麻生の歴史絵本に音楽を 金程小で児童参加型授業
麻生区のまちづくりの歴史が描かれた絵本に音楽や踊りを付けるという授業が12月9日、金程小学校(芦刈竜哉校長)1、2年生を対象に行われた。提案者は絵本を作った平本一雄さんと、同校で音楽専科講師として勤務していた丸山博子さん。低学年にも絵本の内容に親しんでもらおうと企画された。
題材になったのは、麻生区の歴史をまとめた絵本『丘のまちの物語〜知っておきたい麻生の歴史〜』。今春出版され、区内全小学5年生に配布されたり、書店にも並んだりと、広がりを見せている。
今回は、低学年の児童にも、麻生区の歴史を知り、まちづくりに携わる意識を持ってもらおうと丸山さんが中心となり、企画を提案。内容を簡略化しながら歌やダンスを取り入れた参加型の授業を初めて行った。
当日は1年生52人、2年生61人の前で絵本をスクリーンに映し、ピアノ演奏をバックに丸山さんが朗読。ストーリーに合わせて、子どもたちは当日教わったオリジナルソングやダンスを丸山さんらと共に披露した。児童は「昔とは変わったけれど、もっと良いまちができたと知った」「ダンスも歌も楽しく勉強になった」と笑顔を見せた。
平本さんは「皆で緑を守って(麻生区の)まちづくりをしたことで、人が集まってきたことを理解してくれた。絵本を作った甲斐がある」と満足気。丸山さんは「児童参加型だったので、絵本の中に自らが入るような感覚だったと思う。これを機に、この絵本にもっと意識が向けばうれしい」と声を弾ませた。