平塚産「はるみ」一面に 市内各地で田植えピーク〈平塚市〉
神奈川県内トップの米生産量を誇る平塚市で田植えシーズンが到来し、現在ピークを迎えている。真田にある古屋忠文さん(72)の水田でも6月2日、平塚産まれのブランド米「はるみ」の田植えが行われ、苗が風に揺れていた(=写真)。
古屋さんによると、今年は5月下旬の寒暖差と雨の影響で苗が伸びすぎたため、一部の苗の上をカットして植えたという。「今年も品質の高いお米ができるように、と思いを込めて植えました。平塚の子どもたちにも、はるみが平塚のお米だということを伝えていきたい」と話す。
「はるみ」は1995年から開発が始まり、2014年に品種登録。「湘南の晴れた海」を由来に名づけられた。つやがあり強い甘みが特徴で、冷めても食味が良い品種とされている。16年と17年には「米の食味ランキング」で最高評価の特Aを受賞している。
市内の田植え作業は6月中旬まで続き、9月下旬から10月上旬に収穫の最盛期を迎える。JA湘南によると、2022年度米の集荷量は1350トンで、前年は「はるみ」の占める割合が8割を超えたという。