お酒は飲めないのに?高校生が日本酒を造るワケ「地域に彩りを」6年目がスタート
興味深い取り組みをたくさん行っている北海道の農業高校。
中でも、多彩な取り組みを行っているのが旭川農業高校です。
そのひとつが、近年注目を集めている日本酒プロジェクトで、この春6シーズン目を迎えました。
「北海の灘」と呼ばれていた北海道旭川市で、日本酒文化を未来につなげ、地域特産品として盛り上げていくことを目指して、高校生が積極的に取り組むプロジェクトです。
20歳になるまでお酒を飲むことのできない高校生がどうして日本酒を作るのか。
そして、どうやって作るのか。
生徒たち本人の声や支える大人たちの声を織り交ぜながら、1年間の活動をお伝えしていきます。
旭農高日本酒プロジェクトって何?
「旭農高日本酒プロジェクト」、実は別のプロジェクトから派生しています。
旭川農業高校は2018年から、食品科学科肉加工班が旭川市の酒蔵「髙砂酒造」の酒粕を使って育てたブランド牛「旭髙砂牛」の商品開発を行っています。
日本酒プロジェクトは2021年春にこの流れの中からから生まれました。
酒粕を生み出すもととなる日本酒の製造から高校生に取り組んでもらって、生産した農産物等を加工・販売し、付加価値を高める「6次産業化」をリアルに学んでもらおうという狙いです。
高校では実家が米農家という生徒も多く、最近ではこのプロジェクトに参加したいという生徒もいるそうです。
シーズン1の「兆2022」に始まり、「歩2023」「憩ふ雫2024」「ほほ咲2025」「想い逢い2026」と歴史を刻んできた日本酒はシーズン6でどのように進化していくのか、とても楽しみです。
最初は名刺交換から
4月1日、農業科学科水稲専攻班の2・3年生17人と酒蔵、農業関係者などが集まってキックオフミーティングが行われました。
この日本酒プロジェクトではすべての過程に高校生が関わりますが、酒米作り、商品デザイン、製造、販売に多くの事業者が参加しています。
生徒たちはまずは手作りの名刺交換をスタート。新人社員のように事業者のみなさんとあいさつを交わします。
初めての名刺交換は若干不慣れですが、自分の関心や企業のことを話しながらコミュニケーションを深めます。
そして絵描きしりとりでアイスブレイクを行った後、商品づくりで一番大事な商品名を決めます。
17人それぞれが思いのこもった漢字を提案します。
初回で決める商品名 売れる日本酒にできるのか?
「今年のメンバーは個性豊かだからそれを表現したい」
「5年間の歴史と未来を繋げていくような思いを込めたい」
それぞれが短い時間に思いのこもったプレゼンを行います。そして投票の末決まった漢字を軸に、売れる商品名をさらにみんなで考えます。
商品名はとてもステキなものに決まりましたが、そのお披露目はお酒ができるまでプロジェクトメンバー限り…、どうぞ楽しみにお待ちください。
プロジェクトリーダーの笠井佑真さん(3年)が「地域のみなさんだったり、たくさんの人に彩りを与えられるような日本酒を造れるようがんばりたい」と意気込みを語って、シーズン6初日の約2時間のミーティングは終了しました。
まずは今月末から種まきを行い、その後には田植え。
日本酒造りはまず、旭川農業高校の敷地内にある田んぼでの酒米作りに注力して始まります。
もちろんメンバーは勉強や部活も同時並行!
充実した高校生活の中でのプロジェクト、大変なことも多いですが、応援したいですね!
おまけ 酒粕がラーメンに?
シーズン6は日本酒の販売だけでなく、酒粕の活用にも積極的に取り組みます。
その第1弾として4月から始まったのが「酒粕ラーメンプロジェクト」。
旭農高日本酒プロジェクトで生まれた酒粕を旭川市内のラーメン店に提供し、3店舗で酒粕ラーメンの販売が始まっています。
第1弾コラボ店舗(4月)
・中華そば富いち(旭川市新富2条1丁目)
・麺屋くるる 忠和店(旭川市忠和5条6丁目)
・ら~麺処 優鳳(旭川市豊岡13条4丁目)
コラボは偶数月に実施予定で、第2弾は6月、第3弾は8月と3店舗ずつコラボを行う予定です。こちらも楽しみですね!
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取材・文:HBC報道部 にゃま
編集:Sitakke編集部あい
※掲載の内容は取材時(2026年4月)の情報に基づきます。