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「キャラララララ」子どもが笑うように鳴くカエルがいる!?毎年、春に楽しみな光景

Sitakke

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連載「森に行こう! ~身近な自然におもしろさが詰まっている~」
札幌にある「滝野すずらん丘陵公園」の「滝野の森ゾーン」から、森の住人KENTAが、自然の魅力や楽しみ方を伝える連載です。

春の森のカエルたち

北海道にも春が来ました!今年は雪どけが早く、いつもならまだ雪が残っているような場ところもすっかり雪がなくなり地面が見えてきています。森の中もあちこちで植物たちが芽吹き始め、日に日に色が増えています。

前回の記事では、まだ雪が残っている春の始まりの時期の楽しみ方をお伝えしましたが、今回は「雪がとけた直後」のまだ本格的に春が始まる前の楽しみ方についてお伝えしていきます!

森で働いていると、毎年春に見られる楽しみな光景があります。

それは…「カエルの産卵」!

「カエル」と聞くとどのような見た目、色をイメージしますか?

まず頭に浮かぶのは緑色で「ゲコゲコ」と鳴くあれですね。

カエルと言えばこれ

イラストなどでもよく使われているのは「アマガエル」。滝野の森にもアマガエルがたくさんいますが、アマガエルが出てくるのはもう少し暖かくなってきてから。春の雪どけとともに出て来て卵を産むのは別のカエルなんです。

※次のページからカエルの卵の写真があります。苦手な方はご注意ください


子どもが笑ってるような声!

目が凛々しい!

このカエルは「エゾアカガエル」というカエルです。エゾアカガエルは雪がとけ始めて
水辺が見えてきたころにやってきて、交尾をして卵を産みます。

交尾中のエゾアカガエル。下の赤いのがメスです

産まれたばかりの卵がこちら!

エゾアカガエルの卵。最初は小さくて水を吸って大きくなります

卵が産まれるころはまだ雪も残っていて花もフクジュソウぐらいなので、森に関わる多くの人たちはエゾアカガエルの産卵で春を感じているはずです!

でも、実はこのエゾアカガエルの産卵が春を告げるのは、卵だけじゃないんです!この産卵に隠されたもう一つの春の兆し、それが「鳴き声」!

カエルの鳴き声と言えば「ゲコゲコ」とか「ゲーゲー」とか「グェー」とかちょっと濁った感じの音をイメージしがちですが、エゾアカガエルの鳴き声は「キャラララララ」と言った、子どもが笑ってるような声なんです!

誰もいないはずの森の中からこの声が聞こえてくると最初はビックリするのですが、知ってしまうとこれが「春の兆し」になります!

ちなみにこの鳴き声は、オスがいい声で鳴いてメスガエルにアピールしている声です。


北海道にしかいない!

そして、この時期水辺にやってくるのはエゾアカガエルだけではありません。同じ水辺に卵を産みに来るのが「エゾサンショウウオ」。北海道にしかいない固有種です!

目がくりくりなエゾサンショウウオ

サンショウウオの卵は、エゾアカガエルと違ってチューブに入っています。

チューブの中に卵がたくさん入っています

エゾサンショウウオは、普段は森の中にいてなかなか大人の個体を見ることはないのですが、産卵の時期だけ水辺に降りてきます。


抱き着く相手を間違えた!?

そしてエゾアカガエルとエゾサンショウウオは、同じ時期に同じような場所に産卵に来るので、以前森の中で、間違ってエゾサンショウウオに抱き着いてしまったエゾアカガエルという、とても貴重な光景に出会うこともできました!

専門家も驚く、抱き着く相手を間違えた激レア画像!

この時期産まれた卵は、ゴールデンウイークごろにはオタマジャクシになり水の中を泳ぎ始めます。

エゾアカガエルのオタマジャクシ。滝野の森では浅めの水辺や田んぼなどを覗くとたくさんいます!
エゾサンショウウオのオタマジャクシ。エラがついてるのでウーパールーパーみたいです。後ろ足ピンとしてるのがかわいい!

カエルもオタマジャクシも知ってはいるけど本物を見たことがなかったり、大人になってから見ていなかったりする人も意外に多いのではないでしょうか?

札幌市内には身近に楽しめる森や水辺がたくさんあって、実はカエルの卵やオタマジャクシもあちこちで見られるので、ぜひ春の森に遊びに行ってみてください!!

連載「森に行こう! ~身近な自然におもしろさが詰まっている~」

文:森の住人 KENTA
国営滝野すずらん丘陵公園 自然環境マネージャー。1978年札幌生まれ京都育ち。約6年間のサラリーマン生活を経て、森についての知識・経験ゼロの状態で滝野の森ゾーンの担当になり、様々なイベントの企画や広報、森づくりなどを担当。公園内にヒグマが侵入した際は専門家と一緒に現場の最前線で調査を担当。滝野の森staffXにて監視カメラを使った野生動物たちのリアルな様子などを発信中。

編集:Sitakke編集部IKU

※掲載の内容は記事執筆時(2026年4月)の情報に基づきます。

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