「今日は楽しませますよ!」総勢7名のメインキャストが登場!劇場先行版アニメ『ゴールデンカムイ』札幌ビール工場編【後編】舞台挨拶
2026年1月よりTOKYO MXほかにて放送されるTVアニメ最終章に先駆け、最終章の序章で構成された劇場先行版アニメ『ゴールデンカムイ』札幌ビール工場編の前編が10月10日(金)より、後編が10月31日(金)より劇場公開中だ。このたび、【後編】の公開記念舞台挨拶が開催され、総勢7名のメインキャストが集結した。
シリーズ累計3,000万部突破の大ヒット漫画
原作は「週刊ヤングジャンプ」にて連載された、野田サトルによる大ヒット漫画。「マンガ大賞2016」第1位や「第22回手塚治虫文化賞」マンガ大賞など数多くの賞に輝き、コミックスは全31巻でシリーズ累計3,000万部を突破。さらに、実写版の映画やドラマが大ヒットするなど、連載完結後もその勢いはとどまることを知らない。今回の劇場先行版では、TVアニメ最終章から「札幌ビール工場編」の放送に先駆けて前後編の2部作で公開。アニメーション制作のブレインズ・ベース、チーフディレクターのすがはらしずたかを中心としたTVアニメ第四期から継承した体制はそのままに、クライマックスに向けて加速していくアイヌの埋蔵金を巡る極上のエンターテイメントが劇場を熱くする。
TV ニメ『ゴールデンカムイ』最終章の放送に先駆け、絶賛公開中の劇場先行版「札幌ビール工場編」。前編に続いて後編の上映がついに始まり、11月2日(日)に丸の内ピカデリーにて公開記念舞台挨拶が行われた。登壇したのは、杉元佐一役の小林親弘、アシ(リ)パ役の白石晴香、白石由竹役の伊藤健太郎、土方歳三役の中田譲治、牛山辰馬役の乃村健次、月島軍曹役の竹本英史、鯉登少尉役の小西克幸の総勢7名のメインキャスト。
11:30の回は映画本編の上映前に実施され、前編の舞台挨拶と同様に伊藤が司会進行を担当。登壇したキャストたちが劇場の観客とライブビューイングの参加者に向けて挨拶を行ったあと、まずは小林と白石が前編の公開後に受け取った反響について振り返った。
小林は他作品の現場でも「観たよ」と声をかけられると語り、作品の注目度の高さを感じさせるエピソードを披露。一方の白石は、ファンの方から劇場のスクリーンと音響環境で『ゴールデンカムイ』を観られることを喜ぶ感想が数多く届いていると語ってくれた。その後、話題は後編の注目ポイントに。中田が「謎がいろいろ明らかになり、『おっ、ゴールデンカムイ』という感じ」と語ると、あまりに端的な表現に他のキャストは驚きつつも「たしかにそういう場面がある」と納得。乃村は後編では牛山の出番がほぼないことから、前編の注目ポイントとして「扉の中から牛山が出てくるところ」を挙げてくれた。
さらに第七師団として話を振られた小西が「我々としては鶴見中尉を観ていただくのが一番」と語ると、これに同意した竹本が「鶴見中尉を観に来てくれて、本当にありがとうと言いたい!」と熱弁。続けて「ウチの鯉登が頑張ってるのでよろしくお願いします」と話すと観客から拍手が巻き起こり、小西は「大人になったと感じさせる部分や、月島軍曹との関係の変化などをぜひ観ていただけたら嬉しい」と率直な想いを語ってくれた。
次のコーナーでは、TVアニメ第一期から8年目にして初となる劇場版の公開を受け、この先やってみたいことを聞いていくことに。白石が北海道のとある場所にみんなで行きたいと語ると、キャスト全員が同意しつつも、アニメではまだ明かされていない秘密であることから、現時点では、なぜかその場所に行きたい人たち(小西談)という状況に陥ってしまっていた。その後は小西がワールドツアーをぶち上げ、竹本はその前に北海道ツアーをやることを提案。北海道でのスタンプラリーに絡めて、各ポイントにキャスト陣がスタンプを持って待っているという驚きのアイデアも飛び出した。
続いては、アニメ公式Xに寄せられた質問に答えるコーナーを実施。1つ目の質問は、アフレコでの監督や音響監督との印象的なやりとりについて。竹本は月島軍曹と鯉登少尉が“ある方”の会話を盗み聞きしながらヒソヒソ話をするときの声量で悩んだと告白するも、相手の小西はあまり覚えていない様子。実際には、小西主導でテストを行い、それをもとに音響監督から落とし所の提案がなされたそうだ。小林は、鶴見中尉とアシ(リ)パが“お話”をするシーンにおける大塚芳忠の演技について回顧。テストでの楽しげな演技に対し、音響監督から出された楽しさの度合いを抑えて怖い雰囲気も出してほしいとのディレクションが印象的だったと語ってくれた。
