こまつ座、樋口一葉没後130年の夏に栗山民也演出で『頭痛肩こり樋口一葉』を上演 貫地谷しほり、若村麻由美らが出演
2026年7月~8月、東京・紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA、その後、9月に群馬、岡山、岐阜、山形、石川、大阪にて、こまつ座第160回記念公演『頭痛肩こり樋口一葉』が上演されることが決定した。
樋口一葉は、22歳の若さで、自分自身に「法通妙心信女」という戒名をつけていた。井上ひさしは、この事実にこそ一葉の文学を解読する鍵があると次のように語っている。
「あなた(=樋口一葉)は生きながら死んでいたのですね。だからこそこの世がよく見えたのでしょう。つまり月はこの世とあの世の通い路。彼岸と此岸を連結する穴。その穴からあなたはこの現世を観察していたのです」
井上ひさしはこの“戒名事件”を劇の原動力として作品を書き上げた。
こまつ座旗揚げ公演で初演されて以来、700回以上上演を続け、今もなお人気を集める『頭痛肩こり樋口一葉』。この「死」から「生」を見つめる物語を栗山民也演出、豪華なキャストで再演する。
女性6人の人生模様の切実さが観客の共感を呼ぶ本作品。『にごりえ』『たけくらべ』など樋口一葉の作品が全編に散りばめられる中で描かれるのは、樋口夏子(一葉)と幽霊・花螢のユーモラスな交友、そしてたくましく生きる明治の女性たちの姿。それらはまさに井上ひさし版・樋口一葉像と称されている。
近代化を推し進めたしわ寄せがのしかかり、女性が「個」として生きるのが難しい時代に、 「われは女成けるものを」と日記に記し、貧困の中、一家を支えた一葉の信念が、現代のヤングケアラーという言葉とも重なり、女性として生きる意味を今の時代に訴えかける。筆の力をもって社会に挑んだ一葉から、すべての人へ届ける。
夭折の作家・一葉を演じるのは貫地谷しほり。そして一様とともに明治を生きた女性たちを、増子倭文江、香寿たつき、瀬戸さおり、岡本 玲、若村麻由美ら豪華キャストが演じる。
樋口一葉没後130年の夏、栗山民也演出でおくる『頭痛肩こり樋口一葉』に期待しよう。