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祖父と自分の夢を叶えた古民家風カフェ、新発田の「Cafe√」。

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祖父と自分の夢を叶えた古民家風カフェ、新発田の「Cafe√」。

新発田駅から歩いておよそ10分。東豊コミュニティ防火センターの隣に、土壁の外装をした古民家風の店「Cafe√」がオープンしました。お店を経営する森さんは今年大学を卒業したばかりなんだとか。どんな経緯でお店をはじめることになったのでしょうか。キッカケからメニューのラインナップまでいろいろとお話を聞いてきました。

Cafe√

森 幸誠 Mori Msayuki

1999年新潟市生まれ。幼少期にカフェを開く夢を持ち、大学4年のとき「椎谷Coffee」で修業をする。その後知り合からカフェ開店の誘いを受け、2022年5月に「Cafe√」を新発田市でオープン。

祖父から受け継いだ夢があった。

――森さんはいつ頃からカフェを開きたいと思っていたんですか?

森さん:小さい頃からです。うちの家族は外に出かけると必ず喫茶店やカフェに寄る習慣があって。そこで何気なくする会話とか、いつもと違う雰囲気のなかで過ごす時間が好きだったんですよね。

――森さんのカフェ好きはご両親の影響だったんですね。

森さん:祖父母の代からカフェに行く習慣があったみたいで、それが受け継がれているんだと思います。祖父にも「いつかカフェを開きたい」という夢があったらしいんですけど、早くに亡くなってしまって。だから僕がお店を開くことになったときは家族がすごく喜んでくれました。

――そうだったんですね。大学を卒業してすぐにお店を開くことになったとお聞きしましたが、ご家族も驚かれたのでは?

森さん:かなり驚いていましたね(笑)。こんな早く店を開けることになるとは自分含めて誰も予想していませんでした。

――どうしてそんなに早くお店を開けることになったんですか?

森さん:大学4年の春から「椎谷Coffee」さんでアルバイトをさせてもらえることになって、そこで知り合った方からカフェを開く話をもらったんですよね。それからトントン拍子に話が運んで、この5月に店をオープンできることになったんです。

――不安はありませんでしたか?

森さん:「やってみたい」という気持ちと、「失敗しても何とかなる」っていう心構えがあったので不安は特にありませんでした。家族には正直反対されるかなって思っていたんですけど、自分の気持ちを話したら「やりたいことをやりな」って言ってもらえて。そこで覚悟が決まりましたね。

憧れのカフェで修業した、1年間のこと。

――「椎谷Coffee」さんでアルバイトをはじめたキッカケは?

森さん:僕がいちばん好きなカフェが「椎谷Coffee」さんなんです。いつか自分の店を開くなら「まず自分の好きなカフェで経験を積みたい」と思って、スタッフ募集もしていないのにメッセージを送ったんです。そしたら店主の椎名さんに話を聞いてもらえることになって、いろいろ話した結果、働かせてもらえることになりました。

――憧れのカフェで働いてみていかがでしたか?

森さん:お世話になった1年間はずっと忙しくて大変でしたけど、その分いろんな経験をさせていただきました。椎名さんはスタッフの自主性を大切にしてくれて、出したアイディアを取り入れてチャレンジをさせてくれるんです。僕が考えたオムライスもランチで採用してもらったことがありました。あの環境があったからこそ、たくさんのインプットとアウトプットができましたし、自分で店をやっていく自信がついたんだと思います。

――4月のプレオープンはやはり緊張されましたか?

森さん:そうですね。自分で決めた道とはいえ、まわりが新卒で働きだすなか自分は個人事業主としてうまくやっていけるのかという不安がありました。でもそれ以上に自分の将来への期待と、絶対に成功できるという確信がありましたね。根拠はまったくないんですけど(笑)

「Cafe√」その名の由来とは?

――名前の「Cafe√」にはどんな意味が込められているんですか?

森さん:「√」には「選択」という意味があって、お客さまのひとつの選択肢になれるような店になればいいなと思ってつけました。

――数学とはなにか関係はあるんですか?

森さん:あります。「√」って数字によって外すことができるものと、そうでないものがあるじゃないですか。たとえば、「√4」は2になりますが、「√3」は小数点がずっと続きますよね。そんなふうにこの店もずっと続くような場所にしたいという願いも入っています。

――「Cafe√」ではどんなコーヒーが出されているんですか?

森さん:うちの店では浅煎り、中煎り、深煎りの3種類のコーヒーを提供しています。浅煎りと深煎りは苦手な方もいらっしゃるので、それぞれ飲みやすいようにブレンドしてあります。

――ふむふむ。

森さん:浅煎りの「ブレンド森」はエチオピアの豆を使用しています。酸味を抑えつつ、フルーティーでベリーのような味がするんです。中煎りの「ブラジルサントス」は、ほんのりとナッツを感じるような味わいでとても飲みやすいコーヒーです。深煎りの「夢叶屋ブレンド」は、エチオピア、インドネシア、コロンビアの3か国の豆が入っていて、スッキリとしたハーブのような味が楽しめます。

――コーヒーを注文するときって、何を選べばいいのかわからないんですけど……。そんなときはどうしたらいいですか?

森さん:そんなときは気軽に尋ねてください。ついこの間も「コーヒーのことがよくわからない」というお客さんがいらして、好みやその日の気分をお聞ききしてご提案をさせていただきました。その方は浅煎りと深煎りの2杯を頼んでくださって、「飲み比べてみるとこんなに違うんですね!」って驚かれていました。

――プロの方に相談に乗ってもらって飲み比べできるのもカフェならではの魅力ですね。スイーツでおすすめのものはありますか?

森さん:プリンですね。プリンは固めに作ってあるんですが、メニューのなかでも特に反響がよくて出した初日から完売になりました。

――プリンの固い柔らかいってどうやって調整しているんですか?

森さん:卵白の量で変わるんですよ。卵白が多いと固くなりますし、少ないと柔らかくなります。喫茶店で出されているプリンはだいたい固めに作られることが多くて、小さい頃から大好きでした。適量を見つけるのが難しくて、何度も試してようやく理想のプリンを完成させることができました。

――スイーツひとつ作るのにもかなりの苦労が必要なんですね。いま試作中のメニューはありますか?

森さん:まだ店で出すかは決めていないんですけど、ミルクブリューっていう、水出しコーヒーのミルク版を試作しています。作る工程はカフェオレと少し似ているんですけど、味が全然違うんですよ。カフェオレはコーヒーに牛乳を注いで完成しますが、ミルクブリューの場合は牛乳にコーヒーの粉を入れて冷蔵庫でしばらく放置するんです。そうすることでお互いのうま味のジャマをすることなく上手くマッチして、ふたつの味が引き立つような味わいになるんですよね。

何よりも大切にしているのは「お客さんとの会話」。

――オープンしてまだ間もないと思いますが、嬉しかったエピソードとかありますか?

森さん:もうすでに常連さんになってくれる方もいらっしゃって、その方から「ここは近いし美味しいから通い続けたいな」と言ってもらえたことはすごく嬉しかったです。

――お店をやっていく上で森さんがいちばん大切にしていることはなんですか?

森さん:どんなに忙しくても来てくれたお客さんとの会話を大切にしています。これまで新発田市とは無縁で、いまも家と店を行き来するだけで地元の方たちと接する機会がまだ少ないんです。だからコミュニケーションを取りながら、どんな人がコーヒーを淹れて、ケーキを作っているのかを新発田市の方々にも知っていってもらいたいです。

Cafe√

新潟県新発田市豊町4丁目8-31

営業時間 12:00-21:00

木曜、第3月曜休み

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