続いて乃村は、再び前編のシーンから上エ地の挑発に全員がそっぽを向くときの「プイッ」の収録が印象的だったとコメント。伊藤からは、そのセリフが収録された背景には原作者の野田(サトル)先生からの提案があったと明かされた。2つ目はキャストを指名しての質問で、普段どんなことを意識して牛山を演じているかを問われた乃村は、とくに意識はせず、牛山の心のままに演じるよう心掛けていると回答。そんな乃村に中田は「ここぞという場面でカッコいいセリフを吐くのが許せない」と話し、土方一派に予期せぬ仲間割れが発生する事態となった。そして3つ目は、小西に向けた質問。プライベートで鯉登少尉のような奇声を上げることはあるかと問われた小西は、嘘か本当か「ある」と答え、劇場に来てからもたびたび発していたと明かして会場の笑いをさそっていた。
最後は、キャストを代表して小林と白石からファンへメッセージが送られた。白石が「後編の見所である“鶴見劇場”を楽しんでください」と語ったあと、小林は作品が終わりに向かっていることに対する寂しさを打ち明け、「最後までどうか見届けてほしいです」とコメント。和気あいあいとした雰囲気の中、舞台挨拶の第1回目は終了を迎えた。
14:00の回は映画本編の上映後に行われ、登壇したキャストによる挨拶からスタート。竹本が「今日は楽しませますよ!」と宣言すると、小西からはいきなり猿叫での挨拶が飛び出し、ノリのよさを感じさせてくれる出だしとなった。
トークコーナーでは、“鶴見劇場”とも言うべき後編の内容を受けて、白石が大塚とアフレコに臨んだ感想をコメント。原作を読んだときから収録の日を迎えるのが怖かったと語ったあと、実際のアフレコでは、隣にいる大塚の殺気や悲しみといったいろんな感情を押し殺した上で年相応の女の子に語りかける様が怖くてドキドキしたと振り返ってくれた。さらにその会話を扉の向こうから聞いていた月島軍曹と鯉登少尉に話題が移ると、小西は鶴見中尉がどこまで本当のことを言っているのかが気になっていたと回顧。一方の竹本は、鶴見中尉から欲しい言葉をもらった月島軍曹の心情を推しはかり、“鶴見劇場”に完全に巻き込まれたなと語った。なお、鶴見中尉の言葉に安堵する月島軍曹とその肩を叩く鯉登少尉のシーンでは、それぞれ収録時にセリフを入れていたとのこと。ただ結果的にそれらは使われず、竹本さ「カットで正解だった気がします。鯉登とセットで黙っとけってとこかと(笑)」とジョークも交えてその方針を支持。小西も「音にしない狙いがあるんだと思います」と賛同していた。
続いての話題は、すごかったシーンや演技について。乃村は、ビール工場が大変なことになる中での門倉の姿が忘れられないと語った。すると竹本が、そのシーンでキラウ(シ)が「わああ~」と声をあげるセリフを前野(智昭)が録り直していたと述懐。最初はリアルに感情の入った演技だったのに対し、監督から字面通り平板に言ってほしいとディレクションがなされたことで、門倉とキラウ(シ)の関係性の可愛さがより強調されたと振り返ってくれた。小林は白石と海賊房太郎の関係性を挙げ、伊藤もこれを受けて白石と房太郎のとあるシーンではグッときたとコメント。加えて、そのくだりの白石の作画が普段よりも格段に凛々しく描かれていたと感慨深げに語ってくれた。
その後はファンから寄せられた質問に答えるコーナーとなり、今後の動向が気になるキャラクターについては、中田は何を考えているかよくわからない尾形、竹本は杉元に執着する二階堂をチョイス。二階堂繋がりで、白石が義手に仕込まれた箸の攻撃を額に受けたときのアシ(リ)パの演技を披露するひと幕も見られた。
続いて、演じるキャラクターに染まっていると感じる瞬間についての質問では、竹本がロシア語の理解度について言及。現在では流暢なロシア語とおぼつかないロシア語の違いがわかるようになったといい、今回の収録では月島軍曹の習熟度を考慮してあえてロシア語監修を入れない演技をしたと振り返ると、観客からは竹本の努力を労う拍手が送られた。さらに白石は、日常生活で変顔をするのが恥ずかしくなくなったと告白。アシ(リ)パという役に出会ったことで、いろんなものから解放された実感があると明かしてくれた。
最後は第1回目と同じく、小林と白石から感謝のメッセージが。白石が「まだまだ『ゴールデンカムイ』で皆さんと叶えたい夢がたくさんあるので、最終章を皆さんと盛り上げていきたいと思います」と語ったあと、小林は「作品がここまで続いたのは、皆さんが好きだと思ってくださるからだと思っています。またこんな機会が作れたら幸せです」とコメント。それを受けて伊藤が、最終章を迎える喜びや寂しさを噛み締めながらキャスト一堂全力で収録に立ち向かっていくと宣言してイベントは締めくくられた。
劇場先行版アニメ『ゴールデンカムイ』札幌ビール工場編【前編】&【後編】は絶賛上映中