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西田大輔×荒牧慶彦×北村諒インタビュー!舞台『憂国のモリアーティ』-case2-は“静かなる前哨戦”

エンタステージ

西田大輔×荒牧慶彦×北村諒インタビュー!舞台『憂国のモリアーティ』-case2-は“静かなる前哨戦”

約1年半ぶりに幕を開けた舞台『憂国のモリアーティ』-case2-。その第2弾に向けて、脚本・演出の西田大輔、ウィリアム・ジェームズ・モリアーティ役の荒牧慶彦、シャーロック・ホームズ役の北村諒に、作品づくりについてインタビューを行った。

ミュージカル化、舞台化、アニメ化と、メディアミックス展開を広げる「憂国のモリアーティ」。様々な表現の中で、“ストレートプレイ”という形で本作を表現するために、彼らが大事にしてきたことは?そして、“静かなる前哨戦”と称した第2弾に込めた思いとは?

表現の違いで伝えた“演劇”のおもしろさ

――まず、振り返って初演の手応えはいかがでしたか?

荒牧:手応えは、めちゃくちゃありました。先に行われたミュージカル版もすごく盛り上っていましたよね。それによって「憂国のモリアーティ」という作品のおもしろさを皆さんが知り、舞台版への期待値もすごく高まっていたように思います。そして、ミュージカルと舞台、どちらの演出もまったく違うものでしたから、「同じ話でもこんなに違うものができるんだ」という演劇のおもしろさを体感していただけた気がしました。

北村:第1弾をやった頃は、まだ客席を歩くことができたんだよね。僕は、シャーロックとしてそういうシーンが盛り込まれていたので、劇場でお客様の表情やリアクションを間近で目にすることができました。それから、この第2弾が決まった時にYouTubeで前作の無料配信などもありましたよね。そこでも、コメントなどで皆さんが盛り上がっているのを見て、すごく楽しんでもらえているんだって感じていました。

西田:ミュージカルが先あった上で、舞台版では荒牧ウィリアムと北村シャーロックの闇と光をどのように美しく見せるか、原作を踏まえて、この二人が演じる「憂国のモリアーティ」を物語としてどう美しく見せるかという点を、ものすごく考えていました。結果、第1弾ですでに舞台ならではの世界観を、二人が構築してくれたという思いがありますね。

――「憂国のモリアーティ」は、舞台化後にアニメ化されるというメディアミックスの流れでしたよね。

荒牧:アニメを見て、僕がやっていたことは間違いなかったんだと思いました。声優さんが演じるウィリアムも、僕が目指していたところと近いところにあったので。だから今回も、前作からの感情を持って、荒牧慶彦が演じるウィリアムを作り上げるようと稽古してきました。

北村:原作のある作品は、原作から得るイメージを膨らませていくことが最も重要だと思っているので、ベースはそこにあります。それを踏まえて、自分が演じる上でもアニメを拝見した時も、シャーロックのピュアさに惹かれます。謎に対する自らの好奇心や衝動が湧き出てくる。見た目は大人っぽいのに子どものようにキラキラした表情を見せるところは、最もウィリアムとの対比が浮かび上がる瞬間であり、最大の魅力だと思いますね。

西田:第1弾の時は、僕らの前にあるものは原作のみであり、手探りで作り上げていったんですよね。そうする中でアニメ化の話を聞いた時、まっきーが稽古の合間に何気なく「僕、この作品すごくおもしろいと思うんですよ。アニメ化されることでこの世界観に触れた人が、舞台にもたくさん足を運んでくれる気がするんです」と言っていたのが印象的でした。その言葉を聞いて、作品作りとして誠実に原作と向き合っていけば間違いはないんだと思いましたね。

case2は、ウィリアムとシャーロックが“出会う”ことが最大のテーマ

――初演から約1年半の時が経ち、今回、ついに舞台でウィリアムとシャーロックが対峙することとなります。

荒牧:時間が空いた分、自分の中に一度落とし込んだ役を熟成する時間が長くあったので、より豊かな表現にしたいです。ウィリアムって、シャーロックに対して興味だけでなく好意も持っているんですよね。やっと自分と同じレベルの思考能力を持った人と高次元の話ができる、という意味で。そういう面でも、ウィリアムの心に湧き上がった楽しさを全面に出せると思うんです。僕ときたむーは知り合って長い間柄ですが、役者・荒牧慶彦と役者・北村諒の演技での掛け合いが、ウィリアムとシャーロックの関係性に重ねられるのも今回楽しみなところです。

