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出会いの場は「ピンポンパ」?マッチングアプリを行政が?令和の婚活支援事情

Sitakke

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北海道内の婚姻件数は、年々減少していて、2000年以降、その数は半減しています。

さらに「合計特殊出生率」、1人の女性が生涯に産む見込みの子どもの数を示す数字は、北海道は1.06で全国ワースト2位。
少子化に歯止めがかかっていません。

そんな中、若者の出会いを支援しようと民間や行政が動き出しています。

札幌市の卓球場で開催された、その名も「出会って君とピンポンパ」。

20代から30代の未婚の男女、合わせて29人が、卓球を通じて仲を深めながら、気になるお相手を見つけます。

キャッチフレーズは、「卓球愛好者、少子化対策、ラリーで応援!」

卓球場から恋のラリーは始まるのでしょうか。新しい出会いのカタチを探りました。

「出会って君とピンポンパ」は男女ペアになってラリーを楽しみ、5分ごとに男性が入れ替わります。

スマッシュは禁止で、あくまでラリーを続けることが目的。
1対1のトークタイムもある、約3時間のイベントです。

企画したのは、卓球場のオーナーでもある83歳の上田浩(うえだひろし)さんです。

「われわれお年寄りはみんな人生のそれなりの経験があるし、若者たちの参考になることが間違いなくあると思う。これをきっかけに若者とうんと交流しようと」

会場では、60歳以上の卓球愛好者でつくる「百寿(ひゃくじゅ)クラブ」のメンバーが世話人として若者をサポート。
積極的に声をかけながら、参加者の緊張をほぐしていきます。

イベントの趣旨を忘れ、世話人の女性とラリーを始める参加者も…。

人生の先輩が強力サポート!

「百寿クラブ」のメンバーが、恥ずかしがる男性を自然にフォローし、見事に女性とのラリーに導く、「ナイスアシスト」な場面も!

人生の先輩たちのサポートに参加した若者は…。

「気持ちよく卓球ができて、すごいいい」

「元気いっぱいでいてくれるのでありがたい。いろんな年代の人とコミュニケーションを取れるのはここならではなのでいいなと思う」

強力な後押しを受けて、徐々に打ち解けていった参加者たち。

今回のイベントで4組のペアが成立しました。

行政が婚活サポート メリットは「安心感」

一方、行政も婚活支援に乗り出しています。

札幌市は、7月から新たな出会いの場としてオンラインの婚活支援センターを開設しました。

パソコンやスマートフォンで、自分のプロフィールや希望する条件を入力。
自分に合う相手をオンライン上で検索することができます。

メリットは、行政がサービスを提供することによる「安心感」にあります。

入会には面談が必要で、本人確認や、独身証明書、所得証明などの公的な書類も提出することも条件になります。

なりすましや犯罪に巻き込まれる懸念も払拭されるという仕組みです。

この札幌市の新たな試みに若者は…。

10代女性
「ほかの変なアプリ使うよりはこっちのほうが安心する」

20代男性
「手続きが煩雑だと面倒くさいなと思っちゃう人も出たりするかもしれない」


行政も民間も…

東京都も、今年中にマッチングアプリを本格始動するという動きもあります。
全国的に、行政による婚活支援が広がりを見せています。

「さっぽろ結婚支援センター」(9月~)

■対象者
・18歳以上の独身者 
・札幌市と近隣11市町村
・在住者・在勤者・移住希望者

■登録料
・1万5000円(2024年12月末まで7500円)

■入会条件
・独身証明書
・収入証明書
・面談(対面orオンライン)

■初年度の目標
・登録者数1750人
・成婚数5組

民間企業も出会いサポート

さらに、従業員の出会いをサポートする企業もあります。
企業間マッチングアプリ「Aill goen」(エール ゴエン)です。

1185社が福利厚生として導入しています。

■利用料金
・企業の金額負担
・または従業員が一部負担

■対象
・厳しい審査を通過した企業の従業員のみ

■メリット
・仕事と家庭を両立しやすい

出会いの場は、時代とともに多様化しています。

文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい

※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2024年7月16日)の情報に基づきます。

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