経済活動のおかげで暮らしている?お金の回り方を見てみよう【眠れなくなるほど面白い図解プレミアム経済の話】
暮らしを支えてくれている「経済活動」
もっと知りたい経済とお金の話②
経済活動とは、わたしたちの日々の暮らしそのものです。
わたしたちの暮らしは、「政府・企業・家計(家庭経済)」といった3つの経済主体の関係における、さまざまな取引関係から成り立っています。
政府は公共事業などを通じて、民間企業が行えない公共財(道路や橋の建設など)にお金を支出します。
民間企業はさまざまな生産物を生み出し、政府や家計に提供します。
家計は収入を得るために勤労に従事します。
このように経済活動とは、「お金のやりとり」が行われることのすべてを言うのです。
公園でドッジボールをして遊んだり、鉄棒で逆上がりの練習をするのは、「お金」がかからないので、「経済活動」とは言えません。
ただし遊びであっても、ディズニーランドに入場したり、映画館に行くことなどは立派な「経済活動」です。タダではなくお金の取引があるからです。
このように社会活動を営む上で、財やサービスを生産したり、消費したりすることを「経済活動」と言います。
経済活動とは、政府・企業・家計の3つの取引関係の間で行われているお金のやりとりのすべてを指します!
経済とはすなわち、お金のやりとりに基づく取引ですから、この取引で決定される取引量(数量)と価格は、経済活動を測定する「尺度」になります。
そこで、「経済活動」の規模を表すのに、GDP(国内総生産)という指数が登場するのです。
GDPは、これらの「経済活動」で生み出された「付加価値の総和」です。
八百屋さんで、大根一本を120円で購入した場合、八百屋さんは卸し問屋から75円で仕入れたので、八百屋さんの生み出した具か価値は差額の45円になります。
農家の人は大根のタネを一粒当たり1.5円で仕入れ、60円で卸し問屋に売ると、この付加価値は差額の58.5円ということになります。
ただしリサイクルなどの中古販売は、新しい付加価値がないので除きます。
経済活動
政府→公共事業などを通じて公共財に支出企業→多くの生産物を生み出し政府や家計に提供家計→収入を得るために労働に従事する
経済とはお金のやりとりすべての活動を指します
【経済活動で生み出された付加価値】
農家(仕入れ1.5円)→60円(58.5円)問屋→75円(15円)→八百屋→120円(45円)→顧客
【出典】『眠れなくなるほど面白い図解プレミアム経済の話』著:神樹兵輔