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「暮らすように旅する」と「旅するように暮らす」〜八戸ゲストハウス「トセノイエ」〜

まるごと青森

「暮らすように旅する」と「旅するように暮らす」〜八戸ゲストハウス「トセノイエ」〜

昭和の雰囲気が漂い、地元の郷土料理や海鮮料理が食べられる飲食店が立ち並ぶ横丁がある八戸の中心街まで歩いて15分、八戸えんぶりの奉納や加賀美流騎馬打球が開催される長者山新羅神社まで歩いて8分という好立地にあるゲストハウス。
今回は八戸ゲストハウス「トセノイエ」をご紹介します。

「トセノイエ」は、オーナー鈴木美朝さんの曾祖母トセさんの家をリノベーションして2022年10月にオープンしました。

お部屋は男女共用の六畳1部屋と女性専用の六畳1部屋(それぞれ定員3名)の他、共用スペースのリビングやキッチン、トイレと浴室があります。
浴室の壁にはなんと「富士山」!?
ではなくて、津軽富士「岩木山」をイメージした絵が描かれています。

「トセノイエ」ではお客様を対象に「朝のお散歩会」を実施しています。前述した長者山新羅神社では地元の愛好会によって、元日と2月17日のえんぶり初日を除く毎日、ラジオ体操が行われているので、地元の人に混じってラジオ体操を体験することができます。その他にも、地域の方と触れ合う様々なイベントが開催されています。

先日は、まちおこし団体「八戸せんべい汁研究所」とコラボしたトセノイエ宿泊者限定の「南部せんべい食文化体験横丁ツアー」が開催されました。
3軒を飲み歩くツアーで各店で2杯のドリンクと南部せんべいを使用したおつまみを食べるという企画です。参加した皆さんは、ガイドの八戸せんべい汁研究所メンバーはじめ、地元の方々との交流を楽しんだそうです。

他にもトセノイエでは味噌づくりや干し柿づくりなど地域の文化を伝えるワークショップも開催しています。
また、市内のALTと英語でゲームをする企画なども行っています。

オーナーの鈴木美朝さんは、十和田市の出身で都内の大学に進学し、学生時代に海外でのインターンシップや留学などを経て、卒業後は国際見本市を主催する会社に就職し、営業・イベント企画業務を担当することになります。
しかし、コロナの影響によって経済活動や働き方、暮らし方に変化が訪れます。
鈴木さんは「このまま東京に住みたいのか?」、「このまま会社員でいたいのか?」、「自分は何をやりたいのか?」と自問の日々が続きます。
もともと国内外各地でゲストハウスや民泊などを利用して旅するのが好きだった鈴木さんは、2021年4月に沖縄に一人旅に出かけます。

沖縄で出会った人や、青森県主催の女性起業家との交流の機会に恵まれ、鈴木さんは青森県で自ら事業を生み出すことに挑戦してみたいと思うようになりました。
これまで考えていたことに対する自分なりの答えが見つかります。

そして2022年10月に「トセノイエ」をオープンさせたわけですが、鈴木さんは、自らのやりたいことを追求し、行動し続ける世界中の仲間に出会えたことで、私もこのような生き方を体現したいと強く思うようになりました。
だから、いろんな経歴や価値観を持つ『外』の人が集うゲストハウスをオープンした際には、地域の子供たちや大人、お年寄りなど、誰でも気軽に立ち寄れるような場所にしたいと思っていました。

先日、コワーキングカフェ「エスタシオン」で「トセノイエ1周年記念イベント」が開催されましたが、八戸市民のみならず県外や周辺町村からも多くの人が集まっていました。

まさに鈴木さんが言う「多様な人が集う場」ができていると実感しました。

その土地の人々と交流しながら文化や習慣に触れ、ただ訪問するだけでは得られない体験をしたいと「暮らすように旅する人」がいます。
また、日常生活の中で、ワクワク感や好奇心を持ち続け、新しい経験や人間関係を通じて豊かな人生を築いている「旅するように暮らす人」もいます。
トセノイエは「暮らすように旅する人」や「旅するように暮らす人」が集まる場所だと思いました。

皆さんも「トセノイエ」に泊まって、集うメンバーになってみませんか?

byジュニア

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