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「無駄が多すぎる!」だらしない妻に限界寸前の38歳夫。つけっぱなし、出しっぱなし…貯まらないお金にため息

コクハク

なんでこんな使っているの?(写真:iStock)

 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人差があります。ひとつの出来事への解釈や目的が、男性と女性では異なる場合もしばしば。男性と女性では、夫婦のあり方への認識が大きく異なる場合も。

 魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様分析を得意とする並木まきが、そんな男女の“冷酷” と“激情”のあいだを垣間見るエピソードをお届けします。

妻はお金の使い方が下手

【冷酷と激情のあいだ~男性編~】

「え? 認識ですか? うーん、物価が上がってますからね、節約できるところはとことん節約したいっていうのが僕の本音ですね」

 カイトさんから見ると、妻の翠さんは「家計の管理がヘタなタイプ」。 

 新婚当初から「無駄だな」と思うお金の使い方が多く、物価高の今は昔よりも厳しく家計管理をチェックしていると話します。

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物価だから厳しめに

お金を捨てているのと同じ(写真:iStock)

「妻は、とにかくだらしないんですよ。電気がつけっぱなしだったり、誰も使っていない部屋のエアコンがついていたり。ひどいときはキッチンの流しの水を出しっぱなしで、冷蔵庫をガサゴソしていたりします。

 それに、調味料なんかも珍しいものがあるとすぐに買うんですけど、使い切ったのはほとんど見たことがありません。洋服も買ったまま着ていないものが転がっているし、雑貨なんかもパッケージから出していないものもあるし…。

 前はそれでもまぁ目を瞑っていたのですが、今はほら、物価高ですから…。 使わないものにお金を使うのって、お金を捨てているのと同じことでしょ? だから厳しめに言うようにしています」

口うるさく言わないと…

ロクな使い方をしない(写真:iStock)

 カイトさんは、少し大げさに話さないと、妻がなかなか言うことを受け入れてくれないことにも悩んでいます。

「前は『追い炊きは入る直前につけてね』とか『使わない部屋のエアコンは消してね』と普通に言っていたんですけど、それじゃあまったくやってくれないんですよ。

 だから最近は『湯船は、週に1回ね』『エアコンは、部屋が20度以下になるまでは使わずに厚着でしのいで』と強めかつ、具体的に伝えるようにしました。

 そうして初めて妻が理解してくれるんですけど、けっこう疲れます」

 カイトさん自身は、家計管理になるべく口を出したくないのに、妻に任せっぱなしにしていると、ロクな使い方をしないとため息をつきます。

これも勉強代なのか

本末転倒かもしれない(写真:iStock)

「もう結婚4年目なんですけど、いったいいつになったらまともなお金の使い方を覚えてくれるのか…。あんな使い方を続けている限りは、どんなに稼ぎが増えたところでお金なんて貯まりませんよ。早くなんとかしたいんですよね。

 僕は僕で妻がきちんとしたお金の使い方を覚えるまでは、自分のメンテナンスのためマッサージ代やサプリメント代がかかるので、それも不満です。

 いや〜、参ったことに、湯船に毎日入れないから体はガチガチだし、妻の買ってくる食材だけで十分な栄養が摂れないので、そこに出費がかかっちゃって。

 なんだか本末転倒なんですけどね、これも勉強代かなって思って今は諦めています」

  ◇  ◇  ◇

 恋人同士であれ、夫婦であれ100%同じ価値観を有する男女は稀です。ましてや交際前の男女となれば、なおのことです。少しのすれ違いが、大きな溝に発展することも少なくないのが異性間における現実でしょう。まさにこれこそが、男女関係における醍醐味にもなれば致命傷にもなる“冷酷と激情”のはざまなのかもしれません。
(並木まき/ライター・エディター)

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