親子での「物流実務体験」で就業理解を促進 佐川GLとフリュー、従業員家族向けイベントを初共催
佐川グローバルロジスティクス(SGL、東京都品川区)は3月5日、従業員向けファミリーイベントを、次世代応援を目的として、エンターテインメント企業との共同企画として初開催したと発表した。
参加者に、商品が利用者に届くまでの仕事や、商品が安全かつ正しく届くことの重要性を知ってもらうため、サプライチェーンの流れを経験しながら学べる構成で提供。子供の就業理解と従業員の共感形成を目指した。
サステナビリティイベントを単独開催から連携へ
「こどもさんかん日」は、同社が日頃から物流を担うフリュー(東京都渋谷区)との共同企画として、両者の物流拠点である一宮SRC(愛知県一宮市)で開催した。プログラムは、仮想のアミューズメント施設を舞台に、在庫管理・発注、ピッキングや検品、店舗への納品といった一連の流れを体感できる内容とした。
単独の従業員および家族向けのサステナビリティイベントは、SGLは2022年から、フリューは2023年から、それぞれ開催していた。子供たちに対して「どのような仕事があるのか知ってほしい」「各役割の重要性を体感してほしい」「さまざまな企業が協力して商品が作られ遊べるようになることを知り視野を広げてほしい」との両社の思いが合致し、初の共同企画が実現した。
品質へのこだわりやサプライチェーンの重要性を楽しみながら学ぶ
ピッキング体験では、倉庫にある膨大な数の商品から、指定された商品を正確に集める作業を通じて、出荷の視点から、情報把握や、作業の正確性の大切さを学べるようにした。在庫管理・発注体験では、多数の機種の中から該当する2機種を探し出し、店員役の社員に依頼するミッションを実施した。
検品体験では、ピッキングしたぬいぐるみに、金属片などの異物が混入していないかを検査機でチェック。納品体験では、検査済みの商品をクレーンゲーム機に配置し、お菓子やぬいぐるみで遊べる状態にする作業を行い、納品後の流れを店舗の立場から体感してもらう内容となった。
会場ではSGLのオリジナルキャラクターの登場や、フリュー社のプリントシール機にイベント限定のオリジナルデザインを搭載するなど、学びや体験がより楽しくなるように工夫し、家族の思い出づくりをサポートした。
参加した子供たちからは、「協力してぬいぐるみを運んでいることが知れた」「X線検査が楽しかった」といった感想が挙がっており、同社は親子の絆(きずな)が深まり、従業員が子供の成長を感じられる満足度の高い結果となったとコメントしている。
子供向け施策でエンゲージメント向上や社会貢献へ
佐川急便は2003年度より、園児から小学校低学年の児童を中心に「さがわきゅうびん交通安全教室」を全国展開している。子供の安全意識向上をはかることが目的で、2024年度は195回の実施となり、2万1345人が参加した。地域の営業所で働くドライバーや社員が実施し、子供たちとの触れ合いを通じて安全に対する意識の向上を目指している。
社員エンゲージメント向上の取り組みの一環として、次世代教育にもつながる従業員向けファミリーイベント企画の導入が進んでいる。子供たちがSEの仕事を疑似体験し、獲得した社内通貨で遊ぶクロスキャット(東京都港区)の事例や、物流業界の仕事や役割を親子で学べる「物流見学会」の受け入れ先となり、次世代に物流への理解を促す取り組みを行ったカワキタエクスプレス(三重県亀山市)の事例などがある。
SGLの発表の詳細は同社公式リリースで、フリューの発表の詳細は同社公式リリースで確認できる。