チリン、チリンと音色涼やかに。「第30回川崎大師風鈴市」が7月17~21日に開催
全国各地から800種類以上の風鈴が集まる「第30回川崎大師風鈴市」が、神奈川県川崎市の川崎大師平間寺で2025年7月17日(木)~21日(月・祝)に開催。さまざまな風鈴を見て、聴いて、五感で涼を感じてみては。
北海道から沖縄まで全国の風鈴が大集合!
本格的な夏が到来し、冷房が効いた部屋から抜け出せないこの頃。昔の日本では、チリンチリンと涼やかな音色を響かせる風鈴を秋に鳴くスズムシの声に見立てて夏の暑さを乗り切ろうとしたともいわれている。そんな知恵がぎゅっと詰まった風鈴が全国各地から集まる「第30回川崎大師風鈴市」が7月17日(木)~21日(月・祝)に開催される。
「先代住職の発案によって、地元の活性化を図るために川崎大師観光協会主催のもと、全国から風鈴を集めて1996年に開催したのが始まりです」と教えてくれたのは川崎大師平間寺の広報担当者。第1回は8都道府県から160種類、3500個の風鈴が出品され、その後、年々盛況を呈し、現在では北は北海道、南は沖縄県から800種類以上の風鈴が集まる全国最大規模の風鈴市となった。
ひとえに風鈴といっても素材も形も色合いも多種多様だ。ガラスや陶器はもちろん、鉄、真ちゅう、石、備長炭などからできた風鈴もあり、それぞれの音色を聞き比べするのも楽しい。砂鉄を「たたら製鉄」という方法で製錬した宮城県の「松笠風鈴」や、水琴窟(すいきんくつ)の音を再現した愛媛県の「水琴窟の音の風鈴」など、お国自慢の風鈴が一堂に会して涼やかな音色を響かせる。
オリジナルの「厄除だるま風鈴」が人気!
毎年来場者の注目を集めるのが、川崎大師オリジナルの「厄除だるま風鈴」(1個2200円)。職人がひとつひとつ手作業で作っていて、愛嬌のある表情がなんともユニーク。さらに定番の赤色、白色、透明に加えて、黄色、緑色、青色などカラーバリエーションも豊富。川崎大師の住職によって祈祷されたもので、この夏を元気に過ごせるパワーがもらえそうだ。7月20日(日)・21日(月・祝)限定で、厄除だるま風鈴(透明)を購入した方に名入れサービスを実施(各日80個限定、ひとり2個まで、ひらがな4文字以内)。毎年行列ができるほど人気なので、名入れを希望する場合はお早めに!
「全国からいろいろな風鈴を集めて開催される川崎大師風鈴市は2025年で30回目を迎えます。ぜひ会場でとっておきの風鈴を探してみてください。風鈴市への来場が川崎大師のお参りのきかけになればありがたいです」(川崎大師平間寺広報担当者)。イベント期間中は大本堂前とつるの池に風鈴のフォトスポットも設置されるので、記念にぜひ。
開催概要
「第30回 川崎大師風鈴市」
開催期間:2025年7月17日(木)~21日(月・祝)
開催時間: 10:00~17:00(20日は~19:00)
会場:川崎大師平間寺(神奈川県川崎市川崎区大師町4-48)
アクセス:京浜急行電鉄大師線川崎大師駅から徒歩8分
【問い合わせ先】
川崎大師☎044-266-3420
URL:https://www.kawasakidaishi.com/
川崎大師風鈴市公式サイトURL: https://www.fuurinichi.com/
取材・文=香取麻衣子 ※画像は主催者提供
香取麻衣子
ライター
1980年生まれ。『散歩の達人』編集部でのアルバイト経験を経て、2010年からライターとしての活動を開始。あだ名はかとりーぬ。『散歩の達人』では祭り&イベントのページを長らく担当。青春18きっぷ旅や山歩きなどのんびりと気ままにお出かけするのが好き。あとビールや美術館めぐりも大好物。