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伝統工芸の雛具と雛人形のお噺し

アットエス

2025年3月2日放送の「静岡市歴史めぐりまち噺し」。今日は、伝統工芸の雛具と雛人形のお噺しです。
語り:春風亭昇太
江戸時代、駿府城や久能山東照宮、静岡浅間神社の造営のために全国から集められた優秀な職人たちがその後も駿府に残り、その技術が伝承されてきました。

その中に漆塗り職人も多くいたことから、やがて華麗な蒔絵で装飾する雛具が静岡の名産になっていったとみられています。

江戸時代末期の駿府の雑感をつづった記録には呉服町で様々な雛具や、美しく着飾った雛人形が売られる雛市が行われていたという記述が残されてます。

指物師・挽物師・塗師・蒔絵師・金具師の五職といわれる職人たちが工程ごとに分業して作る雛具は、職人のまち静岡に適した産業でした。

静岡で本格的に雛具の製造が始まったのは明治15年頃とされ、明治35年頃には多くの漆器業者が参入して多彩な漆芸技法を使った雛具が作られるようになりました。

大正12年の関東大震災で被災した東京の職人が静岡に移り住んだことも、全国的な雛具の産地としての発展につながりました。

分業で作られた数々の雛具や雛人形を最後にまとめる場所としても発展した静岡の雛具製造は、昭和40年代には全国シェア90%を占めるまでに成長しました。

駿河雛具と駿河雛人形は平成6(1994)年に伝統的工芸品として認定されています。

静岡市歴史めぐりまち噺し、今日のお噺しはこれにて。 <!-- tag:伝統工芸/area:静岡市駿河区,静岡市駿河区 -->

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