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決戦目前!清水エスパルスvs藤枝MYFCの見どころは?注目選手は?SBSラジオで実況担当する岡村アナが紹介します!

アットエス

サッカーJ2リーグのダービー、清水エスパルスvs藤枝MYFCが6月8日、アイスタ日本平で行われます。今回は大一番を前に、静岡放送の岡村久則アナウンサーにそれぞれのチーム情報を聞きました。聞き手はSBSラジオ「鉄崎幹人のWASABI」パーソナリティーの鉄崎幹人、太田明里。

太田:今回は普段Jリーグを見ない方にもJ2の県勢対決に注目してほしいということで、岡村アナウンサーに2チームの情報と、試合の見どころを教えていただきます。

鉄崎:岡ちゃん、サッカーの実況歴は何年になりますか。

岡村:30歳ぐらいからやり始めた気がするので、そろそろ20年ぐらいですね。

太田:今シーズンJ2は38節まであり、8日の試合は19節。今シーズンのちょうど半分が終わることになります。まずはここまでのエスパルスの状況を教えてください。

岡村:今年はここまでは比較的順調にきていて、今は首位をキープしています。8年ぶりに7連勝という時期もありました。

J2は2位までに入ると、来シーズンJ1に自動的に戻れます。3位から6位の間に入ると、その4チームでプレーオフを戦って、そのうちの1チームだけJ1に昇格できます。

鉄崎:1位の清水と、2位との差はあるの?

岡村:2位は長崎で、勝ち点差は1なんですよ。

鉄崎:まだ油断しちゃ駄目だ。

岡村:そうなんですよ。エスパルスとしては、今回藤枝に勝って、がっちり首位をキープしてリーグ戦を折り返したい。

高校時代「セクシーフットボール」で沸かせたのは…

鉄崎:エスパルスの注目選手は?

岡村:何と言っても元日本代表の乾貴士選手。

鉄崎:はい、分かりますよ。

岡村:滋賀県の野洲高校出身で、当時、華麗なパスをつないで点を取るスタイルから「セクシーフットボール」と呼ばれていました。

乾選手はセクシーさを自分自身も持ってるような人で、見ている人をひきつけるプレーをするんですよね。

鉄崎:なるほどね。

岡村:「ここで、そういうパスを出すのか」とか、お金を払ってでも見たい選手。36歳になった今でも、エスパルスのバリバリの中心選手です。自分で点も取れる、チャンスも作れる。やっぱり乾選手は一番見逃してほしくないですね。

藤枝MYFCは静岡出身、杉田選手に注目

鉄崎:一方、藤枝MYFCはいかがでしょうか。

岡村:藤枝MYFCは10位なんですが、ここでエスパルスに勝って自分たちの存在価値を高めたいところ。

注目選手はキャプテンの杉田真彦選手。静岡西高から大学を経て、Jリーグより下のカテゴリーのJFLのチームに入ったんですね。そこから藤枝MYFCに入り、チームの発展と一緒に、杉田選手のサッカーキャリアも確実にレベルアップしてきています。

普段はすごく気さくな方ですが、チームを引っ張る思いがあって、状況判断がすごくいい選手。けがから戻ってきて前節途中出場したんですけど、コンディションも上がってきています。

静岡市出身なので、子どもの頃はエスパルスの試合や、今回試合が行われるIAIスタジアム日本平に行っていたそうです。一発ぶちかませるか、期待できると思いますね。

鉄崎:エスパルスで有名な権田さんはどうなのかな。

岡村:もちろん、エスパルスのゴールキーパーといえば権田選手。シュートに対する反応もすごいんですが、チームの選手に対しても温かさと厳しさをうまく使い分けて鼓舞する能力を持っています。やっぱりベテランの存在って大きいですよね。

藤枝MYFCの須藤監督ってどんな人?

鉄崎:藤枝MYFCはどんなチームカラー?イケイケなんですか?

