『猿の惑星/キングダム』貴重なメイキング映像2本が公開 ─ 完全新作が映し出す現代社会、過去作への熱い想い
映画史に残る神話的名作シリーズ「猿の惑星」の“完全新作”として描かれる『猿の惑星/キングダム』が、2024年10月30日よりブルーレイ+DVDセット、4K UHD+ブルーレイセットで発売となる(デジタル配信中)。
この度、その世界観やスタッフの過去作への想いに迫る貴重な映像が2本特別に公開された。
完全なる“新世代”が映し出す、現代社会の問題とは
監督のウェス・ボールは、「今回は知識がウイルスだ。薬にも毒にもなる。このアイデアが本作への長い道のりの元だった」と振り返り、「猿の惑星」三部作を受けた「完全に新世代だ」と語る。また、主人公ノア役のオーウェン・ティーグとノヴァ/メイ役のフレイヤ・アーランは「未知なるものに対する恐怖は、社会に深く根差すものに影響を及ぼす」と、「猿の惑星」シリーズの根幹にあるメッセージについて言及している。
監督は「あの三部作(『猿の惑星: 創世記(ジェネシス)』『猿の惑星: 新世紀(ライジング)』『猿の惑星: 聖戦記(グレート・ウォー)』)が人々の心に響いたのは、SFのコンセプトを使いながら、人間性の問題にタックルしていたからだ」と語る。「階級や人種といった問題を扱っていた。それが人間にとってどういうものなのか、自分たち人間のことを見つめて、分析し、その根深い問題を指摘していることこそが、“猿の惑星”の歴史が脈々と受け継いできたストーリーだ」。
架空の世界のレンズを通すことで、現代社会に鏡を向け、人間が直面している問題を強制的に見せてきた「猿の惑星」シリーズに、新たな風をもたらす“新世代”として作り上げたのが、『猿の惑星/キングダム』なのだ。
過去作への熱い想い ~猿による野生の人間狩りの撮影とは
オリジナル映画の『猿の惑星』(68)からのファンだと明かすプロダクョン・デザイナーのダニエル・T・ドランスは、「今回の世界観は当時よりも壮大だ」と振り返る。特にこだわりは過去作へのオマージュで、描いたのは“猿による野生の人間狩り”のシーン。『猿の惑星』では森の中で猿から逃げ惑う野生の人間が描かれるが、本作では草木が生い茂る大自然の中の川を舞台にしている。
一方で、ヘアー&メイクアップデザイナーのジェニファー・ランフィーも「野生化した人間の姿は、オリジナル映画にかなり近い形になった。もっと汚いけどね」と過去作へのオマージュを語っている。
ムーブメント・コーチのアレイン・ゴーチエは、ウイルスの作用で野生化した人間が登場する衝撃的なシーンを作り上げるため、「動き方を指導して人をエイプに変え、34人を野生の人間に変えた」という。入念な演技指導の上で鍛え上げた”34人の野生の人間”は、「動物の鳴き声に近いんだ。声帯はほぼ使わない」と話す。「パンデミックから300~400年が経っていて、人間は認知能力と言語能力を失っている。だから人間の文化的な部分をすべて取り除いた」とさらなるこだわりを語っています。過去作へのリスペクトを含め、リアルさをとことん追求した撮影へのこだわりが見える貴重な映像だ。
『猿の惑星/キングダム』のブルーレイには、ここで一部が解禁となった映像を含む、製作秘話に迫る「新たな挑戦の舞台裏」や、惜しくも本編には採用されなかった貴重な「未公開シーン」など、充実したボーナス・コンテンツを収録。全くの“新世代“として描いた“猿の惑星”の世界観と映像美を、ブルーレイ+DVDセット、4K UHD +ブルーレイセットで楽しもう。
『猿の惑星/キングダム』
10月30日 ブルーレイ+DVD セット、4K UHD+ブルーレイ セット発売
発売元:ウォルト・ディズニー・ジャパン
発売・販売元:ハピネット・メディアマーケティング
デジタル配信中(購入/レンタル)
発売:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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