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奥川恭伸の復活で小川泰弘率いる投手陣の再建なるか!?【ヤクルトスワローズ戦力分析2024】

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奥川恭伸の復活で小川泰弘率いる投手陣の再建なるか!?【ヤクルトスワローズ戦力分析2024】

ヤクルトスワローズ戦力分析2024

苦しみ続けるエース候補投手陣の起爆剤になれるか?

【ヤクルトのキーマン】奥川恭伸

長年の課題である「投手陣の不安定さ」を一発で払しょくするためには、起爆剤が必要になる。そうなり得るのが奥川恭伸の存在だ。プロ2年目の2021年に9勝をマークし、誰もが「ここからは奥川恭伸の時代」と感じたはず。しかし、故障に苦しみ、2022年以降の2年間で一軍登板はわずか1試合。今季も開幕ローテが期待されたがコンディションの問題で離脱と、なかなか光明は見えない。とはいえ、奥川恭伸が「エースの器」なのは間違いない。まずは夏前までの復帰を目指し、一軍投手陣の救世主になってほしい。

とはいえ、今季のヤクルト投手陣の顔触れを見ると、その不安はぬぐえていない。先発陣は昨季10勝のエース・小川泰弘、同7勝のサイスニードの二枚はほぼ当確も、WBCで世界一にも貢献した高橋奎二は昨季4勝と首脳陣の信頼を勝ち取ることはできなかった。通算200勝まであと15勝に迫る44歳の大ベテラン・石川雅規や小澤怜史、吉村貢司郎、新外国人のミゲル・ヤフーレなど「ローテ候補」は頭数こそ揃っているが、飛び抜けた存在がいないのが現状だ。加えて、開幕投手候補筆頭の小川が3月8日、阪神とのオープン戦登板を回避。開幕に間に合うかは不透明な状況だ。

花田 雪


(はなだ きよむ)

1983年、神奈川県生まれ。 編集プロダクション勤務を経て、2015年に独立。ライター、編集者として年間50人以上のアスリート・著名人にインタビューを行い、野球を中心にバスケットボール、大相撲、サッカー、ラグビーなど、さまざまなジャンルのスポーツ媒体で編集・執筆を行う。 著書に『あのプロ野球選手の少年時代』(宝島社)『オリックス・バファローズはいかに強くなったのか~選手たちの知られざる少年時代~』(日本文芸社)がある。

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