猫が『ごめんニャ…』と謝っているときのサイン4つ 猫にも“おわび”の気持ちはあるの?
猫にもお詫びの気持ちがあるの?
猫は感情表現が人間とは異なるため、私たちが思うような「お詫び」の気持ちを持っているかどうかは不明です。
ただ猫も「飼い主と良好な関係を築きたい」という欲求を持っていることは、少なからず考えられます。
そのため人間のように「ごめんなさい」と言えるわけではありませんが、自分の行動によって関係性が悪化する可能性を認識し、それを避けるような行動をとることがあるようです。
猫が『ごめんニャ…』と謝っているときのサイン4つ
1.毛づくろいをする
猫が反省している時に見られる行動として、「毛づくろい」があります。猫は非常に繊細な動物であり、環境の変化やストレスに敏感です。
毛づくろいは猫が自己ケアを行うための行動ですが、反省やストレスの兆候としてもみられることがあります(これを転移行動といいます)。
つまり猫が何かしら失敗をした後、飼い主の反応をみて、「やってしまったかな…」と気持ちが動揺しますが、それをカバーするために毛づくろいをするのです。
ただしこれは厳密に言うと、猫が自分の行動を反省しているというよりも、感情を整理し、安心感を得ようとしている目的が大きいといえます。
とはいっても、飼い主に怒られた反応として感情の乱れが生じるのは、自分の非に気づいたサインとも考えられるでしょう。
2.目をそらす
猫が飼い主に対して悪さをした後に目をそらす場合、人間側から見ると反省しているように見えますね。
猫が目をそらすというのは、それは自分がその相手よりも弱い立場であることを示したり、争いを避けようとしているからです。
そのため目をそらすのは飼い主と敵対したくないという意味があって、多少の反省の気持ちが隠れていると考えられます。
なお猫は敵意むき出しのときは、じっと見つめて相手を睨みつけるような様子をみせます。もし叱責の後に猫がこちらをじっと見つめてきたら、飼い主側から自然と目をそらすのが賢明です。
3.あくびをする
猫があくびをするのは、単に眠いからだけではありません。「反省」の気持ちをあらわすときも、あくびをするときがあります。
ただしこの「あくび」も、毛づくろいと同じで、厳密にいうと飼い主からの叱責や予期しない出来事に直面した時に、自分自身を落ち着かせようとする目的が大きいようです。
とはいえ、怒られた後に気持ちを落ち着かせようとするなら、それは少なからず「申し訳ない…」という気持ちを持っていると考えてもいいでしょう。
4.伸びをする
猫は反省の気持ちを表現するときに、「伸び」をするときがあります。
緊張感が高まった場面や、嫌な経験をした後に、猫は体を伸ばして筋肉をほぐし、心と体をリセットしようとするんですね。
この伸びをする動作は、猫が一息ついて気持ちを切り替えようとするものであり、怒られたことに対して緊張したサイン。
怒られて緊張したというのは、つまり「やってしまった…」という反省の気持ちもあるとも考えられます。
まとめ
猫は言葉を話せないため、直接「ごめんね」と謝ることはできませんが、その行動や仕草を通じて飼い主に「おわび」の気持ちを伝えている可能性があります。
毛づくろいをする・目をそらす・あくびをする、そして伸びをするといった行動は、猫が飼い主に対して謝罪の気持ちを示していると考えられるサインです。
これらのサインを理解し、猫が「ごめんニャ…」と感じている瞬間をみかけたら「あ、反省しているんだな」と猫の気持ちをくみ取ってあげましょう。