北村:出てくる感情や表情がさらに増えそうだよね。今までは事件や謎に向き合っていましたけれど、ウィリアムが目の前に現れることによって、シャーロックとしてはイメージがよりはっきり掴めるようになりますから。その環境の変化に対して、嬉しさや高揚感が今回特に強く出るのではと思っています。稽古では、マスクをしていたので全然細かい表情のことは分わからないんですけど。そこは、本番ではより豊かに感じられそうです。単純に、やっていて楽しいですしね。

西田:第1弾では、一幕はウィリアムのバックボーン、二幕はシャーロックという人間像を描いて、次のステージで二人を会わせようという構想のもと始まっているんですよ。だから第2弾の始まりは、これからの大きなうねりに繋がる“静かなる前哨戦”。でも、それを改めて二人に「この役はこの時こういう気持ちだから」なんて僕から言うことは一つもないぐらい、二人も研究してきてくれているので、二人ともすごいなあ!って思います。

荒牧・北村:あはは(笑)!

西田:case2は、この二人が出会うことが最大のテーマです。そして物語は、先へ、先へと進みますよ。

北村:演出面もね、前回以上の仕掛けがありますからね。

荒牧:それは間違いないね!スケールがかなり大きくなっていますよ。

ファーストインプレッションを大切に積み上げる関係性

――では、ストレートプレイとして「憂国のモリアーティ」を創る上で、大切にされていることは?

西田:これは、2つあります。1つは、ウィリアムの周りに壮大なうねりを作ってあげたい、ということです。ウィリアムは、あまり感情を出さず闇を突き進んでいくので、そんな彼がまっすぐ立っている姿を際立たせたいなと。その鍵となるのが、シャーロックの存在だと思っているので、彼にはたくさん動き回ってもらっています。

もう1つは、わざと分かりづらい点を作る、ということ。すべてに分かりやすさだけを求めてしまうと、人って飽きてしまうんですよね。分かりやすく作る部分と、あえて分かりにくさを残したまま作る部分。そのバランスは、常に二人を見ながら考えています。

――荒牧さんと北村さんは、ストレートプレイで演じる上では何を大事にされていますか?

荒牧:僕は、ファーストインプレッションを大事にするようにしています。自分が原作に触れた際に感じた「人物像」。僕がそう感じるのであれば、きっと読んでいる多くの方も感じていることだと思うので。

ただ、原作どおりのウィリアムだと、舞台で表現するには淡々としすぎているんですよ。だから、あえて舞台上で表現する上では感情の抑揚をつけたいと思っています。そういう意味で、舞台は舞台ならではのウィリアムになっていると思います。

北村:僕も、まっきーと一緒で、根っこにあるのは原作を読んだ時に受けた印象です。その上で、一緒に演じるまっきー、シャーロックの相棒であるジョン・H・ワトソン役の松井勇歩など、周りの人たちと一緒に稽古場で創り上げたテンションや空気、舞台上で沸き起こる感情を特に大事にするようにしています。西田さんとも、原作ではそんなに激しくない描写だったけれど、舞台では動き回ってみようとか、板の上で“生きている”ことを最も大事にしてきましたね。

――今回、モリアーティ陣営は関わる人物が増えますね。

荒牧:人数が揃ってきて、モリアーティ陣営は“闇の戦隊”みたいになってきましたよね!

北村:(爆笑)!

荒牧:ダークヒーローとして、全員揃った時のかっこよさ。選択しているのは「悪」ですが、その精神から人としてのかっこよさが見えてくる気がしています。

――対する、シャーロック陣営は?

北村:僕らはジョンを筆頭に賑やかし隊なので・・・。ハドソンさんが踊ったり。いろんな見せ方で、あっちゃこっちゃと走り回っております。“闇の戦隊”に対して言うと、なんだろう・・・。

荒牧:“光のトリオ”じゃない?

