。ロゴも制作され、今シーズンから本格販売が始まった。

「旬の味、楽しんで」

 15年に返還された旧上瀬谷通信施設では「GREEN×EXPO 2027」を皮切りに、大型テーマパークや公園、物流施設など新たな街づくりが進められる。跡地の農業振興地区では新技術を活用した高収益化に向けた試みが行われており、市担当者は「営農の継続を希望している農家の方々の『再出発』をサポートしたい」と話す。

 岩崎組合長はせやアスパラについて、「ぜひ手に取って食べて欲しい。お子様でも食べやすい癖のない野菜ですので、旬の味を楽しんでもらえれば」と呼びかける。

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