岡村:監督の須藤大輔さんがすごく熱血監督なんですよ。言葉をすごく大事にしている方で、選手をひきつける魅力を持っているんですよね。

昨年は「超攻撃的にやるぞ」ということで、初めてJ2で戦うチームを中位に押し上げました。今年は攻撃的だけでは限界があるので、プラスアルファを継ぎ足して、臨機応変さみたいなものもしっかりチームに植え付けています。壁を今ちょっと超えていけそうなところに来ています。

私も取材で話を聞いていて、好きになっちゃう監督さんですね。ちょっと引き込まれてしまいます。

鉄崎:ちなみに去年の対戦結果は?

岡村:サッカーはホームとアウエーでそれぞれ2試合戦うんですが、1回目は5月に戦ってエスパルスが5対0で勝利。2回目は9月に行われて、こちらは藤枝が2対0で勝利。去年は1勝1敗でした。

鉄崎:ホームの試合ってそんなに利があるの?

岡村:アイスタ日本平というのは、エスパルスのオレンジサポーターでぎっしりなんですよね。藤枝の選手にも話を聞いたんですが、やっぱりあそこのスタジアムの雰囲気はちょっと独特。

鉄崎:野球で言えば甲子園みたいな感じかな。

岡村:そうなんですよ。藤枝の選手たちは「自分たちが強い気持ちを持って入っていかないと飲み込まれちゃう」と。だからこそ、球際では絶対に負けないようにと、みんな口にしてましたね。

鉄崎:面白い試合になるのは間違いないよね。選手たちも地元対決に特別な思いがあるんですかね。

岡村:両チームに地元出身の選手はいますし、どの試合も獲得できる勝ち点は3なんですけど、この試合では勝ち点3以上の価値がチームにもたらされる。

野球で言えば、ドラゴンズはジャイアンツに3連勝すると、他のチームの3タテとちょっと意味合いが違うじゃないですか。あれと同じです。

鉄崎:なるほど、違うわな。今、スッと入ってきたわ。

岡村:あとはサポーターの応援が普段以上に熱くなると思います。今シーズン最多のお客さんになるかも。楽しみですね。

SBSラジオの中継は両チームOBダブル解説

鉄崎:そんな注目の試合、6月8日土曜日、午後6時からSBSラジオで実況生中継でお送りします。実況担当は岡村さんです。

岡村:SBSラジオはダブル解説ということで、1人目は清水エスパルスOBの平岡康裕さん、現在は岳南Fモスペリオという富士・富士宮を拠点にするチームのコーチをされています。

もう1人の解説は藤枝MYFCのOB谷澤達也さん。静岡学園高校の出身で、現在は藤枝MYFCのU-18のコーチをされています。

つまり両チームのOBがそれぞれ肩入れをして解説をしていただきます。ハーフタイムにはJリーグチケットプレゼントもありますのでぜひラジオを片手に県勢対決をお楽しみください。

太田:SBSラジオでは、両チームへの応援メッセージも募集しています。宛先はSBSラジオ「フットーク」のメールアドレス「ft@digisbs.com」まで。メッセージをくれた方の中から抽選で清水エスパルスと藤枝MYFCのグッズをプレゼントします。

鉄崎:最後に1個聞いていい?実況する時ってどこ見てるの?ボールばかり見ちゃうと、実況ってできないよね。

岡村:ボールを中心には見てるんですけど、右目はボールを見て、左目の隅の方でちょっとディフェンダーの動きを見たり。あとは目の上半分はピッチを見て、下半分はモニターの映像を見たりとか。資料に目を落としたりとか。

鉄崎:サッカーを実況するのってめちゃくちゃ難しいと思うんだよね。

岡村:僕はもうすぐ50歳なんですけど、老眼なんで動体視力がどんどん落ちてくるんですよね。「選手、誰だか分かんない〜」みたいなことが増えてきたので、そこをちょっと技術で何とかカバーしたいです。

鉄崎:とにかく注目の試合です。お楽しみに!

※2024年6月6日にSBSラジオ「鉄崎幹人のWASABI」で放送したものを編集しています。

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