Yahoo! JAPAN

なぜ山奥に?北海道の奥地で見つけた「秘境焼肉店」の謎に迫る【見逃し配信】

Sitakke

Sitakke

2024年4~6月にSitakkeでよく読まれた記事を見逃し配信としてお届けします。
(この記事は、5月10日に配信した記事の再配信です)

HBCテレビ「今日ドキッ!」より、選りすぐりの情報をお届けします。
***

衛星写真を駆使して、全道の飲食店を調べると現れる!
人里離れた山奥に。ポツンと佇む“知る人ぞ知る”人気の飲食店。

なぜこの場所で?どんな人が訪れるのでしょうか

そこにはあるワケがありました。

石狩市の山奥にポツンと一軒ある 人気焼肉店とは…

今回の舞台は、札幌の北側に隣接し、市の7割を山林が占める「石狩市」 。

さっそくマチの人の情報を元に調査開始!

マチの人に話を聞いて回るも有力な情報に出会えず…...

しかし、洗車中の方にお話を聞くと、ある手掛かりが!

石狩市民:「正利冠(まさりかっぷ)っていう地域の、本当に山奥に焼肉屋が一店舗だけあります」

教えてくれたのは、厚田区の山奥にある“正利冠(まさりかっぷ)”という農業が盛んな集落。
聞いた情報を頼りに、車で向かってみると…

聞いた情報を頼りに、車で向かってみると…

市街地から20分程走った所で下り坂に。そのまま教えてもらった通りに進むと…

スタッフ:「店っぽいものがないですね。合ってるのかな…」

こんな道がまだまだ続きます。
丘を上って山を上がると…突然!!

スタッフ:「これじゃない?赤いやつ。“焼肉”って書いてますね。これだ!」

遂に焼肉の文字を発見!

札幌近郊の町“石狩市”で見つけたのは、小さな集落にポツンとある一軒の焼肉店「焼肉亭 おおむら」 。

【焼肉亭おおむら】

北海道 石狩市厚田区望来484

さっそく中に入ってみると…この立地にも関わらずほぼ満席!

みなさん、一体何を求めてやってきているのでしょうか?


訪れる人がこぞって注文するメニューは?

訪れる人がこぞって注文していたのがラム・上ホルモンから選べる焼肉ランチセット。

ランチセット 1200円

一口サイズにカットされたお肉を注文ごとに丁寧に味付けしています。

余分な脂を落としてこんがりと焼き目が付いたら、最後ににんにく・生姜・数種類の果実を配合した秘伝のタレに浸して、いただきます!

お店を切り盛りするのは、店主の岩谷真由美さんと母親・江美子さんの親子2人!
なぜこの山奥で焼肉店を始めたのでしょうか?

真由美さん:「父がここで養豚場をやっていて、その時にちょっとお友達が何人かくればいいかな。という感じでお店を始めたみたいなんですよね」

実はこの場所、元々は真由美さんの両親が営む「養豚場」があったんです。
ピーク時は100頭以上を飼育していましたが、高齢などの理由により、2001年に閉業。

その後、この場所を地元の憩いの場にしたいという、父の思い付きからオープンさせたのが「焼肉亭おおむら」 。

そのため、メニューにはお肉だけでなく「カラオケ」の文字が!

オープン当時、歯科助手として働いていた真由美さんですが、高齢の両親が気になり土日は毎週、お店を手伝っていました。
そんなある日、真由美さんの人生を大きく左右する出来事が!


地元で愛されていたお店が全焼…

真由美さん:「お店が火事で全焼に…多分漏電じゃないかかな。もう燃えちゃってわからないんですよね。」

地元で愛されていたお店が全焼してしまいました。

真由美さん:「お店を再建するか、もう辞めてゆっくり畑やりながら生活するか…そしたら、母がお店やるって言ったので。母が高齢だったので、私が頑張ってお店作りをしようっていう気持ちに切り替えましたね。」

母の覚悟に背中を押された真由美さんは仕事を退職。
たった5か月でお店を再建しました。

初めて訪れた客:「美味しいですよ。きょう初めて食べたんですけど。こんな山でこんなお店あると思わなかったね。」

常連客:「肉が美味しいのと定期的にママさんに会いに来てお話するのも楽しみの一つ。この二つしかないと思います。」

真由美さん:「こういう立地条件で山の中にわざわざ来てくれるのは嬉しい。居心地がいいんだよなってお客さんに言われるので、父が目指した地域の憩いの場になっているのかなって」

【焼肉亭おおむら】お店の行き方

国道231号線を石狩市街地から20分ほど北上して、海が見える下り坂を降りきって鋭角な曲がり角を右折。

その後、10分程直進するとお店の看板が現れます。

地域に愛される、石狩市の秘境焼肉店。ぜひ一度あなたも訪れてみてはいかがでしょうか。

※掲載の内容は番組放送時(2024年4月26日)の情報に基づきます。

【関連記事】

おすすめの記事