北村:(再び爆笑)!いいね、それ(笑)。

西田:言い得て妙でおもしろいね。“闇の戦隊”と“光のトリオ”、バランスがいいと思いますよ。

ターニングポイントであり運命の分かれ目、先の物語も見据えて・・・

――第2弾も、闇と光のコントラストが楽しみです。

荒牧:今回の第2弾は、現時点で発刊されている原作14巻すべてを読んだ上で触れると、ウィリアムの、シャーロックに対する感情の変化がよりグッと感じられると思います。単純に、自分たちの犯罪劇の主人公として利用しようとしたシャーロックに対して、ウィリアムの中に芽生える友情や親しみを、今回の第2弾では忍ばせていただいているので。クライマックスに向けて、そういう細かな変化も見てもらえたらいいです。

――未来を知っているからこそ見えてくるものがあるというのは、メディアミックスの醍醐味ですね。

北村:本当にそうだと思います。作品全体を通して、シャーロックとウィリアムの出会いは大きなターニングポイントであり、ウィリアムの運命にとって分かれ目でもあるので。僕らも演じるのが楽しみですし、お客様も楽しみにしてくださっていると思っています。それに加えて、演出面でもすごい仕掛けがたくさんあるので!ぜひ体感してもらいたいですね。

西田:ウィリアムとシャーロックの出会いは“静かなる前哨戦”と言いましたが、出会いから、二人が今後歩む物語を垣間見せたいという思いがあります。そういうところまで隅々感じてもらえたらと思います。


 

舞台『憂国のモリアーティ』-case2- 公演情報

上演スケジュール

2021年7月23日(金・祝)~8月1日(日) 東京・新国立劇場 中劇場

ライブ配信(アーカイブ配信あり)

<定点映像配信>
※カメラ1台による舞台全体を映した映像
7月23日(金・祝)12:00公演 ※初日公演
7月23日(金・祝)17:00公演

<スイッチング映像配信>
※カメラ複数台による配信オリジナルのスイッチング映像
7月31日(土)12:00公演
7月31日(土)17:00公演
8月1日(日)12:00公演 ※千秋楽公演

【配信プラットフォーム】
Streaming+ https://eplus.jp/moriarty-st2_ol/

【チケット料金】
定点映像配信:3300円(税込)
スイッチング映像配信:4400円(税込)

【配信チケット購入特典】選べるスペシャルブロマイド(荒牧、瀬戸、糸川、北村、松井から1種)
※配信チケット1枚購入につき、5種から1枚選択可能
※ファミリーマートにてプリントアウトする仕様

【チケット販売期間】
7月23日(金・祝)12:00公演→7月25日(日)14:00まで(16:30まで視聴可能)
7月23日(金・祝)17:00公演→7月25日(日)19:00まで(21:30まで視聴可能)

7月31日(土)12:00公演→8月2日(月)14:00まで(16:30まで視聴可能)
7月31日(土)17:00公演→8月2日(月)19:00まで(21:30まで視聴可能)

8月1日(日)12:00公演→8月3日(火)14:00まで(16:30まで視聴可能)

スタッフ・キャスト

【原作】構成/竹内良輔 漫画/三好 輝「憂国のモリアーティ」(集英社「ジャンプSQ.」連載)
【脚本・演出】西田大輔

【出演】
ウィリアム・ジェームズ・モリアーティ:荒牧慶彦

アルバート・ジェームズ・モリアーティ:瀬戸祐介
ルイス・ジェームズ・モリアーティ:糸川耀士郎

セバスチャン・モラン:郷本直也
フレッド・ポーロック:設楽銀河
ジョン・H・ワトソン:松井勇歩
ミス・ハドソン:野本ほたる

ジェームズ・ボンド:立道梨緒奈
ジャック・レンフィールド:萩野崇
ジョージ・レストレード:村田洋二郎

シャーロック・ホームズ:北村諒

【公式サイト】http://officeendless.com/sp/moriarty-st/
【公式Twitter】

@moriarty_stage

(C) 竹内良輔・三好 輝/集英社 ©舞台「憂国のモリアーティ」製作委員会


\原作のアニメ版もチェック